大気圧プラズマの基礎知識と評価手法、最近の産業応用について ~初めて大気圧プラズマを導入する方へのTips~

〇「プラズマ状態とはいかなるものか?」「真空プラズマと大気圧プラズマの素性の違いと使い分け」「正しく、そして簡単なプラズマの診断方法」に関して基礎から解説!
〇最新の大気圧プラズマの活用法と、「プラズマ処理後の効果確認の手法」について後半部で時間の許す限り紹介。

セミナー趣旨

  大気圧プラズマは、真空容器が必要なく、まるでカラースプレーを吹きかけるかのようにプラズマ処理を行えるのが特徴である。このため、大気圧プラズマの導入は比較的敷居が低い。その反面、プラズマの基礎知識が無いまま闇雲に実験を進め、十分な成果が上げられない、あるいは、無駄な遠回りをしてようやく成功にたどり着く、といった事例を多く見かける。また、「大気圧プラズマなら楽に何とかなる」という短絡的な思想から、真空プラズマを含めた他の解決手段を全く検討することなく、結局開発自体が頓挫してしまうことも珍しくない。
  本講演では、前半部で「プラズマ状態とはいかなるものか?」「真空プラズマと大気圧プラズマの素性の違いと使い分け」「正しく、そして簡単なプラズマの診断方法」に関して基礎から解説する。こうした大気圧プラズマのバックグランドを備えたうえで、最新の大気圧プラズマの活用法と、「プラズマ処理後の効果確認の手法」について後半部で時間の許す限り紹介する。これにより、効率の高い「プラズマ技術の導入」が可能となることを願っている。また、プラズマでの対応が難しい局面において、レーザーを使う事案も増えてきたことから、レーザーに関する基礎知識と応用についても触れる。

受講対象・レベル

プラズマにご興味がある方であれば、予備知識は必要ありません。

必要な予備知識

この分野に興味のある方なら、特に予備知識は必要ない。

習得できる知識

・プラズマ技術を社内に導入する上での、最低限の基礎知識を習得できる
・プラズマに関する、基礎的な考え方、用語、特有の物理科学現象を理解できるようになり、
   プラズマに関する研究/開発/企画に自信をもって携われるようになる。
・プラズマの研究/実応用時に生じるトラブルに対して、プラズマ診断という手法を用い、
   その原因を探れるようになる。
・大気圧プラズマに関する最近の動向について理解が深まり、課題解決や新規事業開発の助けになる。

セミナープログラム

1. プラズマを理解する
  1-1 自然界/人工のプラズマ
  1-2 プラズマの種類と性質
  1-3 プラズマの発生方法
2. 大気圧プラズマ
  2-1 真空(減圧)プラズマと大気圧プラズマの差異
  2-2 大気圧プラズマに特有の挙動
  2-3 大気圧プラズマ装置の種類と構成
  2-4 大気圧プラズマ実験の勘所
  2-5 新しい大気圧プラズマのご紹介
3. プラズマ診断
  3-1 プラズマ診断とは
  3-2 さまざまなプラズマ診断手法
  3-3 実践的なプラズマ診断の手順
  3-4 プラズマ診断結果の解析法
4. 大気圧プラズマの応用例
  4-1 親水化、撥水化、クリーニング、酸化膜除去
  4-2 皮膜、不純物除去
  4-3 プラズマ処理後の表面状態の分析法、処理状態の維持
  4-4 殺菌、医療
  4-5 水処理
  4-6 化学分析
5. レーザー/レーザー誘起プラズマ
  5-1 レーザーの種類・パラメータの理解とレーザー装置の最新の動向
  5-2 レーザー誘起プラズマ
  5-3 レーザー/レーザー誘起プラズマの応用例
6. まとめ


■講演中のキーワード
大気圧プラズマ、プラズマ診断、プラズマ温度、撥水、親水、接着性向上、医療・美容応用、殺菌、レーザー


■受講された方の声(一例)
・非常に丁寧にご説明頂いたので分かりやすかったです。
・プラズマと電源の関係が思ったよりも深く、やってみないと分からない部分が多いんだというのが分かり
   良かったです。
・事前質問にもしっかりと答えていただけたので助かりました。
・プラズマの医療・美容応用の現状を知るために参加させていただきました。ありがとうございました。
・大気圧プラズマの基礎知識習得のために参加しました。分かりやすく丁寧な説明で良かったです。
・貴重なセミナーを開催していただき有難うございました。
   などなど……ご好評の声を多数頂いております!

セミナー講師

 宮原 秀一 先生  
 株式会社プラズマコンセプト東京 代表取締役/東京大学 大学院理学系研究科地殻化学実験施設 特任研究員

■ご略歴
2000年中央大学理工学部応用化学科卒業、
2005年東京工業大学大学院総合理工学研究科創造エネルギー専攻博士後期課程修了。博士(工学)。
2005~2008年同大原子炉工学研究所・日本学術振興会特別研究員、2008年東京工業大学特別研究員、
2009年5月大学院総合理工学研究科特任助教、
2016年8月未来産業技術研究所特任准教授を経て
2018年2月より東京大学大学院理学系研究科地殻化学実験施設研究員。
2021年より宇宙航空研究開発機構(JAXA)客員研究員を兼任。
2008年プラズマコンセプト東京の立ち上げに主任研究員として参加。
2009年3月代表取締役CEOに就任。
■ご専門および得意な分野・ご研究
分析化学、プラズマ理工学、高周波工学、分光科学、科学教育学
■本テーマ関連学協会でのご活動
日本分光学会 企画委員
日本化学会 普及・交流委員
略歴:http://www.pc-tokyo.co.jp/member.html
企業ホームページ:http://www.pc-tokyo.co.jp/index.html
企業カタログ:http://www.pc-tokyo.co.jp/PDF/PCT_pamph.pdf

セミナー受講料

1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。

配布資料・講師への質問等について

  • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。(開催1週前〜前日までには送付致します)。
    *準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
  • 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
    (全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
  • 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
    無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。

下記ご確認の上、お申込み下さい

  • PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
  • ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbps以上の回線をご用意下さい)。
    各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。
  • 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。

Zoomを使用したオンラインセミナーとなります

  • ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。
    お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
    確認はこちら
    ※Skype/Teams/LINEなど別のミーティングアプリが起動していると、Zoomでカメラ・マイクが使えない事があります。お手数ですがこれらのツールはいったん閉じてお試し下さい。
  • Zoomアプリのインストール、Zoomへのサインアップをせずブラウザからの参加も可能です。
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     必ずテストサイトからチェック下さい。
     対応ブラウザーについて(公式) ;
     「コンピューターのオーディオに参加」に対応してないものは音声が聞こえません。

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

47,300円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

プラズマ技術   化学反応・プロセス   薄膜、表面、界面技術

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

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10:30

受講料

47,300円(税込)/人

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キーワード

プラズマ技術   化学反応・プロセス   薄膜、表面、界面技術

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