自動車振動騒音の発生メカニズムとその対策
開催日 |
10:00 ~ 17:10 締めきりました |
---|---|
主催者 | 株式会社 技術情報協会 |
キーワード | 自動車技術 機械技術一般 CAE/シミュレーション |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【品川区】技術情報協会セミナールーム |
交通 | 【JR・地下鉄】五反田駅 【東急】大崎広小路駅 |
自働車振動騒音発生の仕組みと乗り心地を良くする対策とは
セミナー講師
1. 群馬大学 理工学府知能機械創製部門 客員教授 工学博士 松村 修二 氏
2. 大阪工業大学 工学部 機械工学科 教授 博士(工学) 吉田 準史 氏
3. 西澤技術研究所 代表 西澤 仁 氏
セミナー受講料
1名につき60,000円(消費税抜き・昼食・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円(税抜)〕
セミナープログラム
<10:00〜12:00>
1.自動車の振動騒音の発生メカニズムとその対策
群馬大学 松村 修二 氏
【講演ポイント】
自動車の開発段階で問題となる振動騒音現象について全般的な概要を解説し、その中からいくつかの代表的な対策事例を紹介します。
そして振動騒音問題を解決するにはどんな基礎知識が必要かを対策事例の中から感じ取ってもらい、目的を持って振動の基礎を学んでもらいます。
解析ソフトを使うとどんな問題でも簡単に解けてしまうように思われがちですが、現象を理解し、ソフトの内容を良く理解して数値シミュレーションを行なわないと間違った答えを出してしまいます。
【プログラム】
1.自動車の振動騒音現象
1.1 騒音発生メカニズム
1.2 自動車の主な振動騒音源
1.3 自動車の主な振動現象
1.4 自動車の主な騒音現象
2.振動騒音の対策事例
2.1 ロードノイズ
2.2 排気騒音
2.3 流体騒音
3.振動騒音の基礎
3.1 間違いやすい振動騒音知識
3.2 現場で役立つ振動解析
【質疑応答・名刺交換】
<13:00〜15:00>
2.振動・騒音の主要因となる「動き」を探し出す技術と適用時のポイント
大阪工業大学 吉田 準史 氏
【講演ポイント】
自動車のような複数の振動源、騒音源をもつ製品の騒音を効率的に低減する場合、車内音に影響の高い部品を少ない時間で的確に把握することが重要です。
実稼働伝達経路解析技術はそのようなニーズを満たすために開発された手法です。
本セミナーではこの手法についての紹介に加え、近年提案された本手法を応用した構造体の様々な動き(モード)の中で優先的に対策が必要な動きを探し出す技術について紹介します。
【プログラム】
1.自動車の振動・騒音伝搬経路を把握する(伝達経路解析)
1.1 様々な伝達経路解析(TPA)手法
1.2 実稼働TPAの特徴と理論
1.3 実稼働TPAの適用事例
2.自動車の振動・騒音を増大する「動き」を把握する(主成分寄与解析)
2.1 実稼働TPA(参照点寄与)と主成分寄与
2.2 構造体の主要な「動き」(主成分)の把握と各主成分の車内への影響度合いの把握
2.3 主成分寄与解析の適用例(シミュレーションとの連携)
【質疑応答・名刺交換】
<15:10〜17:10>
3.自動車用制振材料・防振材料の開発と最近の技術動向
西澤技術研究所 西澤 仁 氏
【講演ポイント】
自動車技術は、大きく変化し進歩してきていいる。各種産業界の中でも際立っている。EVへの変化、燃費の低減、快適な乗心地への挑戦と多くの新しい技術に挑戦している。
しかしながら、今回の振動問題は、このような新しい技術においても基本的な技術は変わらない。
今回は、制振、防振材料について新規開発のための基本を解りやすくお話ししたい。
【プログラム】
1.最近の自動車技術の進歩と課題
○EV自動車技術、燃費の英減、軽量化、振動英減技術、安全対策(難燃化等)
2.自動車の振動減衰技術の多様性と対応の難しさ
○実際の車体各部の振動、騒音発生挙動
○制振、防振材料の設置場所、と使用される振動減衰材料の種類
3.制振材料への要求特性と設計の基本
○制振機構と材料物性の関係
○制振性向上のための基本技術(振動減衰性、軽量化、耐熱性、難燃性)
○制振性能の評価技術
○製品製造における留意点
4.防振材料への要求特性と設計の基本
○防振機構と材料物性の関係
○現在要求されている課題
○材料開発のポイント(粘弾性特性、材料配合技術、コンパウンデングの課題)
○製品製造における留意点
5. 今後の制振、防振材料の課題と材料開発のポイント
【質疑応答・名刺交換】