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経済産業省「カーボンリサイクル技術ロードマップ」 中垣 隆雄 委員 招聘
~CCUSの位置づけ・技術動向・ビジネスチャンス~
セミナー趣旨
温室効果ガスの実質排出ゼロの目標年の2050年まであと27年しかない。再生可能エネルギーの大量導入だけでは達成が極めて難しい脱炭素困難部門(Hard-to-abate Sectors)を中心に、気候変動の主要因とされる人為起源のCO2の大気放散を、短期間で実効的に解決可能なCCUSに注目が集まっており、グリーン成長戦略の技術分野の一つとしても位置づけられている。また、2023年にはCCSの長期ロードマップも公表され、地下貯留も強力に推進する方針が示された。CO2は、同部門の集中排出源だけでなく、小規模分散の排出源であれば放散後の大気から分離回収する必要があり、コストとエネルギーの観点で様々な分離技術が開発されている。世界市場は2040~50年には年間10兆円を超える規模に成長すると見込まれているが、日本は現時点では世界シェアで優位な立場にあり、研究開発力が特許庁の調査でも裏付けられている。本講演ではCCS/CCUの位置づけと、CO2分離回収の体系的な整理を踏まえた技術的な現状と将来展望について総括的に解説していく。
セミナープログラム
1. エネルギートランジションにおけるCCUSの位置づけ
(1)再生可能エネルギー主力化の課題と対策の本質
(2)炭素フローの概観、人為起源CO2排出の構造
(3)脱炭素困難部門の対策
(4)カーボンリサイクル技術ロードマップ
2. CCUSのコスト
(1)世界のCCSの展開状況、コスト構造概観
(2)国内の実証規模、船舶輸送
(3)事業ステージとコスト
3. CO2分離回収技術の整理
(1)CO2分離回収とその選択の方法
(2)分離にかかるエネルギーとコスト
(3)分離回収技術総覧
①アミン吸収液の事例
②熱統合システム、アミン液劣化の研究
③固体吸収材、高温吸収セラミックス
④物理吸着、物理吸収
⑤酸素燃焼(Oxyfuel)、Allam cycle
⑥Chemical-looping combustion
⑦分離膜の現状、電気化学的分離
⑧直接空気分離 Direct air capture
4. CO2分離回収・直接固定技術
(1)スラグ利用固定化技術
(2)廃かん水利用固定化技術
(3)Negative Emission Technologies
5. 関連質疑応答
6. 名刺・情報交換会
■講師及び参加者間での名刺・情報交換会を実施しますので人脈づくりや新たなビジネス展開にお役立てください。
■ライブ配信受講の方も、会場の名刺・情報交換会終了後に講師と個別対話できる時間を設けております。
セミナー講師
早稲田大学 理工学術院 教授
創造理工学部 総合機械工学科
博士(工学)技術士(機械部門)
中垣 隆雄 氏
【略歴】
1990年 3月 早稲田大学 理工学部 機械工学科卒業
1992年 3月 早稲田大学大学院 理工学研究科修士課程修了
1992年 4月 (株)東芝 総合研究所 入社
2004年 7月 博士(工学)(早稲田大学)学位取得
1992年~2007年 新発電システム,CO2分離回収の研究開発に従事
2007年 4月 早稲田大学創造理工学部 総合機械工学科 現在に至る
日本機械学会(フェロー),化学工学会,日本鉄鋼協会,日本伝熱学会
日本技術士会 技術士(機械部門)
地球環境産業技術研究機構(RITE)科学技術諮問委員
エネルギー総合工学研究所 理事
セミナー受講料
1名:33,810円(税込)2名以降:28,810円 (社内・関連会社で同時お申し込みの場合)
ご請求書は電子データ(PDF)にてお送りいたします。jpi.md@jpi.co.jp から届くメールを必ずご確認ください。
受講について
会場またはライブ配信受講
- ライブ配信受講の方は、お申し込み時にご登録いただいたメールアドレスへ、Zoomでの視聴用URLとID・パスワードを開催前日までにお送りいたします。
アーカイブ配信受講
- セミナー終了3営業日後から4週間何度でも、アーカイブをご視聴いただけます。
- 収録動画配信のご用意ができ次第、視聴URLと配付可能な講演資料をお送りいたします。
- 質疑応答は原則として収録録画からカットされますが、ご視聴後のご質問など、講師とのお取次ぎをさせていただきます。
※視聴URLは、お申し込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
受講料
33,810円(税込)/人
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