全固体電池の開発及び特性制御・評価法と今後
開催日 |
12:55 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 電気・電子技術 化学技術 自動車技術 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【千代田区】中央大学駿河台記念館 |
交通 | 【JR】御茶ノ水駅 【地下鉄】新御茶ノ水駅・小川町駅・淡路町駅 |
★固体電解質及び界面で生じる課題とその解決に向けた界面設計について!
★充放電中の電極構造・劣化挙動等、全固体電池特有の評価法とそのポイントとは?
★次世代自動車に向けた固体電解質開発及び、性能向上・課題克服の取組みとは? 次世代電池として期待されている全固体電池の現状を把握できます。
※ 講演時間・構成等が変更となりました。変更後の内容を記載しています。(2017/12/1)
講師
物質・材料研究機構 エネルギー・環境材料研究拠点 副拠点長 博士(工学) 高田 和典 先生
トヨタ自動車(株) 東富士研究所 電池生技開発部 主査 岩瀬 正宜 先生
受講料
1名41,040円(税込(消費税8%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき30,240円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナー内容
12:55~14:35 (国研)物質・材料研究機構 高田 和典 先生
「全固体リチウム電池の特性・開発動向と界面特性制御」
○セミナーポイント:
リチウムイオン電池の全固体化は,有機溶媒電解質に起因する様々な問題を解決するものとして期待されている.
講演では,リチウムイオン電池の全固体化に向けて開発された固体電解質,それらを使用した際に界面で生じる課題ならび解決に向けた取り組みについて紹介するとともに,高容量負極の可能性についても言及する.
○受講対象:
電池研究に携わる企業研究者
○受講後、習得できること:
全固体電池,固体電解質に関する基礎知識ならびに研究動向,特に電池材料界面で生じる現象の概要
○プログラム:
1. リチウムイオン電池の全固体化
1) リチウムイオン電池の課題
2) 全固体化への期待
3) リチウムイオン伝導性固体電解質
2. 硫化物固体電解質系全固体電池
1) 硫化物固体電解質系における課題
2) 正極界面におけるナノイオニクス
3) ナノイオニクスに基づく界面設計
4) 高出力界面の構築
5) 硫化物固体電解質系全固体電池におけるシリコン合金負極
3. 酸化物固体電解質系全固体電池
1) 酸化物系固体電解質の課題
2) 計算科学への期待
<質疑応答>
14:50〜16:30 トヨタ自動車(株) 岩瀬 正宜 先生
「次世代自動車に向けた全固体電池の開発状況とその取組み・今後の展望」
○セミナーポイント:
各国の環境規制を受け車両電動化の流れが加速している中、全固体電池は高いエネルギー密度を有する次世代電池として期待されています。全固体電池は粒子間のコンタクトをいかに取るかが重要でありますが、主にプロセスを中心とした性能向上の取組みと電池解析技術を解説します。また、実際に電気機器を用いた実証の取組みも紹介します。
○受講対象:
電池開発に携わっている方、全固体電池の開発を始めようとされている方、電池製造プロセス開発に携わっている方
○受講後、習得できること:
車両電動化の動向
全固体電池の基礎知識
全固体電池の電極形成法および評価解析手法
○プログラム:
1.電動車両の開発動向
・国内外の電動車両の販売台数推移
・トヨタにおける電動車両開発
2.次世代電池に対する期待
・次世代電池のポテンシャル
・硫化物全固体電池の特長
3.固体電解質開発の取組み
・ガラスセラミックス固体電解質
・超イオン電導性電解質
4.全固体電池の課題克服に向けた取組み
・性能向上に向けた課題
・正極活物質へのコーティング
・電極形成プロセス
・電極内挙動解析
5.車載に向けたデモ実証活動
・セルサイズスケールアップ
・全固体搭載電動軽車両
6.今後の展望
・実用化に向けた課題と今後の取組み
<質疑応答>