「統計学を拓いた異才たち」デイヴィッド・サルツブルグ著

投稿日 2013/01/08

現在では、平均、標準偏差、分散分析などクリック一つで計算
できますが、ここに至るまでには多くの統計学者たちの苦労と論争がありま
した。
その数理的な主張と哲学を理解する事は容易でありません。本書ではむしろ
彼らの人間性や、フィッシャーとピアソンの確執に代表されるエピソードに
焦点をあてた大河ドラマ的な表現になっており、数式が全く出てこないため
に、その方面を苦手とする人たちにも面白く読み進める事ができるでしょう。
この本によって、無味乾燥に思えた統計的品質管理(SQC)に対する印象が
変化して欲しいと思います。