質感・感性の情報処理メカニズムの基礎と,研究開発への実践的方法

46,440 円(税込)

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開催日 13:00 ~ 17:00 
締めきりました
主催者 株式会社トリケップス
キーワード 感性工学
開催エリア 東京都
開催場所 ちよだプラットフォームスクエア(東京都千代田区神田錦町)

【講師】

本吉 勇 氏 :東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 生命環境科学系 認知行動科学講座        准教授 博士(文学)   

【要旨】  

 近年,「質感」は心理学や脳科学における大きなテーマの一つとなりつつあると同時に,「ものづくり」にまつわる多くの分野において広く注目を集めている.  

 本講演では,質感に関心のある研究開発者向けに,質感の研究やその成果の利用のための基本的な考え方,質感知覚を支える脳情報処理の概要,質感研究において必須となる画像特徴解析手法の入門,心理データの計測・分析方法の基礎,を様々なデモや錯覚,研究事例を交えて解説する.  

【プログラム】

  1. 基礎編
    ・視覚情報処理の概要
       意識下の情報処理
       画像の符号化,画像特徴の解析,低次から高次へ,「どこ」と「なに」

     ・質感研究の枠組み
       質感の物理,照明の構造,コンピュータ・グラフィクス,反射・屈折・散乱
       現実世界における画像の複雑さ,古典的視覚理論の限界,ヒューリスティクス

     ・質感研究の事例
       画像特徴の利用
       光沢の知覚,透明感の知覚,凹凸の知覚,照明の役割,質感の錯覚
       質感から感性へ,画像の質感,絵画の質感
       魅力的な質感とは,自動的な嗜好と嫌悪の反応

     ・画像統計量とその情報処理機構
       自然画像の統計的規則性,生態光学と画像統計量
       画像統計量の符号化メカニズム,統計的把握を支える情報処理の原理

  2. 実績編
     ・こころ・精神への研究アプローチ
       心理学・脳科学に関する誤解,神経活動と行動・主観
       情報処理という枠組み,ブラックボックス

     ・質感と感性の解析方法
       心理物理学実験の基礎,装置,心理物理学的測定法,自然画像の扱い,ソフトウェア
       基本的な画像処理,生物学的に妥当な画像特徴,色空間,空間周波数,統計量
       画像特徴と心理データの関係を解析する
       知覚の予測と理解

     ・質感と感性の人工的操作
       画像統計量の操作,テクスチャ合成,スタイル変換 

受講料

・お1人受講の場合 43,000円[税別]/1名
・1口でお申込の場合 56,000円[税別]/1口(3名まで受講可能)

 受講申込ページで2~3名を同時に申し込んだ場合、自動的に1口申し込みと致します。

※ セミナーテキストは、当日配布の印刷資料のみで、PDFでの請求には応じることはできません。