書評検索結果

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「開発現場で役立つ品質工学の考え方」長谷部光雄著

投稿日 2011/05/03

品質工学を経験してその効用を実感する人は多いですが、それを周囲の人
に上手く伝えられる人は多くないようです。私も昔は「騙されたと思って
やってみて」とか話した事もありましたが、それは難しいものでした。
元リコーの技術開発センター長長谷部さんは、最近6年で8冊を著述し豊富
な経験と秀逸な例示で読み手を納得させます。最新刊である本書は、これ
までの読み物風文体から転じ、数式も用い、QFDも絡めて、技術開発の本質
的な進め方を提起します。
タグチメソッドをベースにしながら半歩進めたハセベメソッドとも言うべ
き方法論が展開されます

「入門タグチメソッド」

投稿日 2011/01/10

 品質工学関連の図書は非常に多く、入門書から上級者向けまで軽く50冊
 を超えます。それは非常に有効ながら、習得するのが容易でない事の現
 れと言えるのですが、本書はそれらの中でも良書の一つです。元富士ゼ
 ロックスに勤務されていた立林和夫氏の著作で、日科技連から'04年に出
 版され、その年の日経品質管理文献賞を受賞しています。
 損失関数から説明する類書と異なり、敢て最も活用者が多いパラメータ
 設計から始めて、後半にはオンラインやMTシステム、ソフトウェアテ
 ストまでカバーします。最低限の数式はあるものの、適切に選ばれた事
 例で解説されると、大体理解したような気分になりそうです。