『ぬれ性』超入門〜基礎メカニズムから評価・測定の勘所まで〜
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
---|---|
主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 化学反応・プロセス 薄膜、表面、界面技術 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【品川区】きゅりあん |
交通 | 【JR・東急・りんかい線】大井町駅 |
様々な分野で登場する『ぬれ性』を1日速習!
接触角・表面張力・表面自由エネルギー等のメカニズム理解から、
測定・解析方法の実践ポイントや注意点まで
学術的知見/実際に現場で起きた数多くの事例と対応、
両面を基に構成した実務に即役立つセミナーです
セミナー講師
FIA 代表 福山 紅陽 先生
三菱マテリアル株式会社、協和界面科学株式会社 にて表面分析、表面張力計の開発などに携わる。
2010年10月 : FIA 創業。表面科学・界面科学・計測科学に関する調査・解析・コンサルティングを行っている。
セミナー受講料
1名47,300円(税込(消費税10%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナー趣旨
ぬれ性は、親水化や撥水化の技術だけでなく、接着性、離型性、防汚性等にも密接に関連しています。本セミナーではまず、ぬれ性評価の基本となる接触角と表面張力の概念について説明します。次に、これまでの相談事例などを踏まえ、接触角の測定上の注意点を解説します。さらに応用として、表面自由エネルギー解析について解説します。
受講対象・レベル
・これから接触角測定、表面自由エネルギー解析などを始めようとする方
・すでに接触角測定や表面自由エネルギー解析を行っているが、
基本の理解に不安のある方など
必要な予備知識
高校卒業レベルの物理・化学の知識
習得できる知識
接触角、表面張力、表面自由エネルギーの基本概念、測定・解析方法と注意点。
これまでに寄せられた数多くの相談を踏まえ、測定担当者が感じる疑問・不安を
払拭することを目指します。
セミナープログラム
- ぬれと接触角
- 接触角とは?
- ぬれ性と接触角との関係
- 接触角から何がわかるか?
- 接触角測定の表面感度〜膜厚と表面被覆率
- 表面張力
- 表面張力とは?
- 液体の表面張力が大きくなるとぬれ性はどうなるか?
- 表面張力から何がわかるか?
- ぬれ現象の理解
- 界面張力とは?
- 固体の表面張力の意味
- 固体の表面張力が大きくなるとぬれ性はどうなるか?
- Youngの式〜接触角と表面張力との関係
- ぬれ性を制御するにはどうすればよいか?
- 表面張力の理解
- 表面張力の定義
- 表面張力とばねの張力との違い
- 表面自由エネルギーとは?
- 表面張力は何に由来するか?
- 液滴はなぜ丸くなるか?
- 表面張力と温度との関係
- 表面粗さと接触角
- Wenzel理論
- Cassie理論
- 親水表面を撥水化するにはどうすればよいか?
- 接触角の測定方法と測定上の注意点
- 接触角の測定方法
- 接触角は10°ばらついてアタリマエ?
- 接触角と表面汚染〜大気曝露時間,汚染量
- 各種洗浄による接触角の変化
- 接触角の定義をどうするか?〜液量依存性と経時変化
- 固体表面の帯電の影響
- 試液として蒸留水は使えない?
- 表面自由エネルギーと接着性,離型性
- Dupreの式〜界面分離でのエネルギー保存
- 接着性がよいとはどういうことか?
- Young-Dupreの式〜接着性と接触角の関連づけ
- 表面自由エネルギー解析
- 表面自由エネルギーの成分分けとは?
- 表面自由エネルギー解析から何がわかるか?
- 分散力と配向力
- Fowkesの理論と検証
- 解析の実際〜Kaelble理論の例
- なぜ成分を分ける必要があるのか?
- 表面張力が同じでも,ぬれは変わる?
- ぬれ性と表面自由エネルギー成分との関係
- 接着性・離型性と表面自由エネルギー成分との関係
- 表面自由エネルギー解析の注意点
- 解析理論の未確立
- 液体の組み合わせによって解析結果が異なる
- 接触角0°のときは解析できない
- 接着性評価に表面自由エネルギー解析を適用できるか?
<質疑応答・個別質問・講師との名刺交換>
●過去セミナーに参加された受講者の声(一例)
・動画もあり、わかりやすい講義でした。ありがとうございます。
・基礎から実践まで全てが参考になりました。
・事例を交えた有用なデータも多く満足です。
・接触角のバラつきや表面自由エネルギー解析など、
実務上の注意点について有益な知見が多数得られました。