ドライバーの状態評価と自動運転に向けたHMI設計
開催日 |
10:00 ~ 17:00 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 技術情報協会 |
キーワード | 自動車技術 人体計測・センシング UI/UX/ヒューマンインターフェイス |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【品川区】技術情報協会セミナールーム |
交通 | 【JR・地下鉄】五反田駅 【東急】大崎広小路駅 |
自動運転状態と手動切替を想定したドライバー状態の評価技術とは
セミナー講師
1. (国研)産業技術総合研究所 自動車ヒューマンファクター研究センター
行動モデリング研究チーム 研究チーム長 博士(工学) 佐藤 稔久 氏
2. 高知工科大学 情報学群 准教授 博士(心理学) 繁桝 博昭 氏
3. コンチネンタル・オートモーティブ・ジャパン(株) 円満字 大輔 氏
セミナー受講料
1名につき60,000円(消費税抜き・昼食・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円(税抜)〕
セミナープログラム
<10:00〜12:00>
1.前方不注意、ながら運転など想定されるドライバー状態の評価手法について
(国研)産業技術総合研究所 佐藤 稔久 氏
【講演概要】
自動運転中のドライバー状態を計測するドライバーモニタリングシステムの基礎を概説します.交通事故の削減等を目的として、自動運転の実用化に対して期待が高まっています.一方、出発から到着まで全行程での完全自動運転システムの実用化は未だ先であり、ここ数年内での実用化が期待される部分的な自動運転機能に対しては、手動運転に比べて安全上問題が生じる場合もあるという懐疑的な見方もあります. 部分的な自動運転では、走行中に自動運転から手動運転へ切り替わるタイミングがあります.適切な運転交代のためには、自動運転中のドライバー状態をシステムが検知(ドライバーモニタリング)をし、運転交代に当たって検知情報を有効に活用することが必要となります.このドライバー状態の計測に関わる課題・評価指標について本講演で解説します.
1.ドライバー状態の評価手法
1.1 認知的評価
1.2 生理的評価
1.3 行動的評価
2.自動運転におけるヒューマンファクター課題
2.1 自動運転システムの研究開発の歴史
2.2 自動運転とドライバーとのインタラクション
3.自動運転でのドライバー状態の評価
3.1 自動運転中のドライバー状態
3.2 手動運転と自動運転で適用可能な評価指標の違い
3.3 自動運転中のドライバー状態の評価指標
4.自動運転でのドライバー状態と運転交代
5.まとめ
【質疑応答・名刺交換】
<12:45〜14:45>
2.自動/手動運転切替時の運転行動、自動運転時の酔いおよび視覚情報呈示について
高知工科大学 繁桝 博昭 氏
1.はじめに
2.ヒトの奥行き知覚の特性とそのメカニズム
2.1 3次元視で脳が解くべき問題
2.2 さまざまな奥行き知覚の手がかり
2.3 両眼立体視
3.3次元映像提示におけるスケーリングの問題
4.3D映像がなぜ酔いや疲労を生じやすいのか?
5.研究事例紹介
5.1 HMDや大型スクリーンを用いた映像酔いの研究事例
5.2 オプティカルフローの操作による運転行動の制御に関する研究事例
5.3 自動運転想定下における認知負荷の評価
6.まとめ
【質疑応答・名刺交換】
<15:00〜17:00>
3.自動運転に対応でき、人と機械が相互作用するHMIの開発
コンチネンタル・オートモーティブ・ジャパン(株) 円満字 大輔 氏
【講演概要】
人間と機械が相互作用するシステムにおいては、それぞれが制御ループ内におかれなければならない。
車のセンシング情報、現況等については人間側にフィードバックされ、また自動車も人間からのフィードバックで結ばれる。レベル3、レベル4自動運転においても、この原則は崩せない。この観点から自動運転のHMIのあり方について考察する。
1.人間中心のHMIのあり方・開発のプロセス
1.1 人間中心のHMIとは
1.2 ホリスティックHMI
1.3 人間中心HMIの開発の考え方
2.自動運転におけるHMI
2.1 なぜ制御ループが必要なのか
2.2 制御ループの考え方
3.自動運転HMIを構成するコンポーネント
3.1 コンポーネントとその役割
3.2 コックピットの進化
4.自動運転の実例
【質疑応答・名刺交換】