ホーム > 書評トップ > 「Makers」クリス・アンダーセン著

書評

「Makers」クリス・アンダーセン著

「Makers」クリス・アンダーセン著
投稿日 2014/10/23

本書は、ITの進展によって販売に行けるパレートの法則をひっくり返した「ロングテール」を2004年に著し、2009年にはさらに情報の無料化を解説した「Free」でもベストセラーを出した筆者が、2012年に出版した著作であり、誰もが製造業になれる時代の到来を書き示しています。

時代を振り返ってみれば、石器時代のものづくりは腕の違いこそあれ、個人がめいめい好きなものを作っていたわけですが、産業革命で動力の利用が始まって以来、製造業は大資本を持つ者の特権になっていました。3Dプリンターの低価格化は、古代の個人的製造の権利を復活させ、資本の大きさではなく、デザイン、設計の良否で、製品価値が判断される
時代が再びやってきたのです。

クリスがその時代を作ったわけではにものの、この新しい時代を的確にいち早く描写したところに、本書の意義があると言えましょう。まだまだMakersの世界は緒に就いたばかりであり、混沌としていますのでここでダッシュした個人、企業には多くのチャンスが拡がっている、そんなことを感じさせる内容です。