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統計的問題解決法を使って 16兆円のコストを削減した米国(2010/01/30配信)

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  ものづくり工学通信    2010年1月号
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ものづくりに日夜奮闘されている皆様、

1月ももう終盤です。
見通し不鮮明な昨今ではありますが、今年も元気いっぱい情報発信して
参りますので、よろしくお願い致します。

日経ビジネスオンラインを良く見ていますが、「統計的問題解決法を使って
16兆円のコストを削減した米国」の話を最近では興味深く読みました。デミ
ングのTQCがものづくり分野だけでなく、公共サービス分野にも大きな効
果を発揮した事に驚く反面、継続改善の難しさも強く感じます。
日経BOLといえば「国富倍増やちよ構想」にも注目しており、第7回目は
「1億総理系化構想」と技術分野への提言でした。荒削りながら、停滞打破
にはこれくらい思い切った行動が必要かもしれません。

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今月の内容
1.ものづくり寄席開演間近
2.品質管理学会イベントのお知らせ
3.品質工学研究発表大会申し込み迫る
4.品質工学地方研究会活動から(山梨、さいたま)
5.ビジネスキャリア検定募集開始
6.新技術開発センターでものづくり工学セミナー
7.品質工学最新号より「ナナオの品質工学」
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1.ものづくり寄席開演間近
ものづくり研究の第一人者による寄席形式でわかりやすいお話で好評の
このイベントが、1月25日から4回目のシリーズ開始です。大企業サム
ソンから大田区の零細企業まで演目も広く、ご自分の興味にあった日、
仕事帰りにお立ち寄りください。昨年は私が気づいたときには終了して
いて、残念な思いをしました。今年はできるだけ参加します。
真打ち先生が多数在籍される「ものづくり経営研究センター」のサイトも
情報が満載で、一度は覗く価値ありです。

2.品質管理学会イベント
前回始めて参加して感激した、飲兵衛にお勧めのクオリティパブですが、
次回は1月25日日科技連東高円寺ビルに経産省の矢野氏を迎えて「社会が
変わる,標準が変わる」というテーマで盛り上がります。うーん、ものづ
くり寄席と日程が重なって悩むなぁ。
また1月30日には「品質保証の方法論とその実践」がテーマのシンポジウ
ムも予定されています。この学会は本当に活動が盛んですね。

3.品質工学研究発表大会申し込み迫る
毎年100件以上報告される発表大会が今年は6月7,8日に予定されており、
申し込みは1月22日で締め切りです。遅れないように品質工学会サイトか
ら申し込んでください。
山梨研究会からはグループ活動の結果を2件発表できそうです。
熊坂個人でも昨年に続き発表したかったのですが、4月の原稿提出までに
論旨がまとまりそうになく、断念。

4.ビジネスキャリア検定募集開始
1月19日までが募集期間となっています。
この検定は公的資格試験になってまだ3年目ですが、技術者にとっては
生産管理関連で取得できる数少ない資格です。文系の方には人事、総務、
営業などさらに豊富な14ジャンルが揃っています。
対外的メリットはともあれ、1~3級に分かれているので業務を体系的に
学習する機会としては好適です。
詳細情報は中央職業能力開発協会のHPで入手してください。
今検索していたら、この検定が業務仕分けで「廃止」を宣言されている
そうです!!!。今回が最後の機会になるかもしれず、貴重な資格となるか
無意味なものとして葬られるか?

5.品質工学地方研究会活動から
山梨県品質工学研究会の1月例会は15日14:30から山梨県工業技術セン
ターにて、長野県を中心にご活躍中のラーチマネージメントリサーチ代表
村岡正一氏を招待し、「技術・商品開発戦略構築と品質工学」というテーマ
で講演していただきます。会員外も若干収容可能と思われますので、希望
者はご連絡ください。
12月18日は品質工学フォーラム埼玉主催戸井教授(中央大学)の講演
「心地よいもの創り・音創りのための快音設計と品質」に参加してきまし
た。品質工学関連報告は多くありませんでしたが、何気なく聞いている
動作音も研究対象となると奥が深く、元オーディオメーカー技術者として
興味深く聴講しました。

6.新技術開発センターでものづくり工学セミナー
2月17日に地下鉄半蔵門駅近くの新技術開発センター研修室において
「ものづくり問題解決技法マトリックスによる技術課題解決プロセスの実際」
というセミナーが開催されます。昨年品質工学研究発表大会とTRIZシンポ
ジウムで、好評だった課題解決マトリクスをじっくり解説した後、具体的な
活用例や受講者の課題を題材に解決プロセスをシミュレーションします。
難問山積みでお困りの方、課題解決スキルアップを目指す方は、是非お申
し込み下さい。

7.品質工学会誌最新号より「ナナオにおける品質工学」
映像機器で有名なナナオでは2006年に始まった「ものづくり革新プロジ
ェクト」の先進企業開発プロセスを調査する中で品質工学が注目され、
社内の勉強会を立ち上げた。テーマ担当者と推進者が毎月の例会で議論し
ながら進めた結果、’07年、’08年と連続して品質工学会の大会で発表
するまでとなった。
これによって合理的な評価法やロバスト設計の重要性などを認識する成果
を得たが、まだ試行のレベルで、手法の難度に気づくことにもなった。
今後は‘07年から開始した新入社員教育の内容充実などを図り、業務の
中で成果を出していく。

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まぐまぐ化第1号はいかがでしたでしょう?ご意見をお待ちしています。
またまた私事ですが、12月にMOT大学院の入試に合格し、4月から学生
社会人になります。平日夜と土曜日だけなので、業務に支障はありませんし、
若い学生たちとの交流も楽しみです。
2月27日にもう一回入試がありますので、私と同級生になるのも可能です。
講義中に仕入れた情報も、この通信でお伝えしたいと思います。ご期待く
ださい。

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