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セミナー趣旨
高周波対応(5G移動体無線、ミリ波)対応の機能性材料は、今後の高周波用プリント基板の機能性向上、およびモバイル通信分野における重要技術の1つです。プリント基板を構成する絶縁材料には、通信速度の向上のために低誘電率が、低損失および発熱低減には低誘電正接が求められます。さらにはCu配線材料の表面制御や接着性向上が求められます。また、今後、フレキシブル基板(FPC)材料として、新たな機能性が求められます。
本セミナーでは、高周波用のプリント基板・周辺材料として、樹脂材料、ソルダーレジスト、鉛フリーはんだ、アンダーフィル、銅配線、マイクロチップ実装、信頼性・寿命評価等に係る技術課題、プロセス改善等に注目し、詳細に解説します。初心者の方でもわかりやすく解説します。
受講対象者として、プリント基板や実装技術および5G・ミリ波分野の業務に携わる方、製品・開発を生産する方、技術指導をする方など、初心者から実務者まで広範囲の方を対象としていて、予備知識としては、物理化学の基礎知識、実装技術の一般的知識があれば、好ましいです。また、セミナー受講後、5G・ミリ波対応技術の特徴、プリント基板材料に求められる技術、実装技術、周辺技術における基礎と応用、異種材料間の接着・密着制御技術、および技術改善、信頼性解析について、理解が深まります。
セミナープログラム
1 高周波(5G、ミリ波)対応の材料技術(高周波通信対応の基礎知識)
1.1 プリント基板構造の基礎(周波対応、積層化、熱対策)
1.2 材料に求められる性質(低誘電率、低誘電正接、耐熱性、熱伝導性)
1.3 基板回路設計と誘電性(シグナル伝送、伝送利得S21、特性インピーダンス)
1.4 誘電性の解析方法(容量法、共振法、コールコール円、緩和時間)
1.5 分子構造と誘電性(クラウジウス・モソティの式、分極性、分子密度)
1.6 FPCフレキシブルプリント基板(構造の最適化、耐久性試験)
1.7 配線用銅箔の形成(圧延、電解、表皮効果)
1.8 ソルダーレジストの材料とプロセス(高周波対応における最適化)
2 異種材料接着・接合部の密着不良、界面破壊の分析・解析
2.1 界面の相互作用要因(付着促進要因/剥離促進要因)
2.2 付着エネルギー解析(Young-Dupreの式、分散-極性マップ)
2.3 応力・歪み解析(s-s曲線、結晶化、脆性)
2.4 測定方法(引張り試験、スクラッチ試験、DPAT法)
3 実装技術(高周波対応に向けたトレンド)
3.1 鉛フリーはんだ技術(BGA、フラックス、気泡ボイド、付着性)
3.2 ワイヤーボンディング(Au、Al線)
3.3 アンダーフィル技術(コート性、濡れ性)
3.4 マイクロチップの実装技術(金属ナノペースト)
3.5 メッキ配線時の不良対策(気泡トラップ、バリ形成)
4 参考資料
・塗膜トラブルQ&A事例集(トラブルの最短解決ノウハウ)
・表面エネルギーによる濡れ・付着性解析法(測定方法)
5 質疑応答
セミナー講師
河合 晃(かわいあきら) 氏
国立大学法人長岡技術科学大学 名誉教授(博士(工学)) / アドヒージョン株式会社 代表取締役社長
セミナー受講料
お1人様受講の場合 50,600円[税込]/1名
1口でお申込の場合 62,700円[税込]/1口(3名まで受講可能)
受講申込ページで2~3名を同時に申し込んだ場合、自動的に1口申し込みと致します。
受講について
- 本セミナーの受講にあたっての推奨環境は「Zoom」に依存しますので、ご自分の環境が対応しているか、お申込み前にZoomのテストミーティング(http://zoom.us/test)にアクセスできることをご確認下さい。
- インターネット経由でのライブ中継ため、回線状態などにより、画像や音声が乱れる場合があります。講義の中断、さらには、再接続後の再開もありますが、予めご了承ください。
- 受講中の録音・撮影等は固くお断りいたします。
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