キャビテーションのメカニズムと損傷問題の解決策【会場/WEB選択可】WEB受講の場合のみ,ライブ配信+アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)
発生原因と解析の基本、Rayleigh–Plesset式に基づく気泡崩壊の理解、損傷事例と材料別の進展挙動、温度・流速・キャビテーション数など支配因子を整理し、磁わい振動・噴流試験の評価ポイントから、ポンプ/水車/プロペラ/オリフィス等の実機対策・被覆材料選定まで、再発防止の具体策をわかりやすく解説する特別セミナー!!
【会場/WEB選択可】WEB受講の場合のみライブ配信(アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)付き)
セミナー趣旨
ポンプ・水車・配管・バルブ・オリフィスなどの流体機器や部品,輸送用機械器具産業でのトルクコンバータ・エアコン・冷却水装置・内燃機関(特にディーゼル機関)のシリンダーライナや燃料噴射装置などの機器、船のスクリュー、油圧機器、航空宇宙産業でのターボポンプなど流体を取扱う各種の機械や部材はキャビテーション壊食(気泡の崩壊による損傷)を受けて振動や短時間に漏水,部品の破損に至る場合があります。キャビテーション壊食による損傷は、一見すると金属材料の腐食のような外観を呈しますが、損傷メカニズムは腐食とは全く異なるので、損傷原因を十分に理解して対策を講ずる必要があります。
本セミナーにご参加いただくことにより、キャビテーションの発生メカニズム、発生条件、損傷メカニズム、損傷に影響する諸因子を十分に理解し、適切な対策を講ずることができると思います。
セミナーの講師は、キャビテーション損傷の問題に30年以上取組んでいる日本でも数少ない研究者です。当日は個別問題にも対応できるように質問時間を設定したいと思いますので、是非ご参加ください。
受講者の声
- 発生メカニズムや、最近のキャビテーション事情まで知見を広げ、いま行う試験に対して理解を深めることができたように感じます。ありがとうございました。
- 今後は、今回ご教授いただいた知見を基に、世の中のキャビテーションの問題点に目を向け、試験の実施等から解決できるよう努力したいと考えております。 本日はありがとうございました。
- 今回のテーマについて、論文やインターネット上にある知識しかなく、専門分野の権威の講義が調教できて非常に有意義だった。
- 動画もありわかりやすい解説でした。メカニズムを理解できました。
受講対象・レベル
企業の技術,設備,製造,品質管理,設計,研究・開発部門のスタッフ
必要な予備知識
以下の知識は、必ずしも必要ありませんが、あれば理解が進みます。
・流体力学
・機械材料学
習得できる知識
1)キャビテーションの発生原因
2)キャビテーションのタイプ
3)キャビテーション発生の解析方法
4)気泡の発生,崩壊の機構
5)損傷機構
6)損傷対策 など
セミナープログラム
Ⅰ.キャビテーションの基礎
1.キャビテーションの発生原因
2.キャビテーションの様子と分類
Ⅱ.気泡の発生及び崩壊のメカニズム
1.気泡の発生条件
2.キャビテーション数の定義
3.気泡崩壊のメカニズム
4.Rayleigh Plessetの式
Ⅲ.キャビテーション損傷の事例
1.気泡崩壊による圧力
2.船のスクリュー
3.弁の壊食
4.ポンプの壊食
5.エンジンでの壊食
Ⅳ.キャビテーション試験装置
1.磁わい振動装置とキャビテーション噴流試験装置
Ⅴ.損傷のメカニズム
1.気泡崩壊時の圧力
2.各種金属材料の損傷過程
Ⅵ.損傷に影響を及ぼす因子
1.温度
2.音響インピーダンス
3.流速
4.キャビテーション数
5.粘性(油中のキャビテーション)
6.振幅
Ⅶ.各種工業材料の損傷
1.炭素鋼
2.ステンレス鋼(含二相ステンレス鋼)
3.鋳鉄
4.銅合金,チタン合金
5.プラスチック
6.負荷応力の影響
7.長時間後の損傷面の形成と進展
Ⅷ.実機でのキャビテーション対策
1.ポンプ,水車,プロペラ,オリフィス,バルブでの対策
2.各種表面被覆材料
セミナー講師
福井大学 名誉教授 服部 修次 先生
工学博士
1978.3 立命館大学理工学研究科博士課程機械工学専攻修了
1980.3 工学博士(立命館大学)
1980.12 福井大学工学部助手
1982.9 アメリカ合衆国ミシガン大学にて共同研究(1年間)
1984.9 アメリカ合衆国NASAルイス研究所(現グレン研究所)にて共同研究(1年間)
1991.6 福井大学工学部助教授
1995.10 フランスグルノーブル大学機械研究所にて共同研究(2ヶ月)
1998.3 福井大学工学部教授
2006.4 福井大学大学院教授
2015.3 福井大学定年退職
2015.3 福井大学名誉教授
著作
1. 新版キャビテーション-基礎と最近の進歩― 分担執筆,槇書店(2015)
2.Advanced experimental and numerical techniques for cavitation erosion prediction
(キャビテーション壊食予測に関する先進的な実験技術と数値解析技術) 分担執筆 Springer(2014)
3.ターボ機械協会指針,ポンプのキャビテーション損傷の予測と評価 分担執筆,ターボ機械協会(2011)
4.その他の著書 3編
5.学術論文 104編
所属学会・協会及び役職・活動状況
【日本機械学会,ターボ機械協会,日本眼鏡学会】
日本機械学会 フェロー会員(2006.3から2015.3),永年会員(2015.4~現在)
日本機械学会 北陸信越支部長(2014.3~2015.3)
日本材料学会 北陸信越支部長(2007.5~2009.5)
ターボ機械協会 代議員(2009.5~2015.5)
ターボ機械協会 ポンプのキャビテーション研究分科会 主査(2009.5~2015.5)
日本眼鏡学会 理事(1997.5~現在)
日本眼鏡普及光学機器検査協会 理事長(2020.7~現在)
セミナー受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
※WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
テキスト:製本資料(受講料に含む)
受講料
49,500円(税込)/人





