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専門家が見た、デンソーの事例から学ぶ、FMEAを利用したヌケ・モレ対策とは?(2024/03/14配信)

設計FMEAを利用したヌケ・モレ対策:(株)デンソーの事例 【前編】
FMEAを実施しても効果がでなかった人必見!
役立つFMEAを実施するには、設計に関するあらゆる知識を持つ設計者が必要ですが、そのような設計者はほとんどいません。それはFMEAをチーム活動で補填するのですが、審議者も経験重視の思いつきの指摘が多く、漏れなく不具合を予測する事が難しいからです。良くない設計は消費者に迷惑が及び、大企業といえども倒産するという可能性もあります。
今回は、FMEAの活用に工夫を凝らして不具合に気付き、未然防止をする方法を確立し、成果を上げた事例を説明します。 
 
FMEA簡易法実施手順 (その1) 
FMEAを導入するには、まず設計者自身が設計に対する考え方を変えなければ、いくらFMEA評価フォーマットを埋めてもよい結果は得られません。FMEAを導入したいと考えている設計部門の最大の間違いは、設計のやり方はそのまま変えずに、FMEAフォーマットの記入方法だけを習得し完成させようとするところにあります。今回は、設計の手順の中に設計ツールを取り入れながら、FMEAを効果的に実施する手順を解説します。 
 
FMEA運用システムと全体俯瞰型FTA 
FMEAは製品の故障モードの影響解析を行う上で、顧客にとって有効な手法です。一方、作成に多大な負荷が作成者・組織にかかることから、効率的な運用を配慮することが重要になります。故障