★ 自己修復性と耐熱性、柔軟性などの両立!
★ 企業の事例と共に自己修復材料の応用先を探る!

セミナープログラム

【10:30-12:00】
1.ホスト-ゲスト相互作用による自己修復材料の設計と開発
●講師 大阪大学 産業科学研究所 特任教授 理学博士 原田 明 氏

【習得できる知識】
本講習では「自己修復材料」の内、ホストーゲスト相互作用を利用した方法を基礎から応用まで習得できるように説明する。ホストーゲスト相互作用を高分子に適用することにより自己修復機能を付与することが出来る。高分子物質の自己修復には物理的な自己修復と化学的な自己修復がある。多くの環状分子がポリマーを取り込むことにより形成されるポリロタキサンを用いることにより、変形したマテリアルがもとの形に戻る物理的な修復を実現することが出来る。ホストーゲスト相互作用を高分子鎖の間に組込むことにより、切れても繋がる化学的な修復を実現することが出来る。その実例について解説することにより、自己修復の実際について習得することが出来る。

【講座の趣旨】
分子が他の分子を識別する分子認識機能を用いて超分子構造を形成することを高分子に利用することにより、「自己修復材料」が実現できることを示す。
ホストーゲスト相互作用は可逆的であり、通常、常温・常圧でははずれてもまた、もとにもどるため、ホストーゲスト相互作用により形成されたマテリアルは「切れても繋がる」性質を有する。この性質はこれまでの共有結合だけから形成されたマテリアルでは一度切れると繋がらないのとは大きく異なる。本講座では「ホストーゲスト相互作用を用いて切れても繋がる」自己修復材料の設計と合成について述べる。

1.自己修復材料の設計
 1.1 水素結合による自己修復
 1.2 ホスト-ゲスト相互作用による自己修復
 1.3 動的共有結合による自己修復

2.環状ホスト分子を用いた自己修復
 2.1 シクロデキストリン
 2.2 ポリロタキサン
 2.3 ポリロタキサンを用いた物理的自己修復
  2.3.1 ポリロタキサンの設計と合成
  2.3.2 ポリロタキサンのマテリアルへの組込
 2.4 高分子側鎖の認識による化学的自己修復
  2.4.1 ホストポリマーとゲストポリマーからの自己修復高分子の構築
  2.4.2 ホストーゲスト包接錯体モノマーを用いた自己修復マテリアルの設計と合成
 2.5 自己修復ゲルの開発
 2.6 自己修復エラストマーの開発
 2.7 高分子の末端の認識による超分子ポリマーの構築
 2.7.1 デイジーチェインを用いた刺激応答性高分子の設計と合成
  2.7.2 デイジーチェインを用いた人工筋肉の設計と合成

【質疑応答】


【13:00-14:30】
2.ポリウレタン水分散体の開発と自己修復塗膜への応用
●講師 第一工業製薬(株) 研究本部 研究カンパニー部 水系ウレタングループ グループ長 廣瀬 成相 氏

【習得できる知識】
・水系ウレタン樹脂の基礎知識
・水系ウレタン樹脂の技術動向

【講座の趣旨】
水系ウレタン樹脂の基礎から応用を説明し、水系ウレタン樹脂の自己修復性を付与した応用例を紹介する。その他の高機能化例や今後の展開についても紹介する予定である。

1.ウレタン樹脂の化学と主な原材料

2.水系ウレタン樹脂の種類

3.水系ウレタン樹脂の製造方法

4.水系ウレタン樹脂の特性

5.水系ウレタン樹脂の高機能化

6.水系ウレタン樹脂の用途例

7.水系ウレタン樹脂の自己修復塗膜への応用

8.水系ウレタン樹脂の今後の展開・課題

【質疑応答】


【14:45-16:15】
3.イオン性ポリシロキサンの設計と高速自己修復性
●講師 名古屋大学 大学院工学研究科 助教 博士(工学)原 光生 氏

【習得できる知識】
イオン化にて発現するポリシロキサンの新奇機能、湿度応答材料の設計指針、熱硬化材料の新しい用途展開、表面処理

【講座の趣旨】
ポリシロキサンの全モノマー単位にイオン基を導入することで、自己集合性や両親媒性、接着性、自己修復性など様々な機能が発現する。本講座ではイオン性ポリシロキサンの特異的な機能を紹介する。

1.ポリシロキサンの性状

2.イオン基導入により発現する機能
 2.1 材料設計と評価
 2.2 湿度応答性
 2.3 自己修復性
 2.4 自己集合性
 2.5 弾性率の湿度依存
 2.6 接着性

3.表面処理剤としての展開
 3.1 表面処理
 3.2 超薄膜の特異的な吸湿モード
 3.3 両親媒性表面

【質疑応答】

セミナー講師

1.大阪大学 産業科学研究所 特任教授 理学博士 原田 明 氏

2.第一工業製薬(株) 研究本部 研究カンパニー部 水系ウレタングループ グループ長 廣瀬 成相 氏

3. 名古屋大学 大学院工学研究科 助教 博士(工学)原 光生 氏

セミナー受講料

1名につき60,500円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円〕

受講について

  • 本講座はZoomを利用したLive配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
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    お申込みが直前の場合には、開催日までに資料の到着が間に合わないことがあります。ご了承ください。
  • 当日は講師への質問をすることができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
  • 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、
    録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。
  • 本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
    複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。
    部外者の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

60,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料   化学反応・プロセス   塗装・コーティング

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

60,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

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全国

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料   化学反応・プロセス   塗装・コーティング

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