軟包装パッケージングにおけるリサイクル対応/モノマテリアル化技術の最新動向と課題
開催日 |
12:30 ~ 17:20 締めきりました |
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主催者 | (株)AndTech (&Tech) |
キーワード | 高分子・樹脂加工/成形 食品包装 省資源 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | ※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です |
軟包装の問題点、リサイクル課題や
解決のための開発状況を解説!
- ラミネートバリアフィルムなどを構成している軟包装のモノマテリアル化の問題点と、モノマテリアル品のリサイクル課題とは?
- 現在あるラミネート包装のケミカルリサイクルやヒートサイクルの油化の動向とは?
- マテリアルリサイクルを実現するモノマテリアル化、樹脂循環の考え方、課題とは
- 拡大している紙製容器などの比較動向、リサイクルに優れたバリアフィルムの開発状況とは?
セミナー講師
第1部 土屋特許事務所 弁理士 土屋 博隆 氏(元・大日本印刷(株)包装研究所所長)
第2部 三井化学(株) フード&パッケージング事業本部 企画管理部 F&P-CoE推進グループ グループリーダー 三春 憲治 氏
三井化学(株) フード&パッケージング事業本部 企画管理部 F&P-CoE推進グループ 主席部員 佐藤 倫一 氏
第3部 東洋紡(株) パッケージング開発部 マネジャー 稲垣 京子 氏
第4部 日本製紙(株) 白板・包装用紙営業本部 シールドプラス事業推進室 主席技術調査役 内村 元一 氏
セミナー受講料
【1名の場合】55,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
セミナープログラム
第1講 多層ラミネートパッケージング(軟包装)におけるケミカルリサイクルとモノマテリアル化の課題解決
【12:30-13:45】
土屋特許事務所 土屋 博隆 氏 (元・大日本印刷(株)包装研究所所長)
【講演キーワード】
モノマテリル、軟包装、リサイクル、ケミカルリサイクル
【講演趣旨】
CO2排出削減のため、プラスチック容器包装のリサイクルに努めなければならない。しかし、PETボトルや容器と異なり、印刷フィルムを含む多層ラミネートされた軟包装のリサイクルは容易ではない。リサイクル可能とするために軟包装のモノマテリアル化が潮流となっている。モノマテリアル化の問題点と、モノマテリアル品のリサイクル課題の方向性について述べる。
【プログラム】
- 軟包装のモノマテリアル化の背景
- EUのプラスチック環境戦略
- グローバル企業の対応
- 日本のプラスチック環境戦略
- モノマテリアル化の方向性と実例
- CEFLEXのガイドライン
- 海外のモノマテリアル例
- 国内のモノマテリアル化例
- プラスチックのリサイクル
- リサイクル方法
- 国内のプラスチック製容器包装のリサイクル
- リサイクルの定義
- ケミカルリサイクル
- 油化
- ガス化
- コークス化
- 高炉還元
- モノマー化
- 軟包装モノマテリアル品のリサイクル
- マテリアルリサイクル
- ケミカルリサイクル
【質疑応答】
第2講 軟包装の環境対応とマテリアルリサイクル
【13:55-15:10】
三井化学(株) 三春 憲治 氏
三井化学(株) 佐藤 倫一 氏
【講演キーワード】
環境、エコ、リサイクル、再生、バイオ、軟包装、パッケージ、フィルム
【講演主旨】
軟包装は、グローバルな潮流として環境への配慮が求められており、法規制化も進み始めて、軟包装の環境対応は喫緊の解決すべき課題となりつつある。三井化学は、気候変動及びプラスチック問題の両面から循環経済実現への貢献を図るべく、環境対応包材のあり方を考えている。その考え方と環境対応包材の概要を示したうえで、その一つの取組みであるFilm-to-Filmを目指すマテリアルリサイクルに焦点を当てて紹介する。
【プログラム】
- 軟包装の環境対応
- グローバルな潮流としての環境への配慮
- 三井化学の環境問題に対する取り組み
- 環境対応包材の概要(バイオマス樹脂/接着剤、再生樹脂、モノマテリアル、相容化材、紙化 を含む)
- マテリアルリサイクル
- 樹脂循環の概要
- 課題と今後
【質疑応答】
第3講 包装材のモノマテリアル化・プラスチックのリサイクルを促進するフィルムの開発
【15:15-16:00】
東洋紡(株) パッケージング開発部 マネジャー 稲垣 京子 氏
【講演キーワード】
モノマテリアル、バリアOPPフィルム
【講演主旨】
持続可能な社会、循環型経済、の実現に向けた環境対応製品が求められる中、石化原料の使用量削減やリサイクルの重要性が増し、欧州を中心に包装材料のモノマテリアル化の動きが進んでいる。これに応える環境対応フィルムや、モノマテリアル材料として適性の高いフィルム、その利用について紹介する。
【プログラム】
- 環境動向、東洋紡での環境対応製品開発
- 国内外でのプラスチック資源対応状況
- 東洋紡の環境対応フィルム
- モノマテリアル化における課題
- モノマテリアル化に求められるもの
- 包材機能面での課題
- 材料と構成提案
- ポリエステル材料
- ポリプロピレン材料
- 今後の展望
キーワード:
【質疑応答】
第4講 紙製軟包材の拡大に向けたヒートシール紙「ラミナ」の開発とその可能性
【16:05-17:20】
日本製紙(株) 内村 元一 氏
【講演主旨】
地球温暖化や海洋プラスチックごみ問題などが深刻化する中、パッケージを取り巻く状況はひとつの転換期を迎えています。そして今、各種課題解決の手段として、循環型素材である「紙」とその新しい機能に対して多くの期待が寄せられています。
本講演では、紙へのコーティング技術によって開発されたヒートシール紙「ラミナ」をご紹介するとともに、「紙化」検討における現状課題やアプローチ方法など、事例や経験に基づいてご説明します。
【プログラム】
- 日本製紙グループについて
- パッケージの基本的な働き
- 今、何が起こっているのか?
- 解決に向けた取り組みの基本「3R」
- 「3R」の順序
- 企業の取組み①:生活習慣を変える動き
- 企業の取組み②:代替の材料に還る動き
- “紙”の可能性と日本製紙のパッケージ戦略
- 紙素材の特徴 ~なぜ「紙」が注目されるのか~
- 日本製紙グループの強み
- 紙化ソリューション
- 開発素材・製品のご紹介
- ヒートシール紙「ラミナ」
- 「ラミナ」がもたらす新しいパッケージインフラ
- 今後の開発
- 「紙化」を実現するための課題・手順とは?
- 「周りを巻き込む」ということ
【質疑応答】