環状ペプチドの効率的探索・創製と立体配座解析

64,800 円(税込)

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開催日 10:00 ~ 17:00 
締めきりました
主催者 株式会社 技術情報協会
キーワード 医薬品技術   データマイニング/ビッグデータ
開催エリア 東京都
開催場所 【品川区】技術情報協会セミナールーム
交通 【JR・地下鉄】五反田駅 【東急】大崎広小路駅

 標的タンパクに対する環状ペプチドの獲得例を交えて解説!
 ペプチドライブラリの開発とその活用法とは?

講師

【第1部】  メスキュージェナシス株式会社 代表取締役社長 北村 幸一郎 氏

【第2部】 東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 教授 玉村 啓和 氏

【第3部】 (株)モルシス ライフサイエンス部 池上 貴史 氏

受講料

1名につき60,000円(消費税抜き/昼食・資料付き)   
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円〕

プログラム

【10:00〜12:00】
【第1部】 環状型ペプチドライブラリによる効率的ペプチド探索
講師 メスキュージェナシス株式会社 北村 幸一郎 氏 

略歴
2004年 埼玉大学理工学研究科 博士後期課程修了
2004年 埼玉県中小企業振興公社(埼玉バイオプロジェクト)研究員
2007年 ジェナシス株式会社 入社
2008年 ジェナシス株式会社 取締役就任
2017年 会社合併によりメスキュージェナシス株式会社に転籍
2018年 メスキュージェナシス株式会社 代表取締役就任

専門分野
分子生物学、進化分子工学 

講座主旨
 当社では、1〜10兆種類という膨大な多様性を持ったペプチドライブラリを作製し、その中から標的分子に結合するペプチドを効率的に探索・発見する技術"cDNAディスプレイ法"を開発してきました。また、同技術は環状ペプチドをはじめ種々のペプチドライブラリを安定・効率的に作製することが可能であります。本講演では当社における最新の環状型ペプチド開発、獲得例を含めて、環状型ペプチドライブラリによる効率的なペプチド探索に関する成果をご紹介いたします。

講演内容
1. cDNAディスプレイ技術について
 ① 進化分子工学
 ② ディスプレイ技術開発の経緯
 ③ cDNAディスプレイ技術

2. 環状型ペプチドライブラリ開発
 ① ジスルフィド結合による環状型ペプチドライブラリ
 ② 架橋剤による環状型ペプチドライブラリ
 ③ 複環状型ペプチドライブラリ開発

3. 環状型ペプチド獲得例
 ③ 各種標的タンパク(プロテアーゼ、GPCR等)に対する環状型ペプチド獲得例

【質疑応答】

【12:45〜14:45】
【第2部】 ペプチドミメティックを活用した環状ペプチド誘導体の創製
講師 東京医科歯科大学 玉村 啓和 氏 

略歴
1988年3月 京都大学薬学部卒業
1988年4月 京都大学大学院薬学研究科修士課程入学
1989年5月 京都大学薬学部助手
1997年9月 京都大学大学院薬学研究科講師
1999年1月 米国国立癌研究所(National Cancer Institute/NIH)博士研究員
2005年3月 京都大学大学院薬学研究科助教授
2005年4月 東京医科歯科大学生体材料工学研究所教授

専門分野
創薬化学

講座主旨
 ペプチドを基にした中分子創薬によって、安全性が高く、微量で薬効を有する医薬品の開発研究が進んでいる。特に環状ペプチドはコンフォメーションが固定化されているために、標的分子との強い結合や膜透過性、安定性の向上が期待できる。本講演ではペプチドミメティックを活用した環状ペプチド誘導体の創製について議論したい。

講座内容
1.ペプチド性医薬品の現状
 ・ペプチドリード
 ・ペプチド性医薬品のドラッグデリバリーシステム

2.中分子創薬
 ・ペプチドを基盤とした中分子
 ・環状ペプチド

3.ペプチドミメティック
 ・ペプチド結合等価体(イソスター)、ミメティックの概念
 ・ペプチドイソスターの合成法

4.ペプチドミメティックを活用した環状ペプチド誘導体
 ・ペプチドイソスターを導入した環状ペプチドミメティック
 ・種々のペプチドミメティック
 ・GPCR dimerの分子プローブと二価型GPCR拮抗剤
 ・抗がん剤、抗HIV剤への応用

【質疑応答】

【15:00〜17:00】
【第3部】 in silico による環状ペプチドの配座解析と分子間相互作用解析
(株)モルシス 池上 貴史 氏 

略歴
 2003年3月広島市立大学大学院情報科学研究科情報科学専攻博士後期課程単位取得退学、修士(理学)。環境ホルモン物質を認識する分子インプリントポリマーの開発に従事。同年4月に株式会社菱化システム(現:三菱ケミカルシステム株式会社)に入社。科学技術システム事業部に所属し、分子モデリング全般を担当。インシリコ創薬研究、アプリケーションの開発、コンサルティングに従事。2017年4月株式会社モルシスに異動。同職を担当し現在に至る。

専門分野
計算化学、分子認識

講座主旨
 環状ペプチドは、低分子・抗体に続く医薬品として期待されています。環状ペプチドをインシリコでデザインしその立体配座を予測することは、ペプチドの物理化学的特性の評価や標的タンパク質との相互作用解析、バーチャルスクリーニングなどの創薬プロセスの初期段階における探索や最適化研究を強力に支援します。本講座では統合計算化学システムMOEを用いた環状ペプチドにおける分子モデリング事例を中心に紹介します。

講演内容
1.環状ペプチドのモデリング
  ① 天然および特殊アミノ酸を用いた環状ペプチドモデリング
  ②ペプチドライブラリーの構築

2.環状ペプチドの配座解析
  ①効率的な配座解析手法の解説
  ② 環状ペプチドの配座解析
  ③モデル構造と実験構造との比較

3.環状ペプチドの物性推算と分子間相互作用解析
  ①環状ペプチドの物性推算
  ②相互作用界面における特徴づけ
  ③標的タンパク質とのドッキングシミュレーション

【質疑応答】