アナログとディジタルのフーリエ変換と信号処理
開催日 | 10:30 ~ 16:30 |
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主催者 | 株式会社トリケップス |
キーワード | 情報技術一般 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | Zoomを利用したオンライン講座 |
~「内積」と「直交」で本質を理解する ~
セミナー講師
市毛弘一(いちげこういち)氏 横浜国立大学大学院 工学研究院 知的構造の創生部門 教授(博士(工学)) <経歴> 1999年 筑波大学大学院 工学研究科 博士課程修了 同年 横浜国立大学 工学部 助手 講師,助教授(准教授)を経て,現在,同大大学院 工学研究院 教授 2001〜2002年 スイス連邦工科大学ローザンヌ校 客員研究員 <研究> ディジタル信号を扱う応用技術を幅広く研究。主として移動体通信関連の応用課題、 特にアレー信号処理と呼ばれる複数のアンテナを用いた空間信号処理技術に取り組む。 その他,近似理論,画像処理,ディジタル実現技術などに関する研究を行う。 <学会> 電子情報通信学会、IEEE
セミナー受講料
お1人様受講の場合 53,900円[税込] / 1名1口でお申込の場合 66,000円[税込] / 1口(3名まで受講可能)
受講申込ページで2~3名を同時に申し込んだ場合、自動的に1口申し込みと致します。
受講について
- 本セミナーの受講にあたっての推奨環境は「Zoom」に依存しますので、ご自分の環境が対応しているか、お申込み前にZoomのテストミーティング(http://zoom.us/test)にアクセスできることをご確認下さい。
- インターネット経由でのライブ中継ため、回線状態などにより、画像や音声が乱れる場合があります。講義の中断、さらには、再接続後の再開もありますが、予めご了承ください。
- 受講中の録音・撮影等は固くお断りいたします。
セミナー趣旨
ディジタル製品の製造・開発に関わる技術者にとって,時間⇔周波数の変換であるフーリエ変換,不要な成分を除去するフィルタは,必要不可欠な演算である.およその動作の理解は容易だが,複素正弦波,正負の周波数,たたみ込み,高速フーリエ変換(FFT),エリアシング,スペクトル漏れ,ノイズフロア,窓関数など,個々の要素とその意味を正確に理解するのはなかなか難しい.本講義では,線形代数で学習した「内積」と「直交」の概念を用いて,個々の要素と演算の意味をひも解き,アナログとディジタルのフーリエ変換および信号処理の本質を学んでいく.担当講師が所属大学で担当した,わかりやすいと評判の講義「回路解析」・「ディジタル信号処理」をもとに,それらの内容をアレンジした構成である.信号処理を初めて学ぶ初学者はもとより,一度は学んだがより深く理解したい技術者の方,日頃扱うディジタル計測器の原理について理解を深めたい方,ディジタルの知識がこれから必要になる新卒者の方など,幅広い方々に有用な情報を提供できるものと考えている.
セミナープログラム
1 フーリエ変換 1.1 線形代数の復習(線形性・内積・直交) 1.2 実フーリエ級数展開 1.3 複素フーリエ級数展開 1.4 フーリエ変換 1.5 ラプラス変換 2 アナログ信号処理 2.1 アナログ回路の応答 2.2 伝達関数,インパルス応答 2.3 周波数特性,振幅と位相,安定性 2.4 たたみ込み積分 2.5 線形アナログフィルタ 3 離散フーリエ変換・高速フーリエ変換 3.1 アナログ信号・離散時間信号・ディジタル信号 3.2 離散時間信号のフーリエ変換 3.3 離散フーリエ変換(DFT) 3.4 高速フーリエ変換(FFT) 3.5 Z変換望 4 ディジタル信号処理 4.1 ディジタル回路の応答 4.2 伝達関数,インパルス応答 4.3 周波数特性,振幅と位相,安定性 4.4 離散たたみ込み 4.5 ディジタルフィルタ 5 関連知識 5.1 窓関数,周波数スペクトルの成形 5.2 スペクトログラム,エリアシング,スペクトル漏れ 5.3 2次元・3次元信号処理,画像・映像情報処理 5.4 空間周波数,時空間信号処理 5.5 機械学習・深層学習への展開