ゾルゲル法の基礎知識とプロセス制御ノウハウ ~主に有機チタン、ジルコニウム化合物を用いて~<大阪会場セミナー>
開催日 |
12:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 化学反応・プロセス 無機材料 薄膜、表面、界面技術 |
開催エリア | 大阪府 |
開催場所 | 【大阪市中央区】大阪産業創造館 |
交通 | 【地下鉄】堺筋本町駅 |
・ゾルゲル法がわかる:経験充分、現役の企業講師が実務を手ほどき! ※好評につき大阪会場にて実施します!
セミナー講師
マツモトファインケミカル(株) 開発企画グループマネージャー 橋本 隆治 先生
■ご略歴北里大学衛生学部化学科卒業後、マツモトファインケミカルに入社し、チタン、ジルコニウム、アルミニウム化合物、イソシアナトシラン化合物等の製品開発に26年間従事。特にゾルゲル法については、多くの現場経験・ノウハウを有する。現在は開発企画グループマネージャーとして、当社製品の技術情報発信業務に従事するとともに、新規製品開発の企画を手掛けている。
セミナー受講料
1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 感染拡大防止対策にご協力下さい。
- セミナー会場での現金支払いを休止しております。
- 新型コロナウイルスの感染防止の一環として当面の間、昼食の提供サービスは中止させて頂きます。
- 配布資料は、当日セミナー会場でのお渡しとなります。
- 希望者は講師との名刺交換が可能です。
- 録音・録画行為は固くお断り致します。
- 講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
- 講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。(*PC実習講座を除きます。)
セミナー趣旨
本セミナーでは、前半にゾルゲル法の概論や基本技術とその応用について説明し、後半では有機チタン、ジルコニウム化合物を使用したゾルゲル法の用途例について解説します。企業現場での四半世紀を超える経験を踏まえ、そのノウハウを可能な限りお伝えします。 本セミナーが聴講者の開発テーマへの応用や問題解決の一助になれば幸いです。ご質問も歓迎しています。
受講対象・レベル
・ゾルゲル法を習得したい研究者、技術者・ゾルゲル法による新規材料開発を行っている方で、新機能付与を探求されている研究者、技術者・酸化チタンや酸化ジルコニウム膜形成をお考えの研究者、技術者の方・ゾルゲル法等を用いたウェットプロセスによって各種の機能性膜・薄膜の作製に取り組んでいる研究者、技術者の方
習得できる知識
・ゾルゲル法の基本的な知識・技術情報・講師の現場経験に基づくゾルゲル法のノウハウ・ゾルゲル法を実施する際に必要な有機金属化合物の基礎的な知識や技術情報
セミナープログラム
1.ゾルゲル法の基本:ケイ素化合物を例示しつつ 1-1 ゾルゲル法とは何か? 1-2 ゾルゲル法の一般反応式 1-3 クラーク数が大きいケイ素のアルコキシド化合物を用いた方法 1-4 テトラエトキシシランの加水分解速度と反応を促進させるための施策 1-5 酸触媒、塩基触媒使用時の留意点と得られる重合物の違い 1-6 ゾルゲル法で得られるもの 1-7 Dry法とWet法による成膜方法の利点と課題 1-8 ゾルゲル法による成膜(Wet法)の強み2.有機チタン、ジルコニウム化合物を原料としたゾルゲル法のポイントと形成膜の特徴 2-1 ケイ素化合物と有機チタン、ジルコニウム化合物の違い 2-1-1 化学構造(電子軌道)の違い 2-1-2 反応性(加水分解反応)に影響を与える配位場の数 2-1-3 触媒の必要性 2-2 有機チタン、ジルコニウム化合物とは? 2-2-1 アルコキシド、キレート 2-2-2 いくつかの構造が得られる理由は? 