
培養肉作製の基礎から3Dプリンターを活用したテーラーメイド培養肉生産まで
培養肉の意義・国内外の最新動向
一般的な培養肉の作製法および細胞培養や分化誘導に関する最近の知見
松崎教授が開発した3Dプリンターを用いた和牛ステーキ肉の作製事例など培養肉技術を徹底解説。
セミナー趣旨
まず培養肉を取り巻く世界情勢(ニーズ、参入企業や法規制動向)や一般的な培養肉の作製方法について概括します。次いで細胞の培養と分化誘導について近年の知見を踏まえて概説します。最後に、3Dバイオプリンターを用いた培養肉の構築について、実際の例を示しつつ、その特徴、現状の課題から今後の展望まで、詳細に解説します。
受講対象・レベル
培養肉に興味のある
・研究者、技術者の方
・新規事業立案や企画を担当されている方
・関連の情報収集をされている方
・その他、本テーマに興味のある方でしたら歓迎です。
セミナープログラム
1.培養肉を取り巻く世界の情勢
1.1 世界の食肉消費量の増大と効率の低い畜産業
1.2 畜産の環境への影響
1.3 その他、社会的な意義・期待
1.4 培養肉のメリット、デメリット・課題
1.5 培養肉参入企業とその概況(海外・国内)
1.6 培養肉に関する法規制・倫理的議論
2.一般的な培養肉の作製方法
2.1 必要な準備(培養液や装置)
2.2 培養肉作製の流れとメカニズム(細胞の抽出~培養~成型まで)
2.3 培養肉技術の現状と課題
2.4 新しい培養肉作製方法:組織工学技術の応用
・組織工学とは
・組織工学技術による様々な3次元培養法
3.細胞の培養と分化誘導
3.1 食肉をつくる各細胞
3.2 血管・リンパ管網の構築を可能とする細胞集積法の考案
3.3 沈殿培養法:生体と同じコラーゲン密度を有する3次元組織の構築
3.4 各種ウシ細胞の培養
3.5 市場肉からの細胞回収と筋芽細胞への分化誘導は可能か
3.6 乳房再建技術の培養肉技術への応用可能性
4.3Dバイオプリンターによる培養肉の構築
4.1 3Dプリンターを用いた培養肉作製への期待
4.2 現在の3Dバイオプリンター技術と課題
4.3 バイオプリントによる3D組織体構築のステップ
4.4 3Dプリントによる新しい筋組織構築法
・可逆的な感熱応答性を示すコラーゲンナノファイバー(CNF)
・3Dプリントによる腱-筋繊維組織の作製とサルコメア構造の形成
・筋繊維組織の分化誘導の確認
4.5 培養肉作製事例
・3Dプリント金太郎飴技術
・和牛培養ステーキ肉(霜降り肉)の作製
・培養肉自動生産の可能性
4.6 今後の課題と展望
・食感・味、価格、安全性、一般食品化(商品化)ほか
<質疑応答>
*途中、小休憩を挟みます。
セミナー講師
松崎 典弥 先生 大阪大学 大学院 工学研究科 応用化学専攻 教授
鹿児島県生まれ。2003年に鹿児島大学で博士号を取得。2003年より大阪大学にてポスドクとして研究活動を開始。2004年ルンド大学の客員研究員。2006年大阪大学大学院工学研究科応用化学専攻に助教として着任。2015年准教授、2019年教授に昇任。2008年から2011年、2015年から2019年までJSTさきがけ研究員(兼務)。文部科学大臣表彰若手科学者賞など20の賞を受賞。180本以上の論文を発表し、h-indexは42。研究テーマは、再生医療や医薬品への応用を目的としたバイオマテリアルと組織工学。
セミナー受講料
【オンライン受講:見逃し視聴なし】1名36,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき25,300円
【オンライン受講:見逃し視聴あり】1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。
配布資料・講師への質問等について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)。
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。) - 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
下記ご確認の上、お申込み下さい
- PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbbs以上の回線をご用意下さい)。
各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。 - 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。
Zoomを使用したオンラインセミナーとなります
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。
お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
→ 確認はこちら
※Skype/Teams/LINEなど別のミーティングアプリが起動していると、Zoomでカメラ・マイクが使えない事があります。お手数ですがこれらのツールはいったん閉じてお試し下さい。 - Zoomアプリのインストール、Zoomへのサインアップをせずブラウザからの参加も可能です。
※一部のブラウザは音声(音声参加ができない)が聞こえない場合があります。
必ずテストサイトからチェック下さい。
対応ブラウザーについて(公式) ;
「コンピューターのオーディオに参加」に対応してないものは音声が聞こえません。
申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
- 開催5営業日以内に録画動画の配信を行います(一部、編集加工します)。
- 視聴可能期間は配信開始から1週間です。
セミナーを復習したい方、当日の受講が難しい方、期間内であれば動画を何度も視聴できます。
尚、閲覧用のURLはメールにてご連絡致します。
※万一、見逃し視聴の提供ができなくなった場合、
(見逃し視聴有り)の方の受講料は(見逃し視聴無し)の受講料に準じますので、ご了承下さい。
→こちらから問題なく視聴できるかご確認下さい(テスト視聴動画へ)パスワード「123456」
受講料
36,300円(税込)/人