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まだまだ行ける日本のものづくり!(2015/09/04配信)

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頑張っているのに問題が無くならならずに困っている技術者、管理職へ
  現役時代にリコーの設計品質革新に大きな成果を挙げた講師が
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□■     ものづくり革新便り2015年9月4日号          □■
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ものづくり革新ナビゲーターの熊坂です。



けっこう涼しい朝が多くなってきましたが、
皆さんは快適に過ごしていますか?



以前お話したように5月から、
やまなし産業支援機構の産学官連携コーディネーターとして
県内製造業を訪問し初めています。



まだ20社ほどお話を聞いただけで一般化するには早いのですが、
思った以上にしっかり業績を伸ばしている中小企業が多い印象です。



共通点は比較的若くして創業者から経営を引き継ぎ、
自社の強みを把握したうえで、
将来動向を見越した先行投資をしていることです。



そのような企業には、ものづくり補助金も有効に機能しています。



私は個人的にリンカーズのコーディネーター登録しているので
良い案件があったら、積極的にマッチング紹介していきます。



ますます面白くなってきました。




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今号の内容
 1.IoT活用講演聴講のご報告
 2.新規専門家のご紹介
 3.特許権ビジネス活用研究会の御案内
 4.新着掲載記事
 5.技法解説#107:DEA(Data Envelopment Analysis)
 6.共催・協賛セミナーのご案内 
 7.書籍紹介「ビジネスモデルジェネレーション」
              A.オスターワルダー&E.ビニュール著



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┃1┃IoT活用講演聴講のご報告
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8月29日に日本技術士会経営工学部門の例会で
日立製作所モノづくり戦略本部の堀水修氏講演「日立製作所の
IoT活用の取組み」を聞く機会がありましたのでご報告します。



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IoTとは「これまで独立していた機器/製品/データ/システム/人が
インターネットを介して相互につながることにより、これまで
単独では生み出せなかった新たな価値を生む」ということで、
米国のIndustrial Internetが顧客価値創出を目指すのに対し、
欧州のIndustrial 4.0は自社の競争力向上狙い。



日本の製造業はトヨタ初めとして、分散型で高い完成度を実現
しているため、ネットにはつながりながらも普段は独立して
予兆診断などに利用し、いざという時に協調して全体最適化を
目指すのが現実的。



国内企業52社が参加するIVI(Industrial Value Chain Initiative)は
安倍首相の肝いりで発足したロボット革命イニシアティブ協議会とも
連携して、企業横断でつながる工場の国際標準化に向けた規格を
策定中であり、テーマごとに分かれた20のWGで12月にリファレンス
モデルの一次案策定を予定している。
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国際標準化を必ずしも得意としないわが国ではありますが、
多くの企業が連携して規格化を目指している様子が分かりました。



ネットにつなぐことで、設備関連の機密データ流出に留意が必要な点と
製品のデジタル化によって、日本電子製品の優位性が失われたように、
工場の(少なくともデータIFの)標準化が進むことによって
日本のものづくりプロセスの優位性が低下する危険性があると、
聴講しながら感じました。



注意深く観察していくと共に、この件でものづくり.comが
貢献できる可能性もあるかもしれません。
ゆるゆると検討して行きますので、御意見歓迎いたします。




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┃2┃新規専門家のご紹介
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・先月登録した平野技術士事務所の平野輝美さんは、
化学部門を専門とする技術士、博士、労働安全コンサルタントです。
機能性セラミックを中心に化学分野に関して企業に指導・助言し、
イノベーションをお手伝いしています。
 http://www.monodukuri.com/specialists/profile/109




・同じく先月登録した大阪学院大学名誉教授の中川徹先生は、
技術分野の問題解決方法が専門分野です。
日本におけるTRIZ/USITの開拓者、創造的問題解決法の第一人者であり、
公共サイト『TRIZホームページ』を日々更新中です。
 http://www.monodukuri.com/specialists/profile/135




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┃3┃特許権ビジネス活用研究会の御案内
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毎回ご案内している日本経営工学会のMOT研究会ですが、
今月の例会は、国内大手化学メーカー研究所にて様々な用途の
配合品の研究開発に携わった後、約20年に渡り国際特許事務所で
経験を積んだ講師が、特許による競争優位性獲得の事例紹介、
特許権をビジネスに活用していくときに考慮すべき
「参入障壁の意義」、「知財の活用によるポーターの5つの
競争要因への対抗」、「知財情報分析を経営に活かすための
留意点」等について紹介します。



・テーマ:「特許権をビジネスに活用するとはどういう事か」
・講師:速水進治氏(プレシオ国際特許事務所 代表弁理士)
・開催日時:9月26日(土)13:30-16:30
・会場:新宿西口 工学院大学28階第2会議室
・参加費:1000円(会場にて支払い)
・詳細:http://www.geocities.jp/motbukai/




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┃4┃新着掲載記事
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8月後半は、6件の解説、2件の事例、2件のQ&Aが掲載されました。



