快適性向上に向けた自動車シートの開発,評価技術
開催日 |
10:00 ~ 17:00 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 技術情報協会 |
キーワード | 自動車技術 人間工学一般 感性工学 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【品川区】技術情報協会セミナールーム |
交通 | 【JR・地下鉄】五反田駅 【東急】大崎広小路駅 |
座り心地、乗り心地、疲労感、温熱快適性…
ヒトが快適と感じるメカニズムから
生体センシング・官能評価の事例まで解説!
セミナー講師
1.日本発条(株) シート生産本部開発部 主幹 加藤 和人 氏
2.三重大学 大学院工学研究科 機械工学専攻 准教授 博士(工学) 早川 聡一郎 氏
3.マレリ(株) キャビンコンフォート事業本部 キャビンコンフォート実験部 エキスパートエンジニア 森下 正浩 氏
セミナー受講料
1名につき 55,000円(消費税抜、昼食・資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき50,000円〕
セミナープログラム
【10:00-12:00】
1.快適性向上のための自動車用シートの開発技術
日本発条(株)加藤 和人 氏
【講座趣旨】
自動車のシートには快適性に関わる重要な部品であり、安全性向上や環境性能向上 (軽量化) とともに、更なる快適性能の向上が求められている。本講演では、静的な座り心地、振動乗心地および温熱快適性の各領域について、 深層学習の適用を含む快適性の定量評価手法や、快適性領域におけるモデルベース開発による性能予測・改善への取り組みについて紹介する。
1.座り心地
1-1 座り心地の定量評価技術
1) 姿勢評価
2) 体圧分布評価
・身体部位別の体圧評価
・深層学習による体圧評価
1-2 座り心地のモデルベース開発
2.シート振動乗心地
2.1 振動乗心地の定量評価技術
2.2 振動乗心地のモデルベース開発
3.シート温熱快適性
3.1 シート上温熱快適性の定量評価技術
3.2 サーマルマネキンによる計測・評価
【質疑応答】
【12:45-14:45】
2.ドライバの長時間運転時のシート着座疲労評価と疲労低減手法
三重大学 早川 聡一郎 氏
【講座の趣旨】
自動車を長時間運転することで、ドライバには疲労が蓄積し、その疲労が事故の要因となるる。ドライバの着座疲労を低減することは、安全な運転を実現する上で重要な課題の一つである。本講座では、ドライバの運転疲労として長時間運転時のシート着座筋疲労を対象とする。ドライバの着座筋疲労の観点より疲労評価を行う各種手法について解説するとともに、ドライバの着座筋疲労低減を実現するため、これまで行ってきた各種の腰部支援装置を用いたドライバの疲労低減手法などについての研究内容を紹介する。
【習得できる知識】
・ドライバのシート着座筋疲労とその評価手法に関する基礎知識
・長時間運転時のドライバの着座筋疲労低減手法に関する基礎知識
1.序論
2.ドライバの疲労評価
2.1 指尖容積脈波に基づく疲労評価
2.2 血中乳酸値に基づく疲労評価
2.3 主観評価
3.ドライバの疲労低減手法
3.1 ランバーサポートを用いた疲労低減手法
3.2 エアセルサポートを用いた疲労低減手法
3.3 ドライバの運転姿勢と疲労状態に関する検討
【質疑応答】
【15:00-17:00】
3.サーマルマネキンを用いた温熱環境の評価と車室内快適性評価術
マレリ(株) 森下 正浩 氏
【習得できる知識】
・環境変化の激しい車室内の温熱環境の評価方法
・被験者の温冷感を定量値化
【講座趣旨】
車室内温熱環境の特異性を理解し、温度変動が大きくなおかつ瞬時に変化する環境における温冷感を把握するための評価手法の一例を紹介する
1.車室内空調製品評価技術の重要性
1-1 車室内温熱環境評価
1) 人の温熱感覚
2) 温熱的快適性ー人体の熱平衡
3) 温熱快適感と温熱感覚
4) 人の熱的快適性に影響を与える6要素
1-2 温冷感測定の定量値化
1) 評価指標
2) 快適感覚と温熱感覚のカテゴリースケール
3) 温熱指標とは
4) 温熱環境評価ISO規格
2.車室内温熱環境評価手法
2-1 温熱快適性の測定手法
2-2 温熱環境の評価手法の課題
1) 温熱環境を定量値とするには
2) 等価温度(Teq)の定義と環境評価方法
3.車室内の温冷感と快適感の評価実施例
3-1 人体(被験者)の温冷感および快適感評価手法の紹介
1) 車両の温熱快適性評価の課題と解決方法の提案
2) ベンチレーションシート着座時の等価温度評価手法の考察
3) 温冷感および快適感評価の今後の課題
【質疑応答】