スラリーの分散安定化、制御技術と分散性評価
開催日 |
12:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 技術情報協会 |
キーワード | 化学反応・プロセス 生産工学 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【品川区】技術情報協会セミナールーム |
交通 | 【JR・地下鉄】五反田駅 【東急】大崎広小路駅 |
なぜ分散が難しいのか? 分散のメカニズムから、
スラリー制御のポイントを詳解!
日 時 :
2019年9月19日(木) 12:30~17:00
2019年9月20日(金) 10:00~16:30
講師
JHGS(株) こな椿ラボ 主宰 工学博士 椿 淳一郎 氏
受講料
1名につき 64 ,000円(消費税抜、昼食・資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき59,000円〕
プログラム
【講演概要】
スラリー挙動の複雑怪奇さは、多くの技術者を悩ませている。
しかしスラリーに関する専門書はレオロジーと濾過・脱水に限られ、
粒子状材料プロセスで役に立つ専門書は皆無と言って良かったが、講師は名古屋大学での
研究成果を「基礎スラリー工学」にまとめ丸善より出版した。
本セミナーではこの本をテキストに用い、講師の現場技術との交流をベースに
蓄積された学術研究の成果に立って、なぜスラリーの挙動は複雑なのか、
複雑さを支配している因子は何か、複雑な挙動をどのように評価し制御するか、
新たなスラリー制御技術について講義する。
これまでも受講者の方々から,受講後に自社のプロセスを見直し歩留まりを向上し
開発時間が短縮できたとの報告を受けています。
0.粉体工学とスラリー工学
1.スラリー工学の現状と課題
1-1 微粒子はなぜスラリーとして扱われるか
1-2 スラリーの挙動はなぜ複雑か
1-3 問題解決の道筋
1-4 材料プロセスで重要な評価項目
2.粒子特性
2-1 粒子径,比表面積,密度
2-1-1 粒子径
2-1-2 比表面積,密度
2-2 粒子径分布,粒子構造
3.粒子と媒液の界面
3-1 粒子と分散媒の親和性
3v1-1 溶媒和(水和)
3-1-2 濡性
3-2 粒子の帯電
3-2-1 帯電機構
3-2-2 電気二重層
3-2-3 ゼータ電位測定
3-3 界面活性剤の吸着
3-3-1 界面活性剤
3-3-2 吸着機構
3-3-3 吸着量の測定
3-3-4 アルミナ粒子とポリカルボン酸アンモニウムの吸脱着挙動
4.粒子間に働く力
4-1 DLVO理論
4-1-1 静電ポテンシャル
4-1-2 ファンデルワールスポテンシャル
4-1-3 全相互作用(DLVO理論)
4-2 疎水性相互作用
4-3 吸着高分子により生じる力
4-4 高分子枯渇作用
4-5 粒子間力測定法
4-5-1 表面間力測定装置(SFA)
4-5-2 原子間力顕微鏡(AFM)
5.粒子の分散・凝集
5-1 親液・疎液性(濡性)
5-2 粒子の接近・衝突
5-2-1 粒子濃度
5-2-2 ブラウン(Brown)凝集
5-2-3 沈降凝集
5-2-4 剪断凝集
5-3 凝集機構と凝集形態
5-3-1 反発力がない場合(急速凝集)
5-3-2 反発力がある場合(緩慢凝集)
5-4 分散・凝集状態の評価
5-4-1 濁度,透過光強度測定
5-4-2 粒子径分布測定
5-4-3 直接観察
6.スラリー流動特性
6-1 流動特性
6-2 流動特性に影響を及ぼす諸因子
6-2-1 粒子濃度
6-2-2 粒子径と粒子帯電の影響
6-2-3 pH,分散剤添加の影響
6-2-4 経時変化
6-3 流動特性評価法
6-3-1 共軸二重円筒形回転粘度計
6-3-2 円すいー平板形回転粘度計
6-3-3 単一円筒形回転粘度計(B型粘度計)と振動粘度計
6-4 流動特性と成形
7.粒子の沈降・堆積挙動
7-1 粒子の沈降挙動
7-1-1 自由沈降
7-1-2 水平方向の運動
7-1-3 遠心場における運動
7-1-4 干渉沈降
7-1-5 成相沈降・集合沈降
7-1-6 回分沈降試験
7-1-7 沈降パターンの観察例
7-2 堆積層の固化
8.粒子の充填特性
8-1 回分沈降試験による評価・解析
8-1-1 目視
8-1-2 沈降静水圧法
8-1-3 充填特性に及ぼす粒子間力の影響
8-2 定圧濾過法による評価・解析
8-3 流動特性と充?特性
9.スラリー調製
9-1 スラリー化
9-2 均質化
9-3 スラリー特性の最適化
【質疑応答】