バイオミメティック接着・還元剤

41,040 円(税込)

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

このセミナーの申込みは終了しました。


よくある質問はこちら

このセミナーについて質問する
開催日 12:30 ~ 16:30 
締めきりました
主催者 株式会社 情報機構
キーワード 高分子・樹脂技術
開催エリア 東京都
開催場所 【大田区】大田区産業プラザ(PiO)
交通 【京急】京急蒲田駅

〜 カテコール性接着剤の接着機構 〜

★ 異種材料の接着で注目のカテコール基!

★ ムール貝の接着タンパクを模倣したカテコール基含有ポリマー開発の背景と現状、そして、最新の研究動向を解説します!

講師

国立大学法人 東北大学 材料科学高等研究所
ジュニア主任研究者(准教授) 博士(理学) 藪 浩 先生

【専門】高分子化学、コロイド界面化学、自己組織化・自己集合

【本テーマ関連学協会での活動】
平成26年度-27年度 高分子学会 行事委員
平成28年度-29年度 応用物理学会 M&BE 常任幹事(広報担当)

受講料

1名41,040円(税込(消費税8%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき30,240円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

セミナーポイント

■はじめに
 異種材料の界面を接着する接着剤は様々な分野で使用されており、その要求は高まっている。近年、カテコール基が多用な材料表面に強固な接着性を発現する物性を利用して、様々な応用が盛んに研究されている。二枚貝の一種であるムール貝(ムラサキイガイ)は海水中で岸壁などに強固に接着し、海の荒波にも流されない。この強固な接着力は、ムール貝の足糸から分泌される接着タンパクの作用による。接着タンパク中にはチロシンから誘導された3,4−dihydroxy phenylaranine(DOPA)が豊富に含まれており、そのカテコール基が接着に大きく寄与していることが報告されてから、カテコール基を含む接着・表面改質ポリマーの開発が爆発的に広がっている。
 本講座では、我々が開発したムール貝の接着タンパクを模倣したカテコール基含有ポリマー開発の背景と現状、および研究室での取り組みに関して説明する。

■受講対象
接着・接合、ナノ粒子の分散、有機-無機ハイブリッドにご興味がある方

■必要な予備知識
学部レベルの有機化学

■本セミナーに参加して修得できること
・バイオミメティック接着材料
・有機-無機ハイブリッド化
・表面改質ポリマーの合成

セミナー内容

1.バイオミメティクス
  1)バイオミメティクス(生物模倣)とは
  2)バイオミメティクスの例

2.バイオミメティック接着ポリマーの背景
  1)海洋付着生物の接着タンパク
  2)カテコール基の機能
   −各種材表面に対する多用な相互作用
  3)ポリドーパミン

3カテコール基含有ポリマーの応用
  1)接着剤としての応用
   −接着できる材料の探索(例:炭素系ハイブリッド材料など)
  2)表面改質剤としての応用
  3)還元剤としての応用
  
4.カテコール基含有両親媒性ポリマーの合成
  1)合成
  2)表面機能化
  3)還元剤としての応用(金属イオン還元)
  4)相分離によるナノ構造形成
  5)プロトン伝導膜への展開