電動化モータ、回路基板及び樹脂材料の高電圧・熱・高周波対応と絶縁品質評価

★ 小型軽量化と高電圧、高回転高出力化を両立するには?  絶縁トラブルを防ぐポイントを詳解!

セミナー趣旨

持続可能なカーボンニュートラル実現に必須の電動化技術のキーとなる高電圧絶縁設計と関連製品の品質保証・検査に役立つ基礎知識とスキルについて習得する。
電気自動車(EV)用駆動モータ、次世代パワーモジュール及び回路基板に関する高電圧絶縁技術の基礎として、小型・高電圧化によって発生するインパルス部分放電によると絶縁破壊メカニズム、その計測技術とデータ取得と処理のノウハウを講義する。各企業で開発している高性能な樹脂材料について、EVモータ分野への新規適応に役立つ知識についても学べる。関連する電気工学の基礎知識の要点を示しながら、基本原理から徹底的に分かり易く説明する。

セミナープログラム

1.高電圧電動化技術の最新動向と課題
 1.1 EVモータの高電圧化に向けた技術動向と絶縁破壊の課題
 1.2 パワーモジュールと回路基板材料の高周波化と絶縁技術課題
 1.3 絶縁樹脂材料の高性能・高機能化に向けた最新動向

2.部分放電と絶縁破壊の理解のポイント
 2.1 絶縁劣化の前駆現象、部分放電とは何か? 
 2.2 高電圧化すると部分放電が発生し易くなるのはなぜか? 
 2.3 高周波スイッチング化すると部分放電が発生し易くなるのはなぜか?
 2.4 部分放電が発生する電圧を計測すると大きくばらつくのはなぜか?
 2.5 環境(温度、湿度、気圧他)条件で部分放電が大きく変化する
 2.6 部分放電はどこで発生するのか? 
 2.7 高温下での樹脂材料の電気的・熱的劣化損耗メカニズムとは?

3.インパルス部分放電計測の具体例とポイント
 3.1 各電圧波形(交流とインパルス)による部分放電形態の相違
 3.2 部分放電が開始する電圧値(PDIV)の理論予測
 3.3 AC試験器とインパルス試験器との違い
 3.4 微弱なインパルス部分放電の計測方法
 3.5 インパルス電源と部分放電センサー
 3.6 センサー感度とノイズ、閾値と部分放電フリー判定条件
 3.7 データ取得と処理

4.電動化モータのインパルス絶縁評価試験のポイント
 4.1 インバータ駆動モータのインパルス試験の必要性
 4.2 モータ内部へのサージ電圧の伝搬特性の計測
 4.3 インパルス試験のためのモータ結線方法
 4.4 国際規格(IEC)試験方法と課題点
 4.5 各インパルス電圧波形に対するPDIV特性
 4.6 PDIV特性の環境要因(温度、湿度、気圧)の依存性
 4.7 各コイルの分担電圧と部分放電発生箇所の推定

5.回路基板の絶縁評価試験のポイント
 5.1 回路基板の高周波絶縁評価試験方法
 5.2 電極配線構造による部分放電の発生形態と可視化
 5.3 部分放電発生電圧(PDIV)の高周波依存性
 5.4 電気トリ—による絶縁ゲル・樹脂の絶縁劣化メカニズム
 5.5 熱対策としてのサーマル界面材料(TIM)の効果

6.高機能性樹脂材料の電動化技術への適応と電気的・熱的特性の計測方法のポイント
 6.1 EVモータへの樹脂絶縁材料の実装化のポイント
 6.2 絶縁材料の低誘電率化、高熱伝導化及び複合化による新しい特性
 6.3 EV用厚肉平角巻線の開発、その高電圧絶縁特性と評価方法
 6.4 耐高熱性絶縁材料の部分放電特性と課電寿命試験
 6.5 ナノコンポジット絶縁材料の優れた耐サージ特性と高寿命化

7.まとめと今後の課題

【質疑応答】

セミナー講師

兵庫県立大学 大学院工学研究科 特任・名誉教授 工学博士 永田 正義 氏

【略歴】
・電気学会技術調査専門委員会「インバータ駆動モータ絶縁評価法」 委員長
・電気学会A部門論文誌 編修長(現在)
・実用的インバータ駆動モータ絶縁評価法、平成30年度電気学会・優秀技術活動賞(技術報告賞)受賞
・電気学会 フェロー

・電気学会調査委員会「先端複合ポリマーナノコンポジット誘電体の応用技術」委員

セミナー受講料

1名につき55,000円(消費税込み・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき49,500円(税込み)〕

受講について

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※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

55,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

電子材料   自動車技術   電子デバイス・部品

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