5G / ローカル5G、Beyond 5G / 6G最新動向

51,700 円(税込)

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開催日 13:00 ~ 15:30 
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主催者 株式会社トリケップス
キーワード 通信工学   IoT
開催エリア 全国
開催場所 お好きな場所で受講が可能

~ローカル5Gの新展開とBeyond 5G / 6Gの技術目標~

セミナー講師

阪田史郎(さかたしろう) 氏千葉大学 名誉教授 / 東京大学大学院 特別研究員(工学博士)

 <学歴/職歴> 1972年 早稲田大学 理工学部 電子通信学科 1974年 早稲田大学大学院 理工学研究科 工学修士 1991年 工学博士 1974年 NEC中央研究所 1996-1999年 NECパーソナルC&C研究所所長 1999-2004年 NECインターネットシステム研究所所長 1997-1999年 (兼)奈良先端科学技術大学院大学 客員教授 2004-2019年 千葉大学大学院 融合科学研究科 情報科学専攻 知能情報コース  教授 2019年4月 千葉大学 名誉教授 2019年4月 東京大学大学院 工学系研究科 IoTメディアラボラトリー 特別研究員

<所属学会と主な受賞> IEEE Fellow、電子情報通信学会フェロー、情報処理学会フェロー。 情報処理学会より山下記念研究賞、功績賞受賞。電子情報通信学会より顕彰功労賞受賞。  

<専門分野>  IoT/M2M通信(センサネットワーク、LPWA、モバイルアドホックネットワーク、5G移動通信網、ホームネットワーク等)、スマートグリッド、ネットワーク仮想化(SDN/NFV、ネットワークスライシング)、自律分散P2Pネットワーク

セミナー受講料

お1人様受講の場合 51,700円[税込]/1名1口でお申込の場合 66,000円[税込]/1口(3名まで受講可能)

受講申込ページで2~3名を同時に申し込んだ場合、自動的に1口申し込みと致します。

セミナー趣旨

 2020年3月に国内でサービスが開始された5Gは、徐々に利用が増加しつつあるが、2023年9月末提供されているサービスは未だ5Gの一部の超高速大容量通信eMBB(enhanced Mobile Broadband)のみである。超高信頼低遅延通信URLLC(Ultra Reliable Low Latency Communication)と多数同時接続(IoT)mMTC(massive Machine Type Communication)のサービス提供は2024年以降である。2023年9月末現在、面積利用率も未30%強に留まっている。一方、2019年12月に免許申請が開始されたローカル5Gは、約200の企業や機関が免許を取得し、200以上の実証実験が報告されているもの実用は未だ殆どない。 このように、5Gもローカル5Gもビジネスが殆ど立上っていない状況において、2030年あるいはその先の実現を目標とするBeyond 5G/6Gに関する議論は活発になっている。Beyond 5G/6Gに向けては、5Gで実現目標になっているeMBB、URLLC、mMTCの3種類のサービスの高性能化、高度化に加えて、超安全・信頼性、超低消費電力、自律性、拡張性の新しいサービスの実現を目指した議論がなされている。 本講演では、5Gの概要と基本技術、MECやV2X、スライシング等のシステムアーキテクチャ、現状、今後の動向、課題を述べた後、ローカル5Gの背景と現状、多くの実証実験事例、今後の動向、課題、さらに競合する無線LANの最新、今後の動向を解説する。無線LANとの比較、評価も示す。 Beyond 5G/6Gは期待先行で未だイメージ検討の段階ではあるが、2030年サービス開始を目指す6Gについては、性能を含め技術目標がある程度明確になっている。技術目標のテラヘルツ通信、超高速大容量、超低遅延、超多数同時接続、超低消費電力、超安全(セキュリティ、プライバシー保護)、超高信頼(耐障害性)、超カバレッジ拡張(陸・海・空・宇宙での利用)、固定‐移動通信融合、AI利用による自律的運用(ゼロタッチオペレーション、自己最適化)、CPS(Cyber Physical System=デジタルツイン)の完全時刻同期)等について詳細を述べる。2022年に3GPPが立上げた5G-6G間の中間的な5G Advancedの計画についても説明する。さらに、これらの技術目標実現を目指した3GPPやITU-R、米国(特にNext G Alliance)、欧州(特にHorizon Europe、Hexa-X)、中国等の海外における取組み、実施プロジェクト、および国内の情報通信研究機構(NICT)やNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天、NEC、富士通等の国内における開発への取組み、計画、研究事例等について、ホワイトペーパーの内容を含めて解説する。

