<エクセルを使った> 食品予測微生物学の基礎
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
---|---|
主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 食品加工 安全工学一般 CAE/シミュレーション |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【千代田区】PAT-T606会議室 |
交通 | 【JR・地下鉄・つくばエクスプレス】秋葉原駅 【地下鉄】岩本町駅 |
〜HACCP対応のための活用方法がわかる〜
本セミナーでは、食品における微生物の増殖と死滅の解析と予測について、
エクセルによる演習を行いながら分かり易く解説します!
講師
東京農工大学 農学部 共同獣医学科 教授 理学博士 藤川 浩 先生
【略歴】
東京都健康安全研究センター(微生物部)において食品中の微生物汚染等の
検査、研究に従事。
2007年4月より東京農工大学農学部にて食品衛生学を担当。
【専門】
食品中での微生物挙動(増殖、死滅)の解析、予測
食品中での黄色ブドウ球菌エンテロトキシンの検出法、産生量予測
食品検査における統計学的解析、リスク解析
【本テーマ関連学協会での活動】
日本食品微生物学会、日本防菌防黴学会、日本食品工学会等での評議員
受講料
1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき35,640円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナーポイント
<実習用PCに関するご注意>
各自にてMicrosoft Office Excel(エクセル) がインストールされているノートPCをお持ちください。 持ち込みが難しい場合は、お申込み時に備考欄に『PC貸出』と記入ください。7,560円(税込)にて貸出いたします。
※ PCの貸出は原則として1週間前までにお申し出ください。
※ PC貸出代には、学校法人割引は適用されません。
【必要な環境】
・Excel(バージョン2007以上)の利用が可能 (Windows/Macどちらでも可)
・USBポートがあり、外部データの読み込みが可能であること
■ はじめに
食品中の有害微生物の増殖による食中毒発生あるいは腐敗微生物による食品劣化は食品の製造及び流通過程で常にそれらの防止を管理しなければならない。近年、食品中の微生物増殖を解析し、さらに予測する手法が発展してきた。一方、食品の加熱殺菌は以前より解析方法が確立してきた。本セミナーでは食品における微生物の増殖と死滅の解析と予測について、それらの基礎を表計算ソフトウェアエクセルによる演習を行いながら解説をする。これらの手法によって日常の衛生管理、さらにはリスク管理に応用が可能となる。
■ 主な受講対象
食品関連産業での衛生管理、品質管理のご担当者など
■ 必要な予備知識
エクセルを使った四則計算ができること
■ 本セミナーに参加して修得できること
・微生物増殖モデルの基礎を理解できる
・微生物殺菌モデルの基礎を理解できる
・加熱工程指標であるF値を理解できる
セミナー内容
1.はじめに:食品予測微生物学とは何か
(1) 増殖:増殖曲線、増殖/非増殖
(2) 死滅:加熱殺菌
2.微生物増殖の解析と予測
1.増殖の基本モデル
(1) ロジスティックモデル (2) ゴンペルツモデル
(3) バラニーモデル (4) 新ロジスティックモデル (5) 他のモデル
2.増殖に影響する環境要因モデル
(1) 温度:アレニウスモデル、平方根モデル
(2) 多項式モデル
3.増殖予測
(1) 変動温度下における予測
(2) 食品内部温度推定と微生物増殖予測
4.微生物間競合
(1) ロトカーボルテラモデル:食品中の微生物叢との競合
5.毒素産生予測
(1) 牛乳中での黄色ブドウ球菌エンテロトキシン産生量予測
6.増殖挙動の解析と予測:エクセルプログラムを使った演習
3.微生物死滅の解析と予測
1.熱死滅の基本モデル
(1) 熱死滅曲線 (2) 殺菌工学モデル (3) 化学反応モデル
2.熱死滅に影響する環境要因モデル
(1) z値モデル
(2) アレニウスモデル
3.熱死滅の予測:温度履歴からの死滅予測
4.加熱殺菌評価
(1) F値とは何か
(2) プロセスのF値と微生物のF値
5.熱死滅の予測とF値計算:エクセルプログラムを使った演習
4.微生物予測モデルの活用
1.食品安全
2.HACCPシステムへの応用
3.消費・賞味期限設定への活用