★ 塗工工程のレオロジーの考え方は? 測定、解析方法と性能への影響を徹底解説!

セミナープログラム

<09:50〜11:20>
1.電池電極スラリーの調整、分散、塗工技術が電池性能に及ぼす影響

山形大学 理工学研究科 准教授 博士(工学) 立花 和宏 氏

【講演概要】
電池性能は、材料物性だけでは決まらない。
スラリーの調整、分散、塗工技術は、電池性能に大きな影響を及ぼす。
なぜ電池性能にそれらが影響するのか、電気電気化学の基本から概説する。

【受講対象】
理数系の基礎があること。電池材料にかかわっているが、電池の基礎的なところをおさらいしたい人

【受講後、習得できること】
電池性能に対するスラリーの調整、分散、塗工技術の考え方

1.電気化学と電池の基礎
 1.1 ガルバーニ電池
 1.2 アノード、カソード、電解質
 1.3 電池の歴史
 1.4 リチウムイオン電池の構造と動作原理
 1.5 リチウムイオン電池を構成する材料

2.電池(セル)の性能
 2.1 電池の起電力
 2.2 電池の内部抵抗
 2.3 電解液のイオン抵抗と電極の電子抵抗
 2.4 電極の体積抵抗率と界面抵抗
 2.5 電子パスとバインダーの存在

3.材料からバッテリーまで
 3.1 電極スラリーの調整分散
 3.2 電極スラリーの塗布乾燥
 3.3 過充電や過放電と材料の関係
 3.4 電池とバッテリー-組電池—
 3.5 バッテリマネジメントシステム(BMS)

【質疑応答】


<12:00〜13:30>
2.電極スラリーの混錬塗工とレオロジー

(株)スズキ・マテリアル・テクノロジー・アンド・コンサルティング 代表取締役社長 鈴木 孝典 氏  

【講座概要】
現在のリチウムイオン電池の製造工程上、電極材料の混練・塗工は電池性能に直結する非常に重要な工程である
混練・塗工工程の挙動を考える上でレオロジーについて理解しておくことは非常に重要である。
リチウムイオン電池のスラリー(インク)は、バインダーの溶液中に活物質や導電助剤を分散させて製造するがこのバインダーが高分子材料である為、その溶液が複雑な挙動を示す。また、多成分系分散液となるため、更に複雑さが増す事になる。
このような電極スラリーのレオロジーについて解説して行く。
また、昨今話題となっている次世代電池についてもレオロジーの切り口から考える。

【受講対象】
比較的初心者から業界で電池に関わる仕事をしている、理系、文系の方々に広く分かり易く解説いたします

【受講後、習得できること】
レオロジーを切り口に、現行リチウムイオン電池の製造上のレオロジーの考え方。次世代電池とレオロジーの関わり

1.レオロジー解析で判る事

2.電池製造前工程におけるレオロジー

3.バインダー溶液、スラリーのレオロジー

4.様々な次世代電池とレオロジーの関わり

5.全固体電池でのレオロジー

【質疑応答】


<13:40〜14:40>
3.レオロジー測定による電極スラリーの塗工性、分散性の評価

(株)アントンパール・ジャパン ビジネスユニット キャラクタリゼーション マネージャー 宮本 圭介 氏

1.はじめに

2.電池材料のレオロジー評価

3.レオロジー測定の概要
 3.1 回転測定と評価例
 3.2 振動測定と評価例

4.電極スラリーの塗工性の評価
 4.1 塗布工程をレオロジー測定を用いて再現
 4.2 塗布後の電極膜形成過程の評価

5.電極スラリーの分散性の評価
 5.1 ひずみ分散測定を用いた分散性の評価

6.レオ・インピーダンス測定による流動中の分散性評価
 6.1 インピーダンスアナライザーとレオロジー測定を同時に計測することにより、電極スラリー流動時の分散状態を把握する最新の評価手法の紹介

7.さいごに

【質疑応答】


<14:50〜15:50>
4.電極スラリーにおけるレオロジーとインピーダンスの複合分析

ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン(株) アプリケーション課 アプリケーションケミスト 博士(理学) 川田 友紀 氏

【講座の趣旨】
電極スラリーのレオロジーについて、基本的な測定法、グラフの読み方、データから分かることについて把握することができ、レオロジーデータと併せて活用が期待されているインピーダンス測定の基礎を知ることができます。