2-2-3 加水分解における反応機構 2-3 酸化金属膜の形成方法とゾルゲル法としての留意点 2-3-1 様々な塗布方法(ウェットコート、ドライコート) 2-3-2 金属酸化物(膜)は1種類だろうか? 2-3-3 金属酸化物(膜)の特性に大きな影響を与える結晶構造の違いによる用途例 2-3-4 熱分析(TG-DTA)を使用した金属酸化膜生成、または結晶化条件の推定 2-3-5 結晶構造を作るためには? 2-3-6 金属酸化膜生成に最も大きな影響を与えるパラメータは何か? 2-4 チタン、ジルコニウムアルコキシドを用いた製膜・コーティング膜 2-4-1 チタン、ジルコニウムアルコキシド化学構造 2-4-2 チタン、ジルコニウムアルコキシドの反応性 2-4-3 チタン、ジルコニウムアルコキシドは塗りやすい?塗りにくい? ~塗布の際のコツ・ノウハウ~ 2-4-4 熱分析(TG-DTA)による酸化膜形成に必要な条件の推定 2-4-5 水との接触角測定による金属酸化膜生成の検証 2-5.部分加水分解によるチタンオリゴマーの合成と特長 2-5-1 オリゴマーとは何か 2-5-2 オリゴマー合成における部分加水分解(水/Tiの反応モル比とその性状) 2-5-3 オリゴマー化反応に重要なノウハウ 2-5-4 オリゴマー化によるメリット 2-5-5 チタンアルコキシド、またはチタンキレートのオリゴマーの特長 2-6 チタンアルコキシドオリゴマーの用途例 2-6-1 プライマー(下塗り剤) 2-6-1-1 プライマーに必要なこと 2-6-1-2 プライマーによる密着性発現推定機構 2-6-1-3 RTVシーラントと鏡面ステンレスとの密着性向上例 2-6-1-4 シリコーン離型剤(付加型)の密着性向上例 2-6-1-5 シリルイソシアネートを使用したシリコーン離型剤の密着性向上例 2-6-2 高屈折率膜形成剤 2-6-2-1 高屈折率膜とは?なぜ必要なのか 2-6-2-2 酸化チタン特長の一つである高屈折率 2-6-2-3 より速く酸化チタンに近づけるための施策 2-6-2-4 加水分解と重縮合反応 2-6-2-5 触媒を使用したオリゴマー構造制御とコーティング剤の作製 2-6-2-6 屈折率の測定方法 2-6-2-7 チタンアルコキシドオリゴマーを用いた酸化チタン膜と屈折 2-7 ジルコニウムアルコキシドオリゴマーの可能性 2-7-1 ジルコニウムアルコキシドの反応性とオリゴマー化の可能性 2-7-2 キレート化とオリゴマー化の可能性3.ゾルゲル法で得られる酸化チタン膜、酸化ジルコニウムのその他用途例 3-1 耐酸、耐アルカリ性膜の特性と用途の可能性 3-2 光触媒膜の特性と用途の可能性 3-3 高誘電体原料の特性と用途の可能性 3-4 金属酸化物を使用した金属ガラス(ファイバー)の特性と可能性4.ゾルゲル材料としてのチタン・ジルコニウム化合物の展望 4-1 他金属化合物との混合と機能性膜の作製 4-2 有機樹脂との併用による有機無機ハイブリッド膜の形成5.ゾルゲル法を巡るよくある疑問と対応策 ・水を入れると白濁してしまい、塗布液が得られない。 ・塗布しても均一な膜が得られない。 ・膜形成時の温度と時間のどちらが影響しやすいか。<質疑応答>
※途中、小休憩を挟みます。
■講師より・セミナー中はもちろんのこと、開始前、休憩時、終了後等、時間の許す範囲で質問・相談に応じます。・またセミナー内容から多少外れた事柄でも、講師の知見の範囲で応じたいと思います。・折角の対面セミナーですので、皆様にとって有益なセミナーになるよう努めます。
■受講者の声(前回受講者アンケートより)「ゲル化速度の制御に困っており、基礎から学びたくて参加しました。ありがとうございました」(技術サポート)「ゾルゲル法の知見が足りないので、受講しました。加水分解時に白濁する問題の回避方法など、大変有益でした」(開発)「先生の実体験に基づいた講演でとても分かりやすかったです」(営業)「ゾルゲル法を体系的に学んだことがなく、基礎知識を得たくで参加しました。今日はありがとうございました」(研究開発)