基板から装置・システムまでのグラウンドとシールド
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社トリケップス |
キーワード | 電気・電子技術 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 中央大学駿河台記念館 |
最近の電子装置では,プロセッサのクロック高周波数化をはじめ高速化が進んでおり,対ノイズ設計の要となるグラウンドおよびシールドを高周波の観点で十分加味して設計段階から適切に盛り込むことが必要となります。グラウンドでは,信号の高速化とともにインピーダンスの上昇や共振への対応などの課題が顕在化し,トライアルアンドエラーや1点グラウウンドの考え方では解決不可能なケースが非常に多くなっています。また,シールドでは,シールド方法の種類やポイントを知らなかったために,シールド効果が思い通り得られずに耐ノイズやEMI規格を満足できなかったり,大幅なコスト増大が発生したりするケースが見られます。
本セミナーでは,グラウンドとシールドの基本を把握いただき,基板から装置・システムに至るまで実際の設計に効果的に展開できるように,理論と実際をわかりやすく解説するとともに,事例を適宜交えることで理解度を高めます。なお,事例説明では単なる事例紹介に留まらず,事例分析によって応用力を養うことを志向します。
講師
斉藤 成一氏:SSノイズラボラトリ 代表, 博士(工学)
【プログラム】
・ グラウンド
1 グラウンドとは
1.1 グラウンドとアース(大地接地)
1.2 アース(大地接地)の役割
1.3 電子装置でのグラウンドの役割
1.4 電子装置内のグラウンド(FG. SG, ACG)
2 グラウンドの基本
2.1 共通インピーダンスによるノイズ誘導(導電誘導)
2.2 ノイズの伝導の基本(モードの考え方)
2.3 1点グラウンドと多点グラウンド
2.4 パワー回路におけるグラウンド
3 基板におけるグラウンド
3.1 基板におけるグラウンドの考え方
3.2 信号伝送路としてのグラウンド
3.3 グラウンド平面の共振現象と解決法
4 装置におけるグラウンド
4.1 装置におけるグラウンド(FG,SG,ACG)の考え方
4.2 装置筐体のグラウンドとしての働き
5 システムにおけるグラウンド
5.1 システムにおけるグラウンドの考え方
5.2 システムグラウンドの問題点と解決法
6. 混成グラウンド
6.1 高周波のみグラウンド接続方式
6.2 低周波のみグラウンド接続方式
6.3 混成グラウンド適用法
7. グラウンドに関する事例
7.1 シールド処理によるEMI低減
7.2 装置間グラウンド電位差による誤動作対策事例
7.3 EMI規格適合への対策事例
7.4 グラウンド間ノイズによるデータ異常発生事例
・シールド
1 シールドとは
1.1 シールドの役割
1.2 シールドの種類(静電シールド,磁気シールド,電磁シールド)
2 シールドの基本
2.1 ノイズの発生と空間結合
2.2 波動インピーダンスとは
2.3 波動インピーダンスとシールドの関係
3 静電シールド
3.1 静電シールドの原理
3.2 静電シールドの適用上のポイント
4 磁気シールド
4.1 磁気シールドの原理
4.2 磁気シールドの適用上のポイント
4.3 磁気シールドの実測例
5 電磁シールド <その1>
5.1 電磁誘導による電磁シールドの原理
5.2 適用上のポイント
6 電磁シールド <その2>
6.1 電磁波に対する電磁シールドの原理
6.2 適用上のポイント
7 シールドに関する事例
7.1 ディジタル回路から微小アナログへの誘導対策
7.2 電磁波に対するシールド効果測定例
7.3 静電気ノイズ強化事例
7.4 シールド強化による計算機システムのEMI低減事例
受講料
・お1人受講の場合 46,000円[税別]/1名
・1口でお申込の場合 57,000円[税別]/1口(3名まで受講可能)
受講申込ページで2~3名を同時に申し込んだ場合、自動的に1口申し込みと致します。