次世代自動車における空調システム・熱マネジメントへの要求と改善
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | サイエンス&テクノロジー株式会社 |
キーワード | 自動車技術 機械技術一般 省エネルギー |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【港区】ビジョンセンター浜松町 |
交通 | 【JR・モノレール】浜松町駅 【地下鉄】大門駅・芝公園駅 |
新たな技術で自動車の空調システム・熱マネジメントの何が変わる?
自社事業や製品にはどう影響する?
自動運転時代でのキー技術とは?を考えるための国内主要メーカーの
研究開発・製品動向ほか、欧州を中心に海外メーカーの取り組みを解説
○ 熱マネジメントの各種方式とその課題
:もっと実用燃費を向上させるためには、PCM(相変化蓄熱)の可能性は?
○ 欧州での規制、2030年新燃費規制でどのように変わるのか、達成可能なのか
○ 48V化で変わる主人公とは、高電圧化へ対応する部品、課題とは
○ 自動運転時代において必須になる技術と差別化を図るための技術とは
講師
原 潤一郎 氏(元カルソニックカンセイ(株))
【ご経歴】
1981年、日産自動車(株)に入社。車両研究所にて電気自動車用エアコン、
変動風気流(ともに採用済)の開発に従事。
1995年、カルソニックカンセイ(株)に入社。先行開発技術開発部に所属し、
CO2冷媒エアコンや燃料電池自動車用冷却装置、
エンジン冷却系(コンパクト型冷却装置 SLIM,
VG-FIN付きEGRクーラ)等の開発に従事。2019年に同社を退職し、現在に至る。
【主な受賞歴】
・自動車技術会論文賞受賞(2013年)
・自動車技術会技術部門貢献賞受賞(2014年)
受講料
【49,500円:消費税10%、昼食・資料付】 ( S&T会員受講料 47,020円 )
(まだS&T会員未登録の方は、申込みフォームの通信欄に「会員登録情報希望」と記入してください。
詳しい情報を送付します。ご登録いただくと、今回から会員受講料が適用可能です。)
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2名で49,500円 (2名ともS&T会員登録必須/1名あたり定価半額24,750円)
【1名分無料適用条件】
※2名様ともS&T会員登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※受講券、請求書は、代表者に郵送いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
(申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。
セミナー趣旨
自動車用ガソリンエンジンの熱効率はせいぜい40%で、大半が熱などとして
捨てられている(冷却損失と排気損失)。エンジン単体の改良が限界を迎えつつある状況では、
これらの損失を回収したり、損失そのものを低減する技術がますます重要になってきている。
本セミナーでは、自動車の駆動源変遷を説明するとともに、今後、普及する自動運転にともなう
快適性の向上を含め、熱マネジメント技術全般について解説する。
セミナー講演内容
事前に項目へ入れられない、講演前に報じられた動向なども含めて講義が行われる予定です。
1.地球環境からの要請とは?
1.1. 地球温暖化 … 地球温暖化の状況、その原因、太陽の黒点活動、CO2排出量増加
1.2. 資源枯渇 … ピークオイル理論、種々の化石燃料の可能年数、米国第四艦隊
1.3. シェールガス/シェールオイル … 状況、OPEC動向、ルーブルの下落、ピークオイル理論の修正
1.4. 原発停止 … 3.11、CO2排出量変化、円の流出
2.駆動源の変遷
2.1. IEAブルーマップ … 駆動源変遷予測、IEAマップの読み方
2.2. 軽自動車 … 軽自動車燃費競争、搭載技術、各社の比較、燃費改善効果の分析
2.3. 内燃機関の効率 … ガソリンとディーゼルの効率改善、WTI原油先物チャート
2.4. クリーン・ディーゼルの魅力 … ガソリンエンジンとの比較(3原理)、
従来の課題、その解決方法(SKY-D)
2.5. 欧州流ダウンサイジング … どうして日本では過去のターボ車は消えたか?
どうして復活したか? 本当の目的は?
2.6. 電気自動車 … どうして市販されたか? 課題は?
2.7. ガソリン車 対 電気自動車比較 … 走行時のエネルギ効率は?
いろいろ考慮したエネルギ効率は? 国別の違い
2.8. 燃料電池自動車 … 構造は? 目的は? 将来性は?
2.9. エネルギ効率と実用性 … 走行時のエネルギ効率→Well to Wheel→ライフ→実用性(充電時間×回数)
2.10. 48V(ボルト)ハイブリッド … どうして出てきたのか? 何が48Vになるのか?
3.自動車を取り巻く環境変化とは?
3.1. WLTP 燃費規制、欧州規制、2030年新燃費規制 … 何が変わるか? 達成可能か?
3.2. エミッション規制 … 何が厳しくなるのか?
4.自動車に使われる熱交換器とは?
4.1. エンジン冷却系
4.2. 空調系
4.3. モータ、インバータ冷却系
4.4. 駆動用電池用
5.電気自動車用エアコンとは … ヒートポンプの特徴は?
5.1. 方式と現行空調システムとの比較
5.2. 低外気温への対応 … 可能か?
5.3. 廃熱利用の可能性は
6.ハイブリッド車用エアコン … ハイブリッド車とプラグイン・ハイブリッド車で違いは?
7.クリーン・ディーゼルエンジン車用暖房とは … 空調の課題は?
8.アイドルストップ対応車の空調 … 快適な空調を維持するには?
9.熱マネジメント … 可能性がある熱マネジメントとは?
9.1. 排熱回収システム(ランキンサイクル、冷却水加熱)
9.2. 蓄冷/蓄熱システム … PCM(相変化蓄熱)の可能性は?
9.3. 新しい冷凍サイクルの可能性 … 冷媒動向
10.エアコンシステムの改善 … エアコンの改善とは?
10.1. 空調シート
10.2. 内部熱交換器
10.3. 換気熱回収
10.4. デシカント空調
11.空調システムの変化による部品,内装材の動向は?
11.1. ガラス
11.2. 断熱材
11.3. 真空断熱材
12.自動運転車での課題は?
12.1. 課題
12.2. 求められる技術
12.3. 当然になる技術と差別化するための技術とは?
13.駆動用電池の温度管理は?
13.1. 方式比較
13.2. 選定
□質疑応答□