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新しい日常で再スタート(2020/06/04配信)

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 ものづくり革新便り2020年6月4日号 
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パンデミックとの共存が新しい日常となった今日このごろ
皆様はどのようにお過ごしですか?



緊急事態宣言解除後、当然のことながらじわっと感染者が増えましたが
屋内であり、在宅勤務がままならないにもかかわらず
製造現場がクラスターになった事例は極めて少数です。



真面目な企業が多い製造業界ですから、
屋内とはいえ、社会的距離を保つ、手洗い、消毒など
5S活動に準じてきちんとした対策を取っている結果でしょう。



サービス業と異なり、不特定の顧客が業務エリアに入ってこないため
管理が比較的行き届くことも有利な点かもしれません。



とはいえ万一ひとりでも感染が発覚すれば、
事業所全体が一定期間の操業停止となることは必至であり
全員が油断することなく真摯に対策を継続することが重要です。



当社も緊急事態宣言と合わせて全員在宅勤務は解除しましたが、
出社率約50%で、新しい日常を再スタートしています。




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今号の内容
 1.次世代ものづくり戦略コロキウム(オンライン)のご紹介
 2.新規登録専門家のご紹介
 3.新着掲載記事のご紹介
 4.書籍紹介「タグチメソッドによる技術開発」細川哲夫著
 5.協賛セミナーのご案内



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┃1┃次世代ものづくり戦略コロキウム(オンライン)のご紹介
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コロキウムとは討論会を意味します。
SDGs、Industrie4.0、そしてパンデミックと次々に新たな展開が
起こるものづくり産業に関し、次世代ものづくりを中心課題とした
東京大学の人工物工学研究センターと、長らくものづくり現場の
分析と理論化を実践してきた同じく東京大学のものづくり経営
研究センターが、今後きたるべき戦略の方向性について議論します。



主題:第2回人工物工学コロキウムwith ものづくり経営研究センター
副題:今求められる次世代ものづくり戦略
日時:6月23日(火)14:30-18:00 (受付開始14:00)
開催方式:Webexによるオンライン形式
共催:東京大学大学院工学系研究科人工物工学研究センター
   東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センター
詳細、申込み: http://race.t.u-tokyo.ac.jp/report/200853/




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┃2┃新規登録専門家のご紹介
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先月登録のGEMBAコンサルティングの大原健佑さんは、
ものづくり企業の生産性向上と人財育成の専門家です。



品質管理や工数削減で成果を出してきた業務プロセス改善の
手法を体系化し、継続的な生産性向上を提供しています。
 https://www.monodukuri.com/specialists/profile/258



同じく先月登録したものづくりデザインラボの野毛由文さんは、
ものづくりプロセスの仕組みを作りあげる専門家です。



法人営業時代に部門トップの売上げを達成した顧客視点で
生産から販売まで儲け続ける仕組み作りを支援します。
 https://www.monodukuri.com/specialists/profile/260




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┃3┃新着掲載記事のご紹介
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5月後半は、27件の解説、12件の事例、1件のQ&Aを掲載しました。



キーワード解説から、お勧めの2点です。
(1)「課題解決に役立つ技術セミナーの選び方【後編】」嶋村良太 
ものづくりに携わる技術者は、日々の業務の中で多くの技術
課題に直面します。
そんな時に突破口を開いてくれるのが技術セミナーです。
技術セミナーは、極めて多数・多種類のプログラムが案内されており、
その中からあなたの技術課題解決に最適なセミナーを見つけるのは
容易ではありません。
ここでは、その選び方のポイントを紹介します。
    https://www.monodukuri.com/gihou/article/2807



(2)「冗長設計~人と装置、設備のエラー防止」鈴木孝
設計における冗長とは、システムの全体あるいは一部を二重化して、
信頼性と安全性を確保する概念です。
エラープルーフの対策の一つである冗長設計を、その原理と方式、
そして3つの具体例を示しながら解説します。
    https://www.monodukuri.com/gihou/article/2798