解説:
(1)「QC7つ道具-特性要因図、管理図」眞名子和義
    http://www.monodukuri.com/gihou/article/675
    http://www.monodukuri.com/gihou/article/676



(2)「イノベーション成功のプログラム」鈴木甫
    http://www.monodukuri.com/gihou/article/677



(3)「果報は練って待て!」粕谷茂
    http://www.monodukuri.com/gihou/article/678



(4)「不良原因解析2段階法の解説」浜田金男
    http://www.monodukuri.com/gihou/article/680



(5)「クリーン化とクリーンルームの構造」清水英範
    http://www.monodukuri.com/gihou/article/681



活用事例:
(1)「アイデア発想の事例」髙橋誠
    http://www.monodukuri.com/jirei/article/144
    http://www.monodukuri.com/jirei/article/145



Q&A
(1)「電力コストを削減」(回答2件)
    http://www.monodukuri.com/qa/detail/76



(2)「因子が余る場合の直交表の使い方」(回答1件)
    http://www.monodukuri.com/qa/detail/77



会員マイページに関心のある手法を登録しておけば
関連記事の新着時に連絡メールが配信されます。
是非こちらからご登録ください!
 http://www.monodukuri.com/members/login/



Q&Aコーナーにどんどんご質問くださいね!
 http://www.monodukuri.com/qa/




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┃5┃技法解説#107:DEA(Data Envelopment Analysis)
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DEAとは、Data Envelopment Analysis(日本語では包絡分析法)の略語で
多入力多出力システムの相対的な効率を評価する手法として
1978年にCharnes、CooperとRhodesの連名論文で提案されました。



DEAでは、すべての評価対象に対して、評価対象ごとに効率が最大になるように
異なる評価基準を用いる点が特徴であり、
簡便で広い分野に適用できる利点があります。



財務会計を使った方法では評価が難しい 学校の教育プログラムや
非営利組織(図書館,公立病院等)の効率性を相対的に評価するなど
幅広い分野で利用されています。
 http://www.monodukuri.com/gihou/article_list/39




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┃6┃共催・協賛セミナー案内
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当社で協賛しているセミナーをご紹介します。



(1)9月 4日「研究開発テーマ創出力向上セミナー 」中村大介
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/146



(2)9月 9日「不良解析2段階法の進め方(事例演習付き)」浜田金男
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/168



(3)9月11日「自社保有技術の棚卸しベーシックセミナー 」城田靖彦
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/95



(4)9月11日「クレーム・社内不良が減らない本当の理由」近江良和
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/175



(5)9月14日「企業利益を生みだす「5S活動」セミナー 」前田康秀
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/174



(6)9月16日「「イメージ思考法」 体験セミナ  」八木橋英男
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/177



(7)9月17日「マイナンバー制度直前準備実務講座 」平本 靖夫
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/159



(8)9月18日「未然防止は難しくない!品質工学の基本的な考え方」長谷部光雄
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/166



(9)9月24日「中堅企業・中小企業のための経営計画作成」青山恒夫
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/165



(10)10月2日「技術者のための マーケティング戦略&計数計画 」福島彰一郎
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/178



(11)10月7日「CAE/FEM専門家私塾「一隅塾」 」正司康雅
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/150



(12)10月26日「『自社技術の棚卸』がR&Dを変える 」平木肇
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/173



(13)12月22日「加工業における省エネルギーの進め方 」石塚健志
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/161




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┃7┃書籍紹介「ビジネスモデルジェネレーション」
┃ ┃          A.オスターワルダー&Y.ビニュール著
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本書では、ビジネスモデルを描写する時に必要な項目を、
漏れなく抽出するためのフレームワークを提案しており、
それは3M、エリクソン、デロイトなどの一流企業で利用されています。



その項目とは(1)顧客セグメント(2)価値提案(3)チャネル
(4)顧客との関係(5)収益の流れ(6)リソース(7)主要活動
(8)パートナー(9)コスト構造の9つであり、
これらをキャンバスと呼ばれるフレームの上にレイアウトすることで、
対象となるビジネスモデルで検討し忘れている
あるいは不足しているものを気付かせてくれます。



また成果を収めた既存のビジネスモデルが
多くの協力者によって、このキャンバス上で分析されており、
自分が検討中のビジネスモデルと比較することで
どうやって成功するかの参考情報を提供してくれます。



新たな事業を開発中もしくは再構築中のあなたにおススメの一冊です。
 http://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798122977



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│編│集│後│記│
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各方面からの依頼、要望を聞いていたら、
さすがに手が回らなくなってきたため
助っ人を一名採用しました。



しかし、製造業の課題解決、発展の為に
まだまだやりたいことが山ほど残っていますので、
お手伝いしてもらえる人は常時募集します。



例えばPHP、MySQLを扱える方、
Wixでサイト構築できる方、
AWSサーバーやITツール得意な方、
新規企画のプラン、実行担当、
技術系解説文章作成、編集できる方
IoT製品のプロジェクト管理できる方などなど



内容によっては山梨以外でも作業が可能な
場合があります。
気軽に連絡してください。