スクリーン印刷のプロセス適正化と高品質印刷の実践手法【Live配信セミナー】

55,000 円(税込)

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開催日 10:00 ~ 16:30 
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主催者 株式会社 技術情報協会
キーワード 印刷技術   高分子・樹脂材料
開催エリア 全国
開催場所 ZOOMを利用したLive配信※会場での講義は行いません

スクリーン印刷で「なぜ不具合が起きるのか」
「どうすれば適正化できるのか」その原因と解決策を詳解!

セミナー講師

(株)エスピーソリューション 代表取締役 佐野 康 氏

専門商社でのエレクトロニクス用導電材料、ポリイミド材料の技術営業職を経て、1990年から製版メーカーの東京プロセスサービス(株)でスクリーン版の営業業務に従事。1994年から、印刷機メーカーのマイクロ・テック(株)でスクリーン印刷のプロセス技術責任者、2000年10月(株)エスピーソリューション設立。以来、プラズマディスプレイパネル(PDP)、積層セラミックコンデンサー(MLCC)、プリント基板、プリンテテッドエレクトロニクス、加飾印刷企業等約30社にスクリーン印刷の技術コンサルティングを行ってきた。
コンサルティング業務と並行し、「ペーストプロセス理論」に則り、考えを同じくするメッシュメーカーや印刷装置メーカーと協力して、高品質スクリーン印刷の「標準化」と普及を推進している。

セミナー受講料

1名につき55,000円(税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき49,500円(税込)〕

受講について

  • 本講座はZoomを利用したLive配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
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  • 当日は講師への質問をすることができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
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セミナー趣旨

本来、スクリーン印刷は、原理的に考えれば、最も安定した印刷工法です。なぜなら、孔版であるスクリーン版を使用して、ゴム製のスキージでインクを押し出す原理だからです。これまでスクリーン印刷が「管理困難」であると思い込んでいたのは、スキージやインク、スクリーン版の適正化が不十分だったからです。これまでの考え方を改めて、スクリーン印刷自体が管理困難だったのではなく、今までの管理手法が間違っていたと認識を新たにすべきです。
スクリーン印刷にも理論があります。ペーストの身になって印刷プロセスを考える「ペーストプロセス理論」です。この理論は、私が20年のコンサル現場において、仮説と検証を繰り返し実用性がある考え方として確立し、実践してきたものです。エレクトロニクス分野のみならず、グラフィック、加飾、捺染、工業印刷などでの高品質スクリーン印刷実践のためであれば、すべてに通用する考え方です。
スクリーン印刷に対するこれまでのネガティブな先入観を捨て、論理的整合性の観点から評価いただければ、この理論の正しさが理解していただけると思います。これまでの対策での成功の理由も失敗の理由も説明ができるようになります。この理論を正しく実践すれば、スクリーン印刷が、今後の技術的伸び代が最も大きいプロセス技術であることも納得できます。
プロセスの適正化とは、先ず、スクリーン印刷本来の「あるべき姿」を達成するための「前提条件」を適正化することです。適正化できない場合は、その理由、原因を見つけ出し、根本から対策することです。「前提条件」が適正であれば、最終的にはインク・ペーストの有する固有の印刷性能で印刷品質と印刷安定性が決定されます。材料技術者は、適正化された「前提条件」に合わせインクの印刷性能を高めることに注力できるようになります。
本講演では、最初に、スクリーン印刷の原理やメカニズムの説明、そして「版離れ角度」と「版離れ力」の相関について解説します。次に、スキージやスクリーンメッシュなどの要素技術についても解説し、インク・ペーストの印刷性能に影響する分散安定性、揮発性、濡れ性及び粘弾性特性を理解することで高品質印刷プロセスが高度に適正化できることを分りやすく解説します。

