熱伝導材の生産技術におけるキーテクノロジー
開催日 |
10:15 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社ジャパンマーケティングサーベイ |
キーワード | 機械技術一般 高分子・樹脂材料 複合材料・界面技術 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | お好きな場所で受講が可能 |
熱伝導材の生産におけるキーテクノロジー(有機/無機複合化、シランカップリング剤、熱伝導率測定)について、詳細に解説して頂くことにより、関連業界の方々の今後の事業に役立てていただくことを目的とします。
セミナー講師
富山県立大学 工学部機械システム工学科 准教授
棚橋 満 氏
宇都宮大学 工学部 基盤工学科 物質環境化学コース 教授
佐藤 正秀 氏
株式会社ベテル ハドソン研究所
羽鳥 仁人 氏
セミナー受講料
1名様 54,780円(税込) テキストを含む
セミナープログラム
10:20~11:50
1. 熱伝導材における有機/無機複合化および樹脂中の微粒子分散/配列制御技術
富山県立大学 棚橋 満 氏
樹脂材料の放熱特性向上を目指した高熱伝導性無機系フィラー微粒子分散・充填技術の現状を紹介します。また、樹脂系コンポジットの開発事例を交えて、コンポジットの熱伝導性とフィラー充填構造(コンポジット微視構造)の関係や、フィラーによる樹脂の高熱伝導化技術開発のキーポイントを解説します。
1. 熱伝導の基礎
1.1 フーリエの法則と熱伝導率
1.2 熱伝導メカニズム
2. 熱伝導材としてのフィラーの分類と特徴
3. フィラー充填による樹脂の熱伝導特性向上のキーポイントとコンポジット開発事例
3.1 フィラーが樹脂系コンポジットの熱伝導特性に及ぼす影響要因
3.2 コンポジットの熱伝導特性向上を達成するフィラー充填・配列制御
11:50~12:50 休憩時間
12:50~14:50
2. 熱伝導材におけるシランカップリング剤の技術動向
宇都宮大学 佐藤 正秀 氏
1.熱伝導材におけるシランカップリング剤の役割
1.1 熱輸送界面の形態と界面熱抵抗
1.2 熱伝導材におけるシランカップリング剤の役割
2.シランカップリング剤の反応メカニズム
2.1 シランカップリング剤の反応
2.2 加水分解反応
2.3 重縮合反応
3.シランカップリング剤によるぬれ性制御
3.1 シランカップリング剤官能基がぬれに与える影響
3.2 構造制御された単分子膜を形成させるための反応条件制御
3.3 ナノスケールで見る「理想的」シラン界面層と「実際の」シラン界面層
3.4 チオール/ホスホン酸SAMの概要
3.5 SAM修飾熱輸送固-液界面の界面熱抵抗(界面熱コンダクタンス)
4.シランカップリング剤を用いた分子接合界面による界面熱抵抗削減
4.1 酸化物無機材料への界面形成
4.2 反応活性官能基を介する界面形成
4.3 シランカップリング剤を用いる分子接合界面形成
4.4 時間分解サーモリフレクタンス法(TDTR)
4.5 シランSAM修飾熱輸送分子接合界面の界面熱抵抗(界面熱コンダクタンス)
15:00~16:30
3. 熱伝導材の熱伝導率測定技術
株式会社ベテル 羽鳥 仁人 氏
各種の熱伝導率測定法の原理を説明します。また、種々の材料をどのような熱伝導率測定法で測定すれば良いかについて解説します。
また、熱伝導材をはじめとした材料の測定事例を紹介します。
1.概要
1.1 熱伝導率測定の必要性
1.2 熱伝導率とその仲間
1.3 熱伝導率類似物性
2.熱伝導率測定方法
2.1 定常法
2.2 非定常法(バルク)
2.3 非定常法(微小領域測定)
2.4 熱伝導率の関連規格
3.各種材料の熱伝導率測定測定事例
3.1 各種材料の熱伝導率範囲と熱伝導機構
3.2 断熱材料
3.3 熱伝導材料
3.4 先端材料(薄膜,微小領域)
※各講演時間に5分程度の質疑応答を含みます。