高分子の粘弾性挙動とその測定、チャートの読み方、活かし方

高分子の分子運動や構造の違いが測定結果にどう表れるのか?
粘弾性測定の基本から、結果解釈のコツ・ポイントまで分かる!

セミナープログラム

【10:00-13:45】(途中 昼食休憩を含みます)
1.高分子の粘弾性特性とその測定の基本
大阪大学 井上 正志 氏
【専門】
高分子物理化学 
【活躍】
日本レオロジー学会理事
【習得できる知識】
線形粘弾性の現象論、線形粘弾性の測定方法、データの解析と解釈
【講座の趣旨】
長年の粘弾性の教育経験をもとに、初学者向けに粘弾性の基本を平易に解説し、測定の原理、測定上の注意、データの解釈に関して説明する。

1.高分子の粘弾性入門
 1.1 応力とひずみ
 1.2 弾性と粘性,粘弾性
 1.3 粘弾性を特徴づける量:緩和弾性率
 1.4 Maxwellモデル
 1.5 線形粘弾性の現象論:重ね合わせの原理
 1.6 高分子の粘弾性の特徴:緩和時間分布
 1.7 時間温度換算則と自由体積

2.粘弾性の測定方法
 2.1 緩和測定
 2.2 定常流測定
 2.3 動的測定
 2.4 非線形粘弾性の測定方法
 2.5 測定上の注意

3.高分子の粘弾性データの解析方法
 3.1 分子モデル
 3.2 緩和時間,粘弾性関数の分子量依存性,濃度依存性
 3.3 不均質系の粘弾性
 3.4 粘弾性が関係する現象
【質疑応答】


【14:00-17:00】
2.チャートの見方から学ぶ粘弾性測定の活用法
(株)日立ハイテクサイエンス 大久保 信明 氏 
【講座の趣旨】 
 動的粘弾性測定は、高分子材料の硬さ柔らかさ、またはガラス転移温度などを定量的に測定できるのみならず、高分子の分子運動や分子構造に関する情報を得ることができることから、ゴムやプラスチックまたは複合材料などの高分子材料の分析・試験・評価に欠かせない測定手法として広く利用されています。
 本講では,高分子材料の動的粘弾性測定について、基本原理を平易に解説するとともに、典型的な測定例を紹介しながら粘弾性チャートの見方のポイントを解説します。

1.動的粘弾性の概要
 1.1 弾性と粘性
 1.2 粘弾性挙動
 1.3 変形様式
 1.4 緩和の種類

2.動的粘弾性データ解析の基本
 2.1 温度分散と周波数分散
 2.2 ガラス転移温度
 2.3 見かけの活性化エネルギー解析
 2.4 マスターカーブ

3.粘弾性特性に及ぼす分子構造の影響
 3.1 高分子材料の力学的性質に影響を及ぼす因子
 3.2 分子量の影響
 3.3 橋かけの影響
 3.4 結晶度と結晶形態の影響
 3.5 可塑剤と共重合の影響
 3.6 分子配向の影響
 3.7 熱履歴の影響
 3.8 ポリマーブレンド
 3.9 複合材料
 3.10 熱硬化性樹脂の硬化挙動
 3.11 湿度の影響
 3.12 動的粘弾性測定によって得ることのできる知見

【質疑応答】

セミナー講師

1.大阪大学 大学院理学研究科 教授 工学博士 井上 正志 氏
2.(株)日立ハイテクサイエンス 分析応用技術部 主任 大久保 信明 氏

セミナー受講料

1名につき 55,000円(消費税抜、昼食・資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき50,000円〕


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:00

受講料

60,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

東京都

MAP

【品川区】技術情報協会セミナールーム

【JR・地下鉄】五反田駅 【東急】大崎広小路駅

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料   応用物理一般

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受講料

60,500円(税込)/人

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