セミナープログラム

  1. スクリーン印刷とは?
    • 原理的には、スクリーン印刷は最も安定な印刷工法
    • 版とインクを適正化すれば30μmラインも手刷りができる。
    • 適正化できなかった最大の要因はインクの印刷性能不足と適正化していない版仕様
    1. 各種印刷工法の種類とインクの粘度範囲
      • 各分野のスクリーン印刷でのインクの粘弾性は、適正化されているか?
    2. スクリーン印刷は「特殊印刷」、だから印刷安定性が高い
    3. 現状のスクリーン印刷の多くは「技術限界」の50%以下のレベル
  2. 「ペーストプロセス理論」の考え方の基本
    1. 印刷条件のほとんどは、高品質印刷の為の「前提条件」
    2. スクリーン版の反発力での「版離れ」が最も重要
  3. 「オフコンタクト印刷」と「コンタクト印刷」の大きな違い
    1. 「コンタクト印刷」は、インクを疑似固体化してからの「時差版離れ」
    2. メタルマスクでの「同期版離れコンタクト印刷工法」でのクリームはんだ印刷
    3. メタルマスクでの低粘度インクの定量塗布技術
  4. スクリーン印刷の4つのカニズムの理解
    1. 「ローリング」のメカニズム
    2. 「充てん・掻き取り」のメカニズム
    3. 「版離れ」のメカニズム
    4. 「レベリング」のメカニズム
  5. ≪最新ピックス≫「版離れ角度」制御による版離れ課題解決策
    1. 刷り終り部での版離れ遅れ増大の原因は、「版離れ角度」の漸減
    2. 通常ピールオフ動作での実クリアランス量増加と「版離れ角度」の変化
    3. 等クリアランス「版離れ角度維持」装置による「版離れ力」の改善効果
  6. スキージとスクリーン印刷装置
    1. 印刷機の種類とスクリーン版
      フラットベッド、シリンダー、ロータリー印刷機を刷版
    2. 印刷位置合わせの方法
    3. スキージが最も重要な印刷パラメータの要素
      • 最適なスキージの選択方法 ・斜め研磨スキージの効果
      • スキージのエッジの面取り仕上げの必要性
  7. 4つの印刷条件の適正化と「標準」
    1. 4つの印刷条件と印刷品質への影響
    2. スキージ印圧設定方法「押し込み」方式と「エアー圧」方式
    3. 「適正印圧」の定義と設定方法
    4. スキージ角度、速度と「充てん力」との相関
  8. スクリーン版とスクリーンメッシュの「標準」
    1. ステンレスメッシュ開発の歴史とスクリーン印刷技術の進歩
    2. スクリーンメッシュの「強度指数」と適正クリアランス量
    3. スクリーンメッシュ開口率とインクの吐出性
      開口率25%メッシュのにじみ制御効果
    4. 超高強度ステンレスメッシュでの課題解決「無変形スクリーン版」
    5. スクリーン版の製作工程のコツ 露光時の密着とミスト現像
    6. スクリーン版の洗浄方法
    7. 超高強度スクリーン版の高品質再製版システムの実際例
  9. インク・ペーストの印刷性能
    1. インクの分散安定性、溶剤揮発性および濡れ性の影響
    2. 連続印刷中のインクの含有溶剤揮発と印刷膜厚変化
    3. インクの粘性と弾性の理解「粘弾性マップ」の利用の仕方
      スクリーン印刷中の気泡発生の原因と対策
  10. 高品質スクリーン印刷プロセス実践のための具体的な対策手法
    1. 印刷均一性を阻害する要因とその対策手法
    2. 印刷膜厚整合のための対策手法 ファインライン、中間ライン、ベタ
    3. 印刷寸法精度を損なう要因とその対策
    4. スクリーン印刷におけるその他の不具合対策
      乾燥のメカニズムとその重要性 静電気とインクの糸引き対策
  11. ≪最新トピックス≫「トーンジャンプ」のないグラデーション印刷
    1. なぜスクリーン印刷では、グラデーションは困難か
    2. 「トーンジャンプ」を起こさない最適「網点形状」と製版技術
    3. 最適「網点形状」でのグラデーション印刷の実践
  12. スクリーン印刷8つの適用工法と高品質スクリーン印刷の応用例
    • べた、ファイン、ドット、スルーホール、ビア埋め、落とし込み、積層印刷、転写印刷
      プリンテッドエレクトロニクス ナノ銀インク 等

【質疑応答】