ヒトの意思決定のメカニズムと決断前に用心すべき罠

48,600 円(税込)

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開催日 10:30 ~ 16:30 
締めきりました
主催者 サイエンス&テクノロジー株式会社
キーワード 人的資源マネジメント総合   マーケティング
開催エリア 東京都
開催場所 【品川区】きゅりあん
交通 【JR・東急・りんかい線】大井町駅

~ 脳とこころの傾向を知り、あらゆるシーンでの判断力を向上させる ~

★「重大な案件ほど、責任やプレッシャーで判断を誤りそうで不安だ」「部下の決断力が頼りなくて困っている」「お客様が商品を買おう!決めた理由は何だろう」などなど、人の心が影響する意思決定という振る舞いは、ビジネスの場でも悩みの種ではないでしょうか。

★ よりスムーズに意思決定を行うために、はたまた相手の意思決定を理解するために、一度しっかり学んでみませんか? 脳科学なんて難しそう、と思う方も大丈夫。親しみやすい具体例を交えながら解説します!

講師

京都大学 こころの未来研究センター 特定准教授 博士(障害科学) 阿部 修士 氏

【専門】
認知神経科学
 東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻博士後期課程修了。東北大学大学院医学系研究科助教、ハーバード大学心理学科/日本学術振興会海外特別研究員、京都大学こころの未来研究センター特定助教を経て、2013年より同センター特定准教授。健常被験者を対象とした脳機能画像研究と脳損傷患者を対象とした神経心理学的研究によって、主にヒトの正直さ・不正直さを生み出す脳のメカニズムについての研究を進めている。平成27年、日本心理学会国際賞奨励賞受賞。主な著書に「意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策(講談社)」

受講料

48,600円 ( S&T会員受講料 46,170円 )
(まだS&T会員未登録の方は、申込みフォームの通信欄に「会員登録情報希望」と記入してください。詳しい情報を送付します。ご登録いただくと、今回から会員受講料が適用可能です。)

【キャンペーン!2名同時申込みで1名分無料(1名あたり定価半額 の24,300円)】
※2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で追加受講できます。
※受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
※請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
 (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。

得られる知識

ヒトの意思決定における感情と理性の対立に関する心理学的・脳科学的メカニズムや、理性だけでは解消できない意思決定の罠・バイアスのメカニズム、またその回避の方策

趣旨

 わたしたちは日々の生活の中で連続的に意思決定を迫られます。おやつを買う、着る服を選ぶ、といった比較的些細な意思決定から、仕事上の大きな取引、配偶者の選択、といった人生をも左右する意思決定まで、その種類は多岐にわたります。
 本講演では、最新の脳科学・心理学の知見から明らかとなっている、ヒトの意思決定の基礎的メカニズムを概説します。 特に、ヒトの意思決定には数多くのバイアスが存在し、合理的で柔軟な意思決定を行うことが想像以上に困難であることを、具体例を交えながら紹介します。さらに、そういった意思決定に潜む罠を回避し、より良い意思決定を実現するための方策を議論したいと思います。

プログラム

1.意思決定のメカニズムの基礎 
 1.1 二重過程理論における理性と感情 ― 意思決定を支える二種類のこころのはたらきと脳のしくみ
 1.2 おやつを我慢する ―「マシュマロ実験」の成果から見る自制心の発達 
 1.3 我慢できる子とそうでない子の違い ― 40年にわたる追跡調査の結果
 1.4 「時間割引」 ― 今の1,000円より明日の1,100円を選ぶのか? 
 1.5 道徳的意思決定を担う脳のはたらき ― 5人を救うために1人を犠牲にできるのか?  
 1.6 感情より理性が優位な場合の道徳的意思決定 ― 熟考モードに入る時・お薬の効果等 
 1.7 理性より感情が優位な場合の道徳的意思決定 ― 時間的プレッシャー・疲労による判断力への影響等 

2.意思決定に潜む罠
 2.1 損失回避性とフレーミング効果 ― 1,000円得する喜びよりも1,000円損する悲しみの方が大きい
 2.2 確証バイアスとサンクコスト(埋没費用) ―  一旦決断したり、コストをかけるとやめられない 
 2.3 保有効果と現状維持バイアス ― 買い換えたくない心理                       
 2.4 雪だるま式に誘惑に負ける時 ― 「どうにでもなれ」効果
 2.5 後知恵バイアス ― 「わたしもトランプが勝つと思っていました」は本当か?    
 2.6 内集団バイアス・優越の錯覚・楽観主義バイアス ― 「わたし/わたしたちは優れている/恵まれている」

3.より良い意思決定の実現に向けて
 3.1 理性がはたらく時とはたらかない時を見極める
 3.2 欲求・感情には真っ向勝負では抗えない ― 気をそらす・抽象化する・「if - then」プランを作る
 3.3 時と場合によっては直感に委ねる ― 問題解決や「仲間」との協力が必要な時
 3.4 俯瞰的に二種類のこころのはたらきを利用する 

 □質疑応答・名刺交換□