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自己修復材料の基礎と設計及び応用展開について、詳細に解説して頂くことによって、
関連業界の方々の今後の事業に役立てていただくことを目的とします。
セミナープログラム
10:00~13:00
「自己修復材の基礎と将来展望」
宇都宮大学 工学部 准教授 博士(理学)
為末 真吾 氏
人間の皮膚の様に時間の経過とともに自動的に傷を修復する自己修復材料は、人工皮膚などの医療分野や、塗料などの工業的な分野など幅広い分野から注目される材料である。この自己修復材料について、これまでに報告されてきた自己修復材料にはどのようなものがあるのかを紹介する。その際に自己修復材料に用いられている原理(例えば、水素結合、イオン結合、配位結合など)を紹介していく。それぞれの自己修復原理について、長所と短所をともに解説していく予定である。さらに、これまでに講演者が作製してきたいくつかの自己修復材料について併せて紹介する。
13:00~14:00 休憩時間
14:00~16:30
「シルセスキオキサン微粒子を用いた自己修復有機・無機ハイブリッド材料の設計と応用」
山形大学 教授 大学院有機材料システム研究科
有機材料システム専攻 博士(工学)
森 秀晴 氏
近年、製品耐久性や安全性向上に伴う省資源・省エネルギー、さらにはSDGsに繋がる技術として自己修復材料が注目されているが、修復性の観点から主に柔らかい高分子材料が用いられてきた。一方、硬い無機材料であるガラスは靭性が低く熱運動性が著しく遅いため自己修復は困難であると考えられていた。また、高分子材料の機械的・熱的特性を改善するために、無機、フィラー、炭素材料などが導入されたナノ複合材料が数多く開発されているが、分子鎖運動性に起因する自己修復性と良好な界面相互作用に由来する機械的強度とのトレードオフ解消は依然として困難であり、技術的なブレークスルーが必要であった。
近年、我々はケイ素系ナノ材料であるシルセスキオキサン微粒子を用いて硬さ・弾性率と自己修復機能といった相反する特性を併せ持つ自己修復有機・無機ハイブリッド材料を開発した。本講座では、自己修復ガラスや自己修復複合材料に関する研究動向を紹介すると共に、多官能性シルセスキオキサン微粒子から自己修復材料へと展開した我々の取り組みを紹介する。
※各講演時間に5分程度の質疑応答を含みます。
セミナー講師
宇都宮大学 工学部 准教授 博士(理学)
為末 真吾 氏
山形大学 教授 大学院有機材料システム研究科
有機材料システム専攻 博士(工学)
森 秀晴 氏
セミナー受講料
1名様 54,780円(税込) テキストを含む
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