カーボンリサイクルの技術動向とメタネーションの展望

60,500 円(税込)

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開催日 11:00 ~ 16:15 
締めきりました
主催者 株式会社 技術情報協会
キーワード 化学反応・プロセス   環境負荷抑制技術   省資源
開催エリア 全国
開催場所 ZOOMを利用したLive配信※会場での講義は行いません

カーボンリサイクルを成り立たせるには?
必要条件、各国の取組み、企業事例を詳解!
水素、合成メタンのインフラ整備の動向は?
2050年に向けた長期的展望を徹底解説!

セミナー講師

1. (一財)エネルギー総合工学研究所 プロジェクト試験研究部 部長 博士(工学) 橋崎 克雄 氏
2. (株)IHI 技術開発本部 基盤技術センター 物理・化学技術G. 主幹 博士(工学) 鎌田 博之 氏
3. (一財)日本エネルギー経済研究所 新エネルギーグループ グループマネージャー 研究主幹 柴田 善朗 氏

セミナー受講料

1名につき60,500円(消費税込み・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円(税込み)〕

受講について

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セミナープログラム

<11:00〜12:30>

1.カーボンリサイクル技術に関する世界の動向

(一財)エネルギー総合工学研究所 プロジェクト試験研究部 部長 博士(工学) 橋崎 克雄 氏

【講座概要】
 カーボンリサイクルの必要性とその仕組み、カーボンリサイクルエネルギーシステムとはなにか、また、それを成り立たせるために必要な条件、各国の取り組みなどについて解説いたします。 エネルギーの見方、捉え方を別角度から捉えられるようになると思います。 日本の脱炭素化を真にどう進めていけばいいのか、その方向性が見えてくると思います。 常に科学的根拠に基づき、定量的な試算により課題解決のハードルの高さを実感して頂くことをモットーとしています。 国の数々の委員会で提出される配布資料の数値、各種団体の数値の持つ意味を読み解くことが面白いと思っています。

1.カーボンリサイクルの必要性と概念
2.日本のエネルギーフローとCO2排出量
3.CO2をなぜ利用するのか(含、カーボンリサイクルの仕組み)
4.CO2を燃料や化学品の原料として利用する方法
5.必要な水素の製造(含、再生可能エネルギーのポテンシャルについて)
6.国際的な視点からのエネルギーシステム
7.我が国のカーボンリサイクル技術ロードマップ
8.各国のカーボンリサイクル取り組み状況
9.各国のカーボンプライシングの動向
【質疑応答】

<13:30〜15:00>

2.IHIにおけるCO2の燃料および化学原料化技術の開発

(株)IHI 技術開発本部 基盤技術センター 物理・化学技術G. 主幹 博士(工学) 鎌田 博之 氏

【講演概要】
 地球規模での気候変動が進み、カーボンニュートラルな脱炭素社会への移行が急がれている。我国においても2020年10月には政府による2050年までの脱炭素社会への移行が宣言され、更には「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」としてカーボンニュートラルへの挑戦を、経済と環境の好循環につなげるための産業政策が策定された。カーボンニュートラル社会の構築のためには、化石燃料の使用により発生したCO2の分離回収および回収したCO2を炭素源として有効利用・資源化する所謂カーボンリサイクル技術の確立が必要である。本講演では燃焼排ガス中に含まれるCO2の分離回収技術およびCO2を燃料や化学原料などの有価物に転換するCO2転換技術についてその原理と特徴を述べる。特にIHIが取り組んでいるカーボンリサイクル技術として触媒を使ったCO2の燃料化技術であるメタネーションや、樹脂やプラスチックの原料となる低級オレフィンの合成プロセス等について紹介する。

1.CO2排出抑制および脱炭素化に向けた動向
2.CO2分離回収および有価物への転換技術の原理と特徴
3.IHIにおけるCO2の燃料化技術の開発
4.IHIにおけるCO2の低級オレフィン化技術の開発
【質疑応答】

<15:15〜16:15>

3.メタネーションのメリットと課題

(一財)日本エネルギー経済研究所 新エネルギーグループ グループマネージャー 研究主幹 柴田 善朗 氏

【講座概要】
 ガスの低炭素化に水素や合成メタンが期待されている。特に、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて再エネの大規模導入が求められるが、余剰電力をどのように活用するかが鍵となる。電化、蓄電池の導入等の対策がまず必須となるが、それでも対応しきれない余剰電力に対してPower to Gasを適用することで、製造される水素や合成メタンを都市ガス等の他部門で利用することが新たなオプションとなる。 現在の都市ガスインフラは水素の混合に適しているとは言えず、都市ガス原料に近い合成メタンの混合か、若しくは水素100%インフラの構築が合理的なオプションと考えられる。どちらが優れているかは、水素と合成メタンの製造コスト、都市ガスインフラの更新時期、都市ガス需要構造等を踏まえて決定することが求められ、2050年までの長期計画を立案し、経済合理的に都市ガスの低炭素化を進めていく必要がある。

1.水素を巡る動向
 1.1 我が国の取組状況
 1.2 海外での取組み状況
2.水素の多様な利用形態
 2.1 直接利用のメリットと障壁
 2.2 システム効率・需要家の特性
3.合成メタンの意義と課題
 3.1 合成メタンの製造・輸送・利用
 3.2 既存インフラをどこまで活用できるか
 3.3 CO2源・水素源に関する議論
 3.4 必要な制度設計
4.長期的展望
 4.1 CO2調達戦略
 4.2 ガスインフラ構築戦略
 4.3 脱炭素化以外の視点
【質疑応答】