他社特許の回避を起点とした新商品開発のための方法論
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 知的財産マネジメント |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【江戸川区】タワーホール船堀 |
交通 | 【地下鉄】船堀駅 |
「カン」や「ヒラメキ」に頼らない『特許の回避方法』を習得する!
回避するだけではなく新商品開発に結び付けるには?!
講師
ソナーレ特許事務所 代表 弁理士 右田 俊介 先生
【講師紹介】
弁理士/特定侵害訴訟代理業務付記
国際TRIZ協会(MATRIZ)認定TRIZスペシャリスト/I-TRIZ(Ideation International Inc.)認定プラクティショナー
1974年 東京生まれ /1997年 東京大学工学部航空宇宙学科卒業
1999年 東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻 修士課程修了 専攻:高速空気力学
※電機メーカー勤務時には航行体および搭載機器の機械設計・構造解析に従事。 国内特許事務所勤務時には、機械分野や情報処理・画像処理分野を中心として、国内および外国での権利化業務や鑑定業務を数多く担当。 加えて、企業向けの特許セミナーのほか、製品開発の現場に入り込んでの開発支援や特許網の構築支援を長期間にわたり担当。
2012年 レゾナンス特許事務所開設/2016年 ソナーレ特許事務所に改称、代表に就任
受講料
1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき35,640円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナーポイント
■講師より
商品の企画段階や研究開発の途中で他社の嫌な特許を発見することがあります。既に特許権になっている場合もあれば出願公開されたばかりで見つかることもあるでしょう。この嫌な他社特許を無視せず商品化にこぎ着けるには特許を潰すか交渉するか回避するしかありません。でも潰すのは大変ですし自社の動向が目立ってしまいます。不用意な交渉もできません。それでは特許を回避しましょう、となったときに、回避アイデアをこれまで「何となく」「ヒラメキに頼って」絞りだしたり、必要以上に大きく設計変更したりしていませんか?
このセミナーでは、他社特許をしっかりと回避し、そして回避するだけでなく更にキラリと光る新商品を開発するための体系的な方法論を解説します。セミナー受講後には、特許の回避方法が「ぼんやり」ではなく「ハッキリ」した形で見えるようになるはずです。そして、他社特許の回避方法を知ることは自社特許を回避されないようにする方法論を知ることでもあります。
■受講対象
・他社特許に悩まされている、商品企画部門や研究開発部門の方
・特許リスクの回避方法を自ら身につけたい、特許・知財部門の方
・自社の特許網を強化したい、研究開発部門や特許・知財部門の方
■本セミナーを通じて身につけていただきたいこと
・クレーム解釈の基礎知識
・特許を回避する体系的な方法論
・単に回避するだけでなく訴求力のある新商品にするための手法
・強力な特許網の構築方法
▽前回の同講師セミナー受講者の声(アンケートより)
「職場に帰ってから議論できるネタになりました。出願のアイデアがいくつか浮かびました。5時間かけて来たかいがありました。面白かったです」(他社特許対応・出願業務)
「特許情報を経営に結び付けたいと思い参加。役立つ内容をありがとうございました」(知財業務)
「実用的で今後の開発に役立つ内容でした。基礎的な内容も学べ、あやふやな所を正すことができました」(材料研究開発)
「他社特許の可視化の内容が特に興味深かった」(材料開発)
「説明が非常にわかりやすく、理解の助けになりました」(バイオ研究)
「自己流でやっている、特許の見方や回避方法などをきちんと学ぶために参加しました。大変有益でした」(研究・特許管理)
「学生でもわかりやすかったです。ありがとうございました」(大学院生)
■講演中のキーワード
特許、クレーム、侵害、回避、迂回
弁理士の方へ:<日本弁理士会 継続研修認定対象講座>
当講座は日本弁理士会の継続研修としての認定講座です。
研修を受講し、所定の申請をすると、外部機関研修として5単位が認められます。
単位申請をご希望の方は「受講証明書の発行希望の旨」と「弁理士登録番号」をお申し込み時の備考欄にご記載下さい。
セミナー内容
1.はじめに
1.1 クレーム解釈の基本ルール
1.2 クレーム解釈の特別ルール(均等論を中心に)
1.3 限定解釈される2大根拠
2.弁理士によるクレームの読み方
2.1 クレームはこうやって読む
2.2 明細書でサポートされているとは
2.3 クレーム解釈事例(事例1:化学・材料分野)
3.特許回避その1 〜特許法的アプローチ〜
3.1 特許のキズを探す
3.2 クレームの射程を見極める
3.3 機能的クレームとその落とし穴
3.4 回避事例(事例2:化学・材料分野)
3.5 回避事例(事例3:機械・構造分野)
3.6 事例が教える「穴」の発見方法
3.7 事例が更に教える「創作的迂回」
4.特許回避その2 〜創作的アプローチ〜
4.1 前提条件の明確化 〜変更できないのはどこか
4.2 クレームを可視化する 〜見えてくるターゲット(事例4:日用品分野)
4.3 「因果関係ダイヤグラム」の威力と作成方法
4.4 特許を回避するための3つの定石
4.5 アイデアを出すための“気づきの種”
4.6 均等論を使って回避度チェック
4.7 2社で独占せよ
5.新商品をデザインする
5.1 模倣品と呼ばせないために
5.2 消費者に訴求する価値を見出すには
5.3 完成度を定量評価する
6.事例 〜革新的アプローチによる特許回避(事例5)〜
6.1 「因果関係ダイヤグラム」からジレンマを見出せ
6.2 ジレンマを解消する王道の定石
7.まとめ
<質疑応答・名刺交換・個別相談>