【受講対象】
電極スラリーの混錬や塗工工程でお悩みをお持ちの方
スラリーの仕上がりの管理をレオロジー測定でご検討の方
レオメータをもっと活用したいと思っている方

【受講後、習得できること】
スラリーレオロジーの測定法、データの読み方、リチウムイオン二次電池の電極スラリーの一般的な傾向についての知識

1.電極スラリーのレオロジー
 1.1 スラリーの構成成分とレオロジーデータへの影響の概要
 1.2 スラリーレオロジー測定におけるジオメトリ選択
 1.3 スラリーレオロジーの基本測定と分かること
 1.4 正極スラリー測定事例
 1.5 負極スラリー測定事例

2.電極スラリーのインピーダンス測定
 2.1 電気化学インピーダンス
 2.2 スラリーにおけるインピーダンス測定の位置づけ
 2.3 スラリーのインピーダンス測定プローブ
 2.4 インピーダンスデータのプロット
 2.5 電極スラリーの測定事例

3.レオロジー・インピーダンス複合分析
 3.1 レオロジー・インピーダンス同時測定システム
 3.2 測定条件設定例
 3.3 同時測定事例紹介

【質疑応答】


<16:00〜17:00>
5.パルスNMRによる電池スラリー評価

マジェリカ・ジャパン(株) 代表取締役 / 東北大学 多元物質科学研究所 客員准教授 博士(工学) 池田 純子 氏

【講座の趣旨】
パルスNMRによる分散体評価は電池材料の様に黒色であっても希釈せずにそのままの状態で評価する事が可能です。 実用系そのままの状態で評価可能ですので、何かが違うけど数値化できないでお困りの方、良品・不良品の違いを簡便に数値化したい方、最適な分散条件を把握したい方に適した評価法です。電池材料の測定例を用いて解説します。

【受講対象】
電池材料の分散性評価に困られている研究者の方や電池スラリーや電池材料の品質管理に従事されている皆様

【受講後、習得できること】
パルスNMRによる分散性評価はまだ新しい手法に含まれるため新しい発見や研究のヒントを得たり、安定した高品質の電池作成の管理にご使用頂けると考えます

1.パルスNMRにおける緩和時間とは
 1.1 測定原理
 1.2 運動性の評価と分散体評価の違い

2.パルスNMRによる分散凝集状態の評価
 2.1 30wt%カーボンブラックのNMPへの分散性評価
 2.2 分散条件の異なるCNTの分散凝集状態の継時変化および粒子径計測との比較
 2.3 触媒除去処理有無によるCNTの分散性評価およびシート化した際の導電性の関係

3.パルスNMRによる粒子界面特性評価 ・ 濡れ性評価
 3.1 カーボンブラックの異なる溶媒への濡れ性
 3.2 グラファイトの表面処理時間の決定例

【質疑応答】

セミナー講師

1. 山形大学 理工学研究科 准教授 博士(工学) 立花 和宏 氏

2. (株)スズキ・マテリアル・テクノロジー・アンド・コンサルティング 代表取締役社長 鈴木 孝典 氏

3. (株)アントンパール・ジャパン ビジネスユニット キャラクタリゼーション マネージャー 宮本 圭介 氏

4.ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン(株) アプリケーション課 アプリケーションケミスト 博士(理学) 川田 友紀 氏

5.マジェリカ・ジャパン(株) 代表取締役 / 東北大学 多元物質科学研究所 客員准教授 博士(工学) 池田 純子 氏

セミナー受講料

1名につき66,000円(消費税込み・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき60,500円(税込み)〕

受講について

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  • 下記リンクから視聴環境を確認の上、お申し込みください。
     → https://zoom.us/test
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  • セミナー資料はお申込み時にお知らせいただいた住所へお送りいたします。
    お申込みが直前の場合には、開催日までに資料の到着が間に合わないことがあります。ご了承ください。
  • 当日は講師への質問をすることができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
  • 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、
    録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。
  • 本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
    複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。
    部外者の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


9:50

受講料

66,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

応用物理一般   無機材料   電気化学

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9:50

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66,000円(税込)/人

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応用物理一般   無機材料   電気化学

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