【中止】ロシアによるウクライナへの軍事侵攻のエネルギー情勢への影響と原油価格、天然ガス価格見通し

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開催日 13:00 ~ 16:30 
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主催者 サイエンス&テクノロジー株式会社
キーワード 事業戦略
開催エリア 全国
開催場所 Live配信セミナー(会社・自宅にいながら受講可能)

資源エネルギー輸出大国ロシアによる隣国ウクライナへの軍事侵攻は、今後、原油や天然ガス、またレアメタルの価格にどういった影響を及ぼすのか?

セミナー講師

和光大学 経済経営学部 教授 岩間 剛一 氏

セミナー受講料

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受講について

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配布資料

  • PDFテキスト(印刷可・編集不可)

セミナー趣旨

 想定外ともいえる、資源エネルギー輸出大国ロシアによる隣国ウクライナへの軍事侵攻が始まって1ヵ月以上が経過した。当初は数日のうちに首都キエフが陥落し、圧倒的なロシア軍による制圧が行われると見られていたものの、ウクライナ軍の善戦により、長期戦の様相を呈している。21世紀の国際安全保障秩序への強権国家ロシアの挑戦に対して、欧米諸国は強く反発し、経済制裁を強化している。しかし、ロシアへの制裁の強化は、ロシア産原油、天然ガスの供給途絶懸念にともなう原油価格、天然ガス価格の上昇を招く。

 ロシアは、世界第3位の原油生産国、世界第2位の天然ガス生産国として、欧州諸国は天然ガス輸入の4割、石油輸入の3割をロシアに依存している。ロシア産石油・天然ガスの供給懸念から、2022年3月には、北海ブレント原油価格は1バレル139ドルと2008年以来の高値となり、欧州天然ガスの指標価格オランダTTF(Title Transfer Facility)は百万Btu(ブリティッシュ熱量単位)当たり345ユーロと史上最高値を記録し、石油換算1バレル600ドル超となった。欧州の天然ガス価格に連動する動きを見せる極東アジアLNGスポット価格は百万Btu当たり84.8ドルと過去最高値に高騰した。その後、ロシアとウクライナの停戦協議開始、OPEC(石油輸出国機構)プラスの加盟国UAE(アラブ首長国連邦)による原油生産量引き上げへの前向きな姿勢、米国によるLNG(液化天然ガス)の欧州への追加供給等により、原油価格、天然ガス価格ともに、少し沈静化したものの、2022年3月末時点においても、原油価格は1バレル100ドル超、LNGスポット価格は百万Btu当たり30ドル超と高値となっている。

 ロシアは、世界の石油輸出量の11.4%、天然ガス輸出量の25.3%を占める資源エネルギー大国であり、その他に石炭輸出、電気自動車のリチウム・イオン電池に不可欠のニッケル、自動車の排気ガス触媒に使うパラジウム等のレアメタルについて世界有数の生産国を誇り、イランへの制裁、イラク戦争とは比較にならないほど、資源エネルギー価格へのインパクトは大きい。ウクライナへの軍事侵攻は、欧州諸国における部分的な地域紛争にとどまらず、核兵器を保有する民主主義と独裁国家との21世紀型冷戦の様相を呈している。

 本セミナーにおいては、今後の国際資源エネルギー情勢を見通すとともに、原油価格、天然ガス価格、ニッケルをはじめとしたレアメタル価格の今後について、資源エネルギーの第一人者が的確に解説する。

セミナープログラム

【注意】本セミナーのプログラムは、国際情勢の変化等により変更となる可能性がございます。予めご了承下さい。

1.ロシアによるウクライナ侵攻とエネルギー情勢の最新動向-長期化の様相

2.欧米諸国による経済制裁と国際石油情勢、国際天然ガス情勢へのインパクト

3.バイデン政権をはじめとした石油消費国の石油備蓄放出とロシア制裁の今後

4.米国のシェール・オイルの生産状況-バイデン政権による脱炭素政策の見直し

5.OPECプラスの今後の協調減産への動き-サウジアラビアとロシア

6.脱炭素政策と石炭生産、レアメタル価格の見通し-期待される石炭火力

7.世界の石油需要は2022年以降も増加するのか-インフレと景気下押し

8.アジアのLNG需要と欧州のLNG需要の裁定

9.中国によるLNG輸入見通し-中国とロシアの接近

10.ロシアのLNGプロジェクトの今後-日本企業による投資の今後

11.2022年以降の新規LNGプロジェクトの見通し-米国のLNG生産能力

12.米国、カタールのLNG事業の新たなチャンス-脱炭素とLNG

13.2030年に向けての世界の石油需給見通し-国際地政学リスク

14.2022年夏以降の原油価格の見通し-原油価格は1バレル150ドルを超えるか

15.2022年夏以降のLNG(液化天然ガス)価格の見通し-安定供給は

16.国際資源エネルギー情勢は新たな危機に直面する

□ 質疑応答 □