大気からのCO2回収(DAC:DirectAirCapture)技術~分離膜作製の現状・課題・可能性~
開催日 |
13:00 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 化学反応・プロセス 環境負荷抑制技術 省資源 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | お好きな場所で受講が可能 |
CO2回収の国内外の動きから、
実際の分離膜作製の研究開発動向までを詳細に解説!
セミナー講師
藤川 茂紀 先生
九州大学 カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 マルチスケール構造科学ユニット 教授 博士(工学)
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。
配布資料・講師への質問等について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)。
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。) - 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
下記ご確認の上、お申込み下さい
- PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbbs以上の回線をご用意下さい)。
各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。 - 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。
Zoomを使用したオンラインセミナーとなります
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。
お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
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※Skype/Teams/LINEなど別のミーティングアプリが起動していると、Zoomでカメラ・マイクが使えない事があります。お手数ですがこれらのツールはいったん閉じてお試し下さい。 - Zoomアプリのインストール、Zoomへのサインアップをせずブラウザからの参加も可能です。
※一部のブラウザは音声(音声参加ができない)が聞こえない場合があります。
必ずテストサイトからチェック下さい。
対応ブラウザーについて(公式) ;
「コンピューターのオーディオに参加」に対応してないものは音声が聞こえません。
申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
- 開催5営業日以内に録画動画の配信を行います(一部、編集加工します)。
- 視聴可能期間は配信開始から1週間です。
セミナーを復習したい方、当日の受講が難しい方、期間内であれば動画を何度も視聴できます。
尚、閲覧用のURLはメールにてご連絡致します。
※万一、見逃し視聴の提供ができなくなった場合、
(見逃し視聴有り)の方の受講料は(見逃し視聴無し)の受講料に準じますので、ご了承下さい。
→こちらから問題なく視聴できるかご確認下さい(テスト視聴動画へ)パスワード「123456」
セミナー趣旨
地球温暖化対策として、火力発電所などの大規模CO2排出源からのCO2回収に関して開発が進められてきましたが、これだけではIPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change 気候変動に関する政府間パネル)の目標である気温上昇1.5度以下を実現するのは不可能であり、大気中に放出されてしまったCO2の回収(DAC:Direct Air Capture)が必要となっております。これに対し私たちは、地球上にどこにでも存在する「大気」という特徴を最大限生かすため、”どこでもCO2回収(ユビキタスCO2回収)”という新しい概念のCO2回収技術実現に向け、分離膜による大気からのCO2回収を目指しております。
本講演では、その国内外の動きから実際の分離膜作製の研究開発動向までを詳細に解説します。
受講対象・レベル
・企業などでCO2削減に従事されている方、現在の様々なCO2回収技術を理解したい方
・CO2回収技術、特に膜分離を用いた技術・研究に携わっている方、これから従事する方
・薄膜作製・成膜技術を有しており、その転用先・応用先を模索している方
・ナノテクノロジーやナノ材料の研究開発者
・政府の掲げる脱炭素、エネルギー、グリーン成長戦略といったキーワードに基づく研究開発を推進していきたいと
お考えの方
習得できる知識
・CO2回収技術の概況
・Direct Air Capture(DAC)技術の現状・課題・可能性
・DAC向け分離膜の研究開発動向
・本テーマの今後の動向・課題・将来展望
セミナープログラム
1.CO2回収技術の動向
1-1 「温暖化」と二酸化炭素排出量
・日本の部門(業界)別二酸化炭素排出量の割合
・世界の国別二酸化炭素排出量
1-2 CO2分離・回収技術の各方法・概要・適用先
1-3 CO2排出源の種類(石炭火力、化学工業など)と圧力・CO2濃度
1-4 イノベーションによるコスト削減:CO2分離回収の例
1-5 CO2回収関連技術の開発の見通し(技術ロードマップ)
1-6 「2℃目標達成」を実現する排出シナリオ
2.ネガディブエミッションの必要性と技術概要
2-1 主なネガディブエミッションテクノロジー(NETs)とその比較
2-2 大気、陸地、海洋、地質の各貯留層における炭素の主な流れ
2-3 カーボンリサイクルロードマップ(現在~2040年以降)
2-4 CO2利用(リサイクル)先
・基幹物質、化成品、燃料、鉱物
3.Direct Air Capture 技術の動向・課題点
3-1 基本的なDACプロセス
3-2 CO2回収技術を担う中核の化学種
3-3 なぜアミン誘導体なのか?
3-4 欧米企業のDAC技術分類と各社の技術的特徴
3-5 各CO2回収技術のコスト比較
・溶液吸収法、固体吸着法、膜分離法
4.分離膜によるDAC技術(m-DAC)の利点と特徴
4-1 膜の構造と種類
4-2 膜分離メカニズム
・クヌッセン拡散、分子ふるい、溶解拡散
4-3 非多孔質膜の基本的な透過機構
4-4 気体の膜透過
4-5 主な均質高分子フィルムの酸素、二酸化炭素、水蒸気の透過係数
4-6 CO2分離膜に求められる性能
4-7 ポリマー膜中における分子拡散のメカニズム
4-8 分離膜のガス透過性向上:5つの観点
4-9 分離膜における解決すべき課題:3つの観点
5.DAC向け分離膜の開発動向
5-1 膜によるDACのポテンシャル
5-2 膜によるDACの可能性
・ナノ膜による多段分離へ
5-3 選択性の向上に向けて
5-4 分離膜の研究開発事例
・どのような材料で、どのような性能が出たか
・どの成膜方法が採用されているか
6.将来展望
6-1 炭素資源としてのCO2
6-2 「“ビヨンド・ゼロ”社会実現に向けたCO2循環システムの研究開発」
6-3 地産地消型炭素資源循環社会
6-4 ビジネスビルにおけるCO2回収のポテンシャル
6-5 分離ナノ膜が実現する分散型DAC-Uシステムの可能性
<質疑応答>
*Zoomウェビナーの機能「Q&A」をご利用いただけます。
*またお話できる方は、口頭質問も可能です。適宜ミュートを解除致します。
*セミナー後の講師へのメール質問も可能です。
(量や内容次第では回答しかねることもございます。ご了承くださいませ。)
■受講者の声(アンケートより)
「とても分かりやすく良かったと思います。今後ともよろしくお願いいたします。」(CO2ビジネス調査/研究開発)
「非常に有益かつ勉強になりました。どうもありがとうございました。」(研究開発)
「情報収集目的で参加しました。大変有益で、分量もちょうど良かったです」(新事業探索・企画)