活用事例から
○「QFD-TRIZ導入~市場ニーズを捉え課題を解決」片桐朝彦
OAフロアや住宅関連商品、福祉関連商品など、金属加工製品を中心
とした新商品の開発・製造から販売まで行っているオーエム機器が、
福祉関連機器の新商品開発の取り組みにQFD-TRIZ手法を活用し、
他社製品との差別化に成功した事例を紹介します。           
   https://www.monodukuri.com/jirei/article/1610



Q&A:
(1)「二元配置分散分析について」(回答1件)
   https://www.monodukuri.com/qa/detail/473



★個別の公開質問投稿(無料)はこちらです!
   https://www.monodukuri.com/qa




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┃4┃書籍紹介「タグチメソッドによる技術開発」細川哲夫著
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本書は、30年に渡ってタグチメソッドを使い、成果を上げ
続けてきた筆者が到達した、新しい品質工学方式の紹介本です。



おそらくこの本を手にするのは、品質工学をある程度
使いこなしている技術者が多いと予想します。



第1章から3章は主に従来の品質工学の特徴と効用を解説したもので
新規な要素はないものの、筆者独自の切り口で品質工学の狙いと
効果を事例を交えて解説しています。
しかし本書最大の価値は、著者が博士論文でも扱った第4章の
CS-T法にあります。



多変量解析の一種であるT法は、少ないサンプルからでも
要因と目的特性の関係性を解析できる優れた方法ですが、
生産データなどでは、説明変数の変化が小さい場合に
精度の高い評価ができない欠点がありました。



一方直交表を使った実験では、制御因子の水準幅を大きくし
明確な要因効果を得ることが可能ながら、交互作用の問題と
適切な実験サイズでは、評価できる因子数に限界がありました。



CS-T法は、制御因子を直交表で割付けながら、それによって
変化する各種の特性を説明変数としてT法で解析することで
説明変数の振れ幅を大きくして、評価精度を高め、
制御因子、説明変数を統合したメカニズムの解析が
比較的少ないサンプル数で可能となる点が秀逸です。



しいて欠点を挙げるなら、直交表を使ったパラメータ設計と
T法の両方をある程度知らない人には、その素晴らしさが
すぐには理解できない点でしょう。



品質工学をある程度使いこなし、さらに開発プロセスを
効果的に革新したいと願う能動的な技術者におススメです。




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┃5┃協賛セミナーのご案内
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当社の登録専門家が登壇する6月開催分のセミナーです。



(1) 6月9日「マーケティング思考とR&Dテーマ創出」川崎響子 
   https://www.monodukuri.com/seminars/detail/10998



(2) 6月9日「生産工学概論:購買・調達マネジメント」熊坂治  
   https://www.monodukuri.com/seminars/detail/4949



(3) 6月12日「製造業に役立つ数理的問題解決法」村島繁延
   https://www.monodukuri.com/seminars/detail/11781



(4) 6月15日「金属材料の基礎と不具合調査・対策」福zア昌宏
   https://www.monodukuri.com/seminars/detail/11225



(5) 6月16日「テーマの創出メカニズム、活動の体系」浪江一公
   https://www.monodukuri.com/seminars/detail/11449



(6) 6月22日「現場課題経済性工学実践セミナー」粕谷茂
   https://www.monodukuri.com/seminars/detail/10750



(7) 6月22日「異物低減対策の技術と実践・事例」熊田成人
   https://www.monodukuri.com/seminars/detail/11231



(8) 6月25日「プロセス系生産技術の問題解決」大薗剣吾
   https://www.monodukuri.com/seminars/detail/6975



(9) 6月29日「化粧品・部外品のGMPと品質監査」深澤宏
   https://www.monodukuri.com/seminars/detail/11976



★上記の他にも22社1466件のセミナーから、開催月、エリア、
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│編│集│後│記│
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2日に3人目の孫が生まれました。



東京で生まれたのでしばらく会いに行けないのですが、
今や毎日オンラインで動画が見れる時代ですから
便利な社会になったものです。



この子が成人になる頃どんな社会になってるんでしょう。
Society5.0が進行中で混沌としており、
その次の6.0はなおさら予想不能ですが
幸福な人生を送れる社会になってほしいものです。



好評のものづくり懇話会は第5回目を設定しました。
 https://www.facebook.com/events/289404392238150/
気軽に参加してください。




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