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日本経営工学会春季大会プログラム(2010/04/16配信)

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  ものづくり工学通信    2010年4月16日号
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ものづくりに日夜奮闘されている皆様、

大学生の就活の報道を見ていたら、32年前の就活面接を思い出しました。
「中国をどう考えるか?」と聞かれて、とっさに「まずは低工賃を利用し
た生産拠点だが、十億の人口はいずれ大市場となるのではないか」と答え
たものです。おぼろげに20年位後にはと思っていました。なってみれば当
然のような事ですが、時にはそんな長期的なイメージを持って社会や事業
を見る事が重要かもしれません。

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 今号の内容
  1.日本経営工学会春季大会プログラム決定
  2.日本規格協会品質工学通信教育開始の案内
  3.品質管理学会クオリティパブ案内
  4.書籍紹介「商品開発のための品質機能展開」
  5.品質工学最新号より「北海道立工業試験場における品質工学」
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1.日本経営工学会春季大会プログラム決定
 5月15日(土)と16日(日)に東京都千代田区の日本大学経済学部7号館
 で開催されます。大会テーマは「科学的管理の分水嶺」で、基調講演は
 オムロン株式会社の立石文雄副会長、特別講演としてワークセルコンサ
 ルティング金辰吉代表取締役の「日本メーカの生き残る途」が予定され
 る他、SCM、製品計画、ものづくり革新などの発表が目白押しです。
 春の週末を経営工学で過ごしてみませんか?
 http://www.jimanet.jp/activity/event/spring2010.html
 http://www.jimanet.jp/activity/event/spring2010_prg.pdf
 
2.日本規格協会品質工学通信教育申し込み開始の案内
 これまで35年に渡り6000人以上の受講者を輩出してきたこの通信教育は、
 丁寧な指導で好評ですが、1年に1回のタイミングでしかスタートできな
 いのが難点です。 
 品質工学を正確に理解するには多大な努力を必要とし、道半ばで挫折す
 る人が多数いらっしゃいます。
 今年度分が6月に開講となりますので、独学で苦労している方、新規に
 習得しようとしている方は、是非挑戦してください。
 http://seminar.jsa.or.jp/seminar/seminar_dtl.php?cd=01_47a

3.品質管理学会クオリティパブ案内
 一杯飲みながら著名人の講演を聞き、社外の方々と品質、経営について
 意見、情報交換ができるという、飲兵衛には応えられないこの企画、
 第69回は5月14日(金)高円寺の日科技連ビルで開催です。
 統計解析やTQMの専門家である近畿大学の岩崎日出男教授が、「質を
 第一とする人材育成」と題して、品質技術における人材育成の重要性と
 戦略性をお話下さいます。
 http://www.jsqc.org/q/news/events/

4.書籍紹介「商品開発のための品質機能展開」
 前通信でも触れましたが、元祖QFDの赤池洋二先生の新刊です。本書
 では品質表作成にあたり、暗黙知と形式知の間で共同化→表出化→連結
 化→内面化と進行する野中郁二郎氏のSECIモデルに沿って作業を解
 説しています。
 重工業からソフトウェア、行政まで多彩な事例が掲載されているため、
 多方面の実践者に参考となりますが、初心者には日科技連出版の品質機
 能展開活用マニュアル2などの入門書を読んだ後の方が、有益かもしれ
 ません。

5.品質工学最新号より「北海道立工業試験場における品質工学」
 本試験場は1922年創立と長い歴史であるが、'98年からは品質工学に取
 り組み、'03年には「本道製造業における品質工学の導入に関する研究」
 を立ち上げて、中小企業への普及を図っている。 
 具体的には1.実課題への適用、2.独自のハンドブック発行、配布、
 3.学会発表事例のデータベース化などの活動を、北海道タグチメソッ
 ド研究会とも協力しながら実施し、商品化に成功した事例も現れている。
 '07年からはMTシステムにも課題を拡大して2社で実証試験中であり、
 今後さらに地場企業への浸透を図る予定である。
 http://www.qes.gr.jp/library/index.htm

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