セミナープログラム

 1 移動通信システムの標準化機関と動向  1.1 標準化機関(3GPPとITU-R)  1.2 3GPPのリリースとドキュメント  1.3 移動通信システムの変遷

 2 5G移動通信システム  2.1 5Gの概要   2.1.1 5Gのロードマップ   2.1.2 5Gの市場予測   2.1.3 5Gの3種類のサービス(eMBB、URLLC、mMTC)と利用シナリオ   2.1.4 5Gの要求条件(ITU-R)   2.1.5 5Gのサービスの性能差  2.2 5Gの技術   2.2.1 物理層(5G NR):主要諸元、高速化/大容量化、低遅延化    *広い周波数レンジへの対応    *Massive MIMO    *LDPCとPolar符号     *Shot TTI    *Fast HARQ-ACK   2.2.2 使用周波数(ITU-R WRCにおける検討詳細と国内3.7, 4.5, 28GHz帯)   2.2.3 RAN-CNアーキテクチャ(SAとNSA)   2.2.4 システムアーキテクチャの技術要素:ネットワーク仮想化とネットワークスライシング、MEC   2.2.5 車(C-V2X)   2.2.6 IoTへの対応   2.2.7 リリース16(2020.3)に追加された主な機能   2.2.8 リリース17(2022.3)に追加された主な機能  2.3 5Gのまとめ  2.4 5Gの動向  2.5 5Gの課題

 3 ローカル5G  3.1 ローカル5Gの背景  3.2 ローカル5Gとは(準同期TDD)  3.3 ローカル5Gの実証実験事例  3.4 ローカル5Gのコスト面での実現性と課題  3.5 ローカル5Gの運用方法  3.6 ローカル5Gの利用イメージ  3.7 ローカル5Gの免許申請条件  3.8 ローカル5Gで実用化が期待されるアプリケーション   3.8.1 代表的アプリケーションと利用シーン例   3.8.2 ローカル5Gの主なユースケースと適用5G技術  3.9 ローカル5G vs. 無線LAN   3.9.1 5G / ローカル5G対無線LANの背景   3.9.2 ローカル5Gと無線LANの競合   3.9.3 IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)の特徴   3.9.4 Wi-Fi 6Eでさらに高性能化   3.9.5 IEEE 802.11be(Wi-Fi 7)と無線LANの今後の展開  3.10 ローカル5Gの導入シナリオ  3.11 ローカル5Gの今後  3.12 ローカル5GとIoTセンサネットワークLPWAの同時利用

 4 Beyond 5G / 6G移動通信システム  4.1 Beyond 5G / 6Gの背景  4.2 6Gの技術目標   4.2.1 テラヘルツを利用した5Gの10倍から100倍の超高速大容量   4.2.2 5Gの1/10の超低遅延、低ジッタ    4.2.3 5Gの10倍の超多数同時接続   4.2.4 2022年現在の1/100の超低消費電力   4.2.5 超安全(量子暗号等)   4.2.6 超高信頼(5Gの1/100以下の誤り率)   4.2.7 超カバレッジ拡張(地上に加え、非地上系NTNの海・空・宇宙での利用。LEO vs. HAPS)   4.2.8 固定‐移動通信融合   4.2.9 AI利用による自律的運用(ゼロタッチオペーション、自己最適化)   4.2.10 CPS(=デジタルツイン)の完全時刻同期の実現 → 遠隔リアルタイムメタバース   4.2.11 超高精度測位(屋外誤差50cm以下、屋内誤差1cm以下)    4.2.12 補完ネットワークとの高度同期  4.3 Beyond 5G / 6Gのマイルストンと5G Advanced  4.4 海外動向   4.4.1 米国(Next G Alliance等)   4.4.2 欧州(SNS JU、Horizon Europe、Hexa-X、Hexa-X ?等)   4.4.3 中国   4.4.4 韓国  4.5 国内動向:Beyond 5G / 6Gのイメージと開発技術   4.5.1 NICT(情報通信研究機構)   4.5.2 NTTドコモ   4.5.3 KDDI   4.5.4 ソフトバンク   4.5.5 楽天   4.5.6 NEC   4.5.7 富士通