シランカップリング剤の基礎と応用
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 化学技術 高分子・樹脂技術 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【品川区】きゅりあん |
交通 | 【JR・東急・りんかい線】大井町駅 |
〜 使い方・効果・反応・応用について 〜
<シランカップリング剤のすべてが分かる一日速習セミナー>
【毎回好評!】 基礎から応用までシランカップリング剤の知識習得に最適な講座です。
講師
神奈川大学 工学研究所 客員研究員
岩手大学 理工学部 客員教授 工学博士 山田 保治 先生
■専門
高分子合成、機能性高分子(ポリイミド)、複合材料(ナノハイブリッド材料)、気体分離膜
■本テーマ関連学協会での活動:
高分子学会、繊維学会、日本ゾルーゲル学会、日本膜学会
受講料
1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき35,640円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナーポイント
■はじめに
シランカップリング剤は有機材料と無機材料間に新たな界面層を形成させ、両成分の相溶性や接着性を高めたり、無機材料の分散性を向上させる効果があることから、接着・密着性の改良や表面改質に多種多様な分野で幅広く使用されてきた。また近年、新規機能材料として盛んに研究されている有期-無機複合(ナノハイブリッド)材料の開発において、シランカップリング剤は複合化に重要な役割を果たしている。
ここでは、シランカップリング剤の種類、機能、作用機構、効果的な使用法、処理効果、表面分析・解析法や応用などシランカップリング剤の基礎から応用について概説する。また、有機‐無機ハイブリッド材料の基礎(材料設計、調製法、構造解析、物性評価など)から応用まで分かりやすく解説する。企業で金属・無機材料の表面処理、密着・接着性改良や新規な有機‐無機ハイブリッド材料の開発を行っている研究者、技術者に実務に応用できる基礎から応用に至る知識習得に最適です。
■受講対象
企業でカップリング剤処理、表面処理を行う技術者、コンパウンド、複合材料(ナノコンポジット/ナノハイブリッド)の新規な材料開発を行う研究者、技術者の方などです。
この分野に興味のある方は大いに歓迎です。
■本セミナーに参加して修得できること
・シランカップリング剤の種類
・シランカップリング剤の選択基準・使い方
・シランカップリング剤の作用機構
・シランカップリング剤の表面処理効果、表面分析/解析法
・シランカップリング剤の応用
(複合材料(ナノコンポジット/ナノハイブリッド)の設計、合成、特性解析法)などが習得できます。
セミナー内容
1. シランカップリング剤の概要
1.1 シランカップリング剤とは
1.2 シランカップリング剤の種類と化学構造
1.3 シランカップリング剤の機能
1.4 その他のカップリング剤(チタネート系カップリング剤)
1.5 シランカップリング剤の効果的な使用量と使用方法
2. シランカップリング剤の反応と作用機構
2.1 シランカップリング剤の反応
2.2 ゾル−ゲル法の基礎と応用
a. ゾル−ゲル法の特徴
b. ゾル−ゲル反応の支配因子
c. ゾル−ゲル法の応用
2.3 加水分解反応と縮合反応
2.4 加水分解および縮合反応機構
2.5 シランカップリング剤の反応性(反応速度)
2.6 加水分解反応と縮合反応に及ぼすpHの影響
2.7 無機材料への作用機構
2.8 有機材料への作用機構
3. シランカップリング剤の選択基準、使い方と処理効果
3.1 シランカップリング剤の選択基準−どんなシランカップリング剤を選べばよいか?
3.2 シランカップリング剤の使い方−効果的な使い方は?
3.3 シランカップリング剤の処理効果−シランカップリング剤処理でどんな効果が得られるか?
4. 界面・分散性の制御
4.1 シリカの種類と構造
4.2 シリカの表面構造と反応性
4.3 ナノ粒子の合成法と粒径制御
4.4 なぜ界面の制御が必要か?
4.5 表面修飾・改質技術
4.6 溶解度パラメーター(SP値)
4.7 フィラーの界面・分散制御
5. 表面キャラクタリゼーション―シランカップリング剤の反応状態、表面状態の分析法
5.1 シランカップリング剤の反応解析、被覆率解析方法
5.2 表面状態の解析・評価方法
a.構造分析(FT-IR、NMRなど)
b.熱分析(DSC,TG-DTAなど)
c.表面分析(XPS、原子間力顕微鏡(AFM)))
6. シランカップリング剤の応用
6.1 樹脂、エラストマーの架橋
6.2 複合材料(有機−無機ハイブリッド)への応用
a. 有機−無機ハイブリッドの材料設計
b. 有機−無機ハイブリッド材料の調製法(溶液混合法/溶融混練法、層間挿入法(層剥離法)、
ゾルーゲル法、超微粒子分散法(In−situ重合法)、
表面修飾粒子法(コアシェル構造型ハイブリッド材料))
c. 種々な有機−無機ハイブリッド材料の調製と特性
(汎用(熱可塑性)樹脂(PMMA、PC、PSなど)、
耐熱性・熱硬化性樹脂(PI、エポキシ樹脂など))
d. 有機−無機ハイブリッド材料の構造・特性解析
・構造分析:FT-IR、29SiNMR、XPS、
・特性分析:熱分析(TG-TDA、DSC)、力学測定(引張試験)、DMA(動的粘弾性)、
透明性(VIS-UV)、表面硬度
・形態(モルホロジー)観察:SEM、TEM、AFM
6.3 塗料・コーティング剤への応用
6.4 気体分離膜への応用
6.5 高機能材料への応用
7.参考図書
【質疑応答】