熱伝導率の基礎と測定・解析の実務および表面温度測定のコツ〜本質を理解し、現場に活かす〜
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 機械技術一般 応用物理一般 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【大田区】大田区産業プラザ(PiO) |
交通 | 【京急】京急蒲田駅 |
熱伝導率を測る! いかに正確に、効率よくやるか?
意外に難しい表面温度測定についても詳解!
セミナー講師
国立和歌山工業高等専門学校 知能機械工学科 教授 工学博士 大村 高弘 先生
1993年9月〜2015年3月 ニチアス(株)にて断熱材の熱伝導率測定方法の研究に従事
2015年4月〜 現在に至る
学生への教育・指導の傍ら、学外セミナーにて企業担当者へ熱伝導率や伝熱の計算に関しての講義を実施している。企業在籍時には主に断熱材を扱っていたが、昨今はそれに限らず幅広い材料・対象物を取り扱っている。
セミナー受講料
1名47,300円(税込(消費税10%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナー趣旨
材料の熱伝導率測定の基本と応用、注意点について解説します。一般的な測定方法から最新の測定方法、定常法と非定常法の違い、測定誤差などについて、分かりやすくお話しします。また、非定常法で測定した熱拡散率を熱伝導率に換算するために必要な比熱についても解説します。さらに、材料の熱伝導率と、温度およびかさ密度の関係、固体伝熱、ふく射伝熱、気体伝熱への分離方法、ふく射の減衰などについても紹介します。最後に、物体の表面温度測定方法について、ちょっとしたテクニックや注意点などを解説します。本テーマに関し、個別に抱える課題・問題についても可能な限り応じるようにします。
受講対象・レベル
・業務の中で、熱伝導率の測定を実施している方、その方法を改善したいと考える方
・材料の熱問題について取り組んでいる方
・放熱材料、断熱材料などの材料開発に取り組んでいる方
・熱伝導や伝熱の分野について、体系的に学び取りたい方 など
※業種、業界は不問とします。
習得できる知識
熱伝導率測定に必要な基礎知識
材料の熱伝導率および比熱の測定方法とノウハウ
材料の熱伝導率を固体、ふく射、気体を介した伝熱に分離する方法
ナノ粒子部材や真空部材の熱伝導率のレベル
物体の表面温度測定方法とその留意点
セミナープログラム
1.低熱伝導率材料の開発状況と熱伝導率
1-1 ナノ粒子断熱材や真空断熱材の熱伝導率
1-2 真空断熱材の熱伝導率推定方法
2.熱伝導率測定に必要な伝熱基礎知識
2-1 フーリエの法則
2-2 ニュートンの冷却法則:その意味と式、および注意点
2-3 熱伝達率:その意味と式、および注意点
3.熱伝導率評価方法
3-1 保護熱板法
3-2 熱流計法
3-3 周期加熱法
3-4 熱線法とホットディスク法
3-5 異なる測定方法間の結果比較
4.最新の熱伝導率評価方法
4-1 短時間加熱による簡易熱特性評価方法
4-2 不均一温度場における熱伝導率測定方法
〜簡単、低コストで測定できる方法〜
5.比熱の評価方法
5-1 真比熱と平均比熱
5-2 投下法による測定
5-3 DSC法による測定
5-4 比熱の推定式(Sharp-Gintherの式)
6.熱伝導率測定のコツと注意点
6-1 熱的配向性のある試験体
6-2 かさ密度の影響
6-3 定常法(熱流計法)を使う場合の注意
7.熱伝導率解析
7-1 多孔質体の熱伝導率推定式
7-2 固体、ふく射、気体による熱伝導に分離する方法
7-3 ふく射の減衰係数推定方法
8.意外に難しい表面温度測定
8-1 そもそも温度を測るとは
8-2 平衡・定常・非定常の概念図による解説
8-3 温度の測り方とその注意点
8-3-1 表面への熱電対の設置方法・コツ
8-4 温度勾配が存在する部分についての考え方
8-5 金属表面の温度測定の場合の留意点
8-6 まとめ:表面温度測定の注意点とコツ・テクニック
<質疑応答・名刺交換・個別相談>