陸上養殖技術入門 ~不可欠な水処理技術も/設備メーカが実情を解説~<東京会場セミナー>
開催日 |
12:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 水産技術 環境マネジメント 環境負荷抑制技術一般 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【品川区】きゅりあん |
交通 | 【JR・東急・りんかい線】大井町駅 |
・陸上養殖設備メーカが実状を説く!・対面セミナーなので、直接相談できる!
セミナー講師
(株)プレスカ 専務取締役 佐藤 順幸 先生
■ご略歴東京水産大学(現東京海洋大学)修士課程修了後、水処理メーカーで、排水処理装置(下水処理、トンネル排水の中和、油水分離など)、養殖機器(泡沫分離、液体サイクロンなど)の設備管理、研究・開発に従事。2008年、(株)プレスカ設立に参加し、魚介類蓄養・養殖設備に用いられる浄化機器(特に泡沫分離装置)、排水中和システムの設計及び技術指導、好気脱窒装置及び閉鎖循環式アワビ養殖システムの研究・開発を行なっている。今までに携わったことのある魚種・魚介類(研究・テストも含む)は、アワビの他、ヒラメ、ドウマンガニ等、多岐にわたる。
セミナー受講料
1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 感染拡大防止対策にご協力下さい。
- セミナー会場での現金支払いを休止しております。
- 新型コロナウイルスの感染防止の一環として当面の間、昼食の提供サービスは中止させて頂きます。
- 配布資料は、当日セミナー会場でのお渡しとなります。
- 希望者は講師との名刺交換が可能です。
- 録音・録画行為は固くお断り致します。
- 講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
- 講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。(*PC実習講座を除きます。)
セミナー趣旨
「閉鎖循環式陸上養殖」はサステナブルな養殖技術として注目が高く、トラウトサーモンなどごく限られた魚種では実用化の段階に到達しています。しかし、多くの魚種でいまだ様々な問題を抱えており、実用化に向けた研究開発が各企業で行われています。 閉鎖循環式による養殖を実現するには、種苗、飼育、水質、エネルギーなど解決しなくてはならない技術的課題が多岐にわたります。特にアワビは水質に敏感であり、また成長も遅く個体による成長差も大きいので、人気はあるが実現が難しい代表的な魚介類です。 本セミナーでは、「閉鎖循環式陸上養殖」の基礎事項を概説するとともに、水処理技術について必要不可欠な泡沫分離と硝化、生産性の鍵を握る好気脱窒、意外と知られていない重要技術である曝気・脱気について解説をします。アワビの養殖事例、収支(コスト)試算例をもとに、「閉鎖循環式陸上養殖」の魅力、現状の課題、事業化を実現するためのポイントを説明します。
受講対象・レベル
・「陸上養殖」を調査・研究している方・「陸上養殖」の実用化・黒字化を目指して取り組んでいる方・陸上養殖、特に閉鎖循環式陸上養殖において要となる水処理技術に興味・関心のある方・水処理関連技術に携わっている方 等
セミナープログラム
1 陸上養殖について ・陸上養殖の概要 ・閉鎖循環養殖の歴史 ・閉鎖循環養殖メリットと課題 ・養殖を始める前に考えておくこと2 閉鎖循環式養殖の水処理システム 2.1 対象水質と浄化装置 2.2 ベストな水処理システムを構築するには ・ベース技術無くして応用技術は生きない ・経験ではなく設計の重要性 ~一体型(飼育水槽、浄化装置)設備の限界~ ・設計上のポイント ~機器性能及び負荷の把握~ ・システムの構築 2.3 水処理における要素技術 2.3.1 泡沫分離:最も重要な要素技術 ・泡沫分離の基礎知識 ~タンパク質除去だけではない多機能性~ ・ドラムフィルターは泡沫分離装置の代わりになるか ・性能の良い装置を見分けるためのポイント ・導入事例から見えてくる重要なポイント 2.3.2 硝化(生物ろ過):重要なベース技術 ・硝化の基礎知識 ・処理方式、ろ材 ・システム設計における硝化槽設計の重要性とポイント ・ろ材熟成の重要性と注意点 2.3.3 脱窒:なぜ今、注目されているのか ・脱窒の基礎知識 ・閉鎖循環養殖はなぜ脱窒を必要とするのか ・好気脱窒 ~現在最も注目されている最先端技術~ 2.3.4 ガス交換:ほとんど知られていない重要技術 2.3.4.1 酸素供給 ・ファインバブル導入における注意事項 ~細かいだけが評価基準か?~ ・純酸素による酸素供給の問題点 2.3.4.2 脱気 ・炭酸ガス除去 ・MVOC(微生物由来揮発性有機化合物) ~ジェオスミン臭付着を防ぐには~ 2.3.5 水温調整 ・断熱の有効性3 水処理以外で重要な技術 3.1 低塩分飼育 ・金魚と鯛は同居できるか ・低塩分の何が魅力なのか ・塩分濃度はどのくらいが良いか 3.2 管理技術 ・水槽管理 ・水処理システムの管理 ・水質管理4 閉鎖循環式養殖の採算性~アワビを例に~ 4.1 陸上養殖の四つの試み ・かけ流し式:異業種大規模養殖の先駆け ~斬新な企画は何故失敗したか~ ・半循環式:海洋深層水養殖 ~なぜ発展しなかったのか~ ・閉鎖循環式(1):産官学連携養殖プロジェクト ~高校生の挑戦~ ・閉鎖循環式(2):冷凍コンテナを用いた養殖 ~どこでもできる手軽さ~ 4.2 閉鎖循環式養殖は儲かるか ・コスト試算 ・イニシャルコスト、生産原価から見える問題点 ・採算性を改善するための有効なポイント ・差別化できる技術の重要性<質疑応答>
※途中、小休憩を挟みます。
■受講者の声(過去アンケートより)「特に水処理について知識を深めたくて受講しました。ありがとうございました」(新規事業探索)「事業化に向けた情報収集で参加しました。また後日先生にメール相談したいと思います。本日はありがとうございました」 (測定分析)「大変有益でしたし、講演分量もちょうど良かったです」(研究)