押出成形におけるフィッシュアイ、メヤニ発生原因とその対策

59,400 円(税込)

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開催日 10:30 ~ 17:30 
締めきりました
主催者 株式会社 技術情報協会
キーワード 高分子・樹脂加工/成形   生産工学
開催エリア 東京都
開催場所 【品川区】技術情報協会セミナールーム
交通 【JR・地下鉄】五反田駅 【東急】大崎広小路駅

添加剤や組成など材料特性、混練条件、成形時の温度など加工条件による

押出成形のトラブル対策を徹底解説!

講師

1.北陸先端科学技術大学院大学 物質化学領域
 領域長,教授 博士(工学) 山口 政之 氏


2.元・住友化学(株) 八児 真一 氏


3.(株)日本製鋼所 研究開発本部 広島研究所 押出成形グループ
 課長  富山 秀樹 氏

※ 2/19 第3部の講師,講演内容を変更いたしました。あらかじめご了承ください。

受講料

1名につき 55,000円(消費税抜、昼食・資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき50,000円〕

プログラム

【10:30-12:30】 
1.成形加工におけるトラブルとレオロジー
北陸先端科学技術大学院大学 山口 政之 氏 

1.レオロジーの概念
 1.1 弾性と粘性の本質 -粘弾性の基本法則を理解する-
 1.2 緩和時間-緩和現象を定性的に理解する-
 1.3 デボラ数-成形加工で最も重要なパラメータ トラブルシューティングの基礎-

2. 線形粘弾性の基礎
 2.1 ボルツマンの重ね合わせの原理 −レオロジーは足し算だけで大丈夫−
 2.2 動的粘弾性 −難しい数式を使わずにG’ やG” を理解する−
 2.3 緩和スペクトル −線形粘弾性測定の目的を理解する−
 2.4 測定装置 −動的粘弾性の測定方法−
 2.5 周波数依存性と温度依存性 −材料特性の評価方法−
 2.6 合成曲線 −構造変化の確認手法、測定できない領域の情報を得る−
 2.7 高分子液体の特性値 −粘性と弾性の指標−

3. 成形加工に必要なレオロジー特性
 3.1 牽引流と圧力流 −せん断流動の与え方−
 3.2 定常流せん断粘度のせん断速度依存性 −フローカーブの重要性−
 3.3 法線応力差の意味とその評価方法 −高分子液体は弾性を示す− 
 3.4 毛管流動における粘度測定 −ダイでのせん断速度を計算する−
 3.5 MFRの落とし穴 −MFRで樹脂選びをすると失敗するかも−
 3.6 非線形粘弾性 −成形加工は非線形領域で行います−
 3.7 伸長流動下のレオロジー特性 −伸長粘度の測定方法と加工性への影響−
 3.8 伸長粘度の制御方法 −伸長粘度を制御する手法の紹介‐
 3.9 溶融張力の制御方法 −非等温下における伸長レオロジー特性と成形加工性‐

【質疑応答】


【13:15〜15:15】 
2.押出成形の劣化機構と劣化対策 
元・住友化学(株) 八児 真一 氏 

【習得できる知識】
 ・高分子の劣化と安定化の基礎理論
 ・押出機や射出成形機などの成形加工時の劣化機構とその対策

【講座趣旨】
 本講座では、第1部 基礎編(基礎理論)、第2部 応用編(実用)、第3部  考察編(理論的考察)からなり、基礎編では高分子材料の劣化と安定化の基礎的なことをメカニズムを交えて詳しく説明します。応用編では、それをベースに押出機を用いた各種安定剤の加工安定性の評価データと押出フイルムのフィッシュアイの発生原因と対策の基本的考え方やフィッシュアイ防止剤の防止メカニズムを紹介します。考察編では、押出機の劣化機構とその対策を理論的に詳しく説明します。

1.基礎編(基礎理論)
 1.1 高分子の劣化
  1) 劣化因子と劣化現象
  2) 劣化機構
 1.2 高分子の安定化
  1) 安定剤の分類
  2) 安定化機構

2.応用編(実用)
 2.1 安定剤の性能評価フロー
 2.2 相乗効果と拮抗作用
 2.3 加工安定性評価(事例)
 2.4 耐熱性評価(事例)
 2.5 耐候性評価(事例)
 2.6 押出フイルムのフィッシュアイ問題
  1) 発生原因と対策の基本的考え方
  2) SBSシュリンクフイルムのフィッシュアイと防止
  3) フィッシュアイ防止剤の防止メカニズム
 
3.考察編(理論的考察)
 3.1 押出成形の劣化機構と劣化対策
  1) 熱劣化と熱酸化劣化の違いについて
  2) 熱劣化防止剤と酸化防止剤との熱酸化劣化防止と熱劣化防止の比較試験
  3) 両ヒンダードフェノール系酸化防止剤は何故熱劣化防止しないのか?
  4) 押出機の中は、熱劣化? または熱酸化劣化? について
  5) 熱劣化防止剤の二官能安定化機構の検証
   ・構造式と性能の相関性からの検証1
   ・重水素化モデル実験からの検証2
  6) 押出成形の劣化対策(まとめ)

【質疑応答】


【15:30〜17:30】 ※ 2/19 講師,講演内容を変更いたしました
3.押出機のスクリュ制御、混練技術と溶融時の成形不良と対策
(株)日本製鋼所 富山 秀樹 氏

【講座の趣旨】
 押出機を用いた成形加工プロセスで生じる樹脂の劣化問題についてその要因と対策について述べる。ここでは、主に成形装置メーカの視点から樹脂へ及ぼす機械的特性について説明し、それら品質問題の抑制手段についてのアドバイスを送る。

1.押出成形技術
 1-1 押出成形の種類と特徴
 1-2 単軸押出機の構造と特徴
 1-3 二軸押出機の構造と特徴

2.各種成形プロセスとそれに伴うレオロジー特性
 2-1 押出機内のスクリュ混練プロセス
 2-2 溶融押出部のレオロジー特性
 2-3 フィルム成形プロセスの概略とレオロジー特性

3.理論解析技術を駆使したプロセス最適化技術
 3-1 理論解析技術の必要性
 3-2 シミュレーションによる実プロセスへの支援のやり方
 3-3 最先端シミュレーション技術とそれを駆使したプロセス開発

4.品質不良問題とその対処法
 4-1 品質問題の類別
 4-2 コンパウンドプロセスにおける不良問題とその対処法
  ~ 混練不良・ストランドの吐出不良・樹脂温度の制御など ~
 4-3 フィルム・シートプロセスにおける不良問題とその対処法
  ~ メヤニ・異物・樹脂焼け・延伸不良など ~
 
【質疑応答】