軟磁性材料の磁気特性向上とパワーエレクトロニクスへの応用【Live配信セミナー】
開催日 |
10:00 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 技術情報協会 |
キーワード | 磁性体 金属材料 電子デバイス・部品 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | ZOOMを利用したLive配信※会場での講義は行いません |
パワーエレクトロニクス機器の高周波化に伴う、
各種軟磁性部品に求められる特性とは?
アモルファス、ナノ結晶、圧粉磁芯の開発・応用状況、
パワエレ機器からの材料への要求まで徹底解説!
セミナー講師
1. JFEスチール(株) 鉄粉・磁性材料研究部 副課長 高下 拓也 氏
2. 日立金属(株) 機能品部材事業本部 パワーエレクトロニクス統括部 エンジニアリングフェロー 中島 晋 氏
3. 名古屋大学 大学院工学研究科 電気工学専攻 助教 博士(工学) 今岡 淳 氏
セミナー受講料
1名につき60,500円(税込・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円(税込)〕
受講について
- 本講座はZoomを利用したLive配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
- 下記リンクから視聴環境を確認の上、お申し込みください。
→ https://zoom.us/test - 開催日が近くなりましたら、視聴用のURLとパスワードをメールにてご連絡申し上げます。
セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。 - Zoomクライアントは最新版にアップデートして使用してください。
Webブラウザから視聴する場合は、Google Chrome、Firefox、Microsoft Edgeをご利用ください。 - パソコンの他にタブレット、スマートフォンでも視聴できます。
- セミナー資料はお申込み時にお知らせいただいた住所へお送りいたします。
お申込みが直前の場合には、開催日までに資料の到着が間に合わないことがあります。ご了承ください。 - 当日は講師への質問をすることができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
- 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、
録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。 - 本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。 - Zoomのグループにパスワードを設定しています。
部外者の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
セミナープログラム
<10:00〜11:40>
1.圧粉磁芯の製造技術と磁気特性への影響因子
JFEスチール(株) 高下 拓也 氏
【講座概要】
積層鋼板に比べて形状の自由度が高く高周波特性に優れる圧粉磁芯について、原料となる鉄粉の粉体特性が圧粉磁芯の磁気特性、特に保磁力に及ぼす影響について紹介する。
1.背景
1.1 JFEスチールの概要
1.2 自動車向け軟磁性材料
2.圧粉磁芯の概要
2.1 JFEにおける鉄粉の製造プロセス
2.2 圧粉磁芯の製造方法と特徴
2.3 圧粉磁芯の課題
3.圧粉磁芯の鉄損
3.1 ヒステリシス損
3.2 渦電流損
3.3 鉄損に及ぼす微細組織の影響
4.粒子形状と保磁力の関係
5.原料粉末粒子径及び微細組織と保磁力の関係
【質疑応答】
<12:30〜14:10>
2.アモルファスおよびナノ結晶軟磁性合金のパワーエレクトロニクスへの応用
日立金属(株) 中島 晋 氏
【講座概要】
ますます深刻化する地球温暖化の抑制の観点から電力インフラの主要機器の一つである配電用変圧器の省エネ化が求められている。また、HEV、PHEVおよびEVなどのxEVの急速な普及、更にはSiCやGaNなどを用いたパワー半導体の実用化の進展によるインバータやDC/DCコンバータなどのパワーエレクトロニクス機器の高周波化の進展に伴い、これに使用する各種軟磁性部品の磁気特性の改善も強く求められている。本講座では、これらの問題解決のための有効な手段の一つであるアモルファスおよびナノ結晶軟磁性合金とその応用例について解説する。
1.各種軟磁性材料とその位置づけ
2.アモルファス軟磁性合金
2.1 アモルファス軟磁性合金の製造方法
2.2 アモルファス軟磁性合金の特性
2.3 鉄損を大幅に低減した新Fe基アモルファス合金
3.ナノ結晶軟磁性合金
3.1 ナノ結晶軟磁性合金の製造方法
3.2 ナノ結晶軟磁性合金の特性
4.配電用変圧器への応用
5.高周波変圧器への応用
6.高周波リアクトルへの応用
7.ノイズ対策部品への応用
【質疑応答】
<14:20〜16:30>
3.車載パワーエレクトロニクス用磁気部品の最新動向と材料への要求
名古屋大学 今岡 淳 氏
【講座概要】
本講座では、インダクタやトランスを使う側であるパワーエレクトロニクス技術の立ち位置から、近年の車載用電力変換器に用いられているインダクタ・トランスの最新動向について解説する。その後, 誰でもわかるように磁気部品に関する基本理論から解説し, その理論を用いた応用設計(結合インダクタ・結合トランスなど)へ議論を展開する。本講座後半では, 磁性材料の特性に着目した応用について議論を展開し、広い負荷範囲で高効率化を実現する応用例や、フロントローディングデザインに貢献するシミュレーションモデルの例について述べ、実験との相対比較からその妥当性についても併せて掲示する。
1.パワーエレクトロニクスの最新技術動向
1.1 パワーエレクトロニクス技術の全般的な技術動向
1.2 車載用パワーエレクトロニクスの技術動向
1.3 車載用パワーエレクトロニクス回路の磁気部品動向
1.4 エアギャップ構造や放熱構造による特性改善事例
2.磁気部品の基本と応用
2.1 インダクタ・トランスの磁気回路法の基本
2.2 磁気回路法を用いたコアサイズ選択とインダクタ設計の基本
2.3 インダクタの大幅な小型化を実現する結合インダクタの設計法
2.4 回路の高性能化(高電力密度化や高信頼性)を実現するトランス応用事例
3.材料特性に着目した応用技術やモデリング・シミュレーション技術
3.1 電力変換回路で使用される磁性材料の種類と応用例
3.2 非線形な透磁率を有する圧粉コアのモデリング、設計、シミュレーション技術
3.3 広い負荷範囲で高効率化可能な複合インダクタ
3.4 磁性材料の透磁率の温度依存性とパワーエレクトロニクス回路上での評価
3.5 高周波・大容量条件下での磁性材料の課題
【質疑応答】