技術士第二次試験対策:業務内容の詳細の書き方(完成度を高める)

 

この記事を公開の時点では、令和5年度・技術士第二次試験の受験申込書等の配布が3月27日(月)から始まっています。受験申込受付期間は、令和5年4月3日(月)~4月17日(月)までです。

 

今回は、業務内容の詳細の書き方(内容の完成度の高める)について解説します。

 

1.内容を絞り込む

業務内容の詳細を書くとき「内容を絞り込むこと」で書く内容の完成度を高めることができます。「論文の書き方:清水幾太郎著 岩波書店」の中に以下のことが書いてありますので、引用します。

 

『・・・・枚数が小さく限られていると、否応なしに、読んだものの大部分を思い切って捨てなければならぬ。本質的なものを学び取らねばならぬ。枚数の制限というのは、精神をノンビリした受動性から苦しい能動性へ追い込むための人工的条件である。・・・・』(「論文の書き方:清水幾太郎著 岩波書店」から引用)

 

「内容を絞り込むことで書く内容の完成度を高める」とはこの考え方に基づく書き方です。具体的には以下のような手順で業務内容の詳細を書きます。

①以下のようなシートを準備する。

※この4項目は、日本技術士会が提示している「令和5年度 技術士第二次試験 受験申込み案内」の内容を参考にしています。

 

 

②4つの記載項目に関して頭の中にあることをすべて書き出す。4つの項目に関することであればどのような内容でも構わない。

 

③720文字以内になるように②で書き出した内容を絞り込む。

「論文の書き方」で著者が書いているように、720文字以内で書くために書き出した内容を絞り込むことで本質的なもの(=技術的な内容の核心)が見えてきます。絞り込むことで、例えば「技術的内容及び課題」や「技術的成果」の内容に関する本質的なことが見えてきます。本質的なこととは最もアピールすべき技術的な内容の核心のことです。

 

これは、まず広く考え次にその内容を絞り込んでいく考え方です。このように書くことで、業務内容の詳細に書く内容の完成度を高めるこ...

とができます。また、このような考え方で書けば重要なことを書き忘れることはありません。

 

【参考文献】
清水幾太郎著、「論文の書き方」、岩波書店、1959年3月17日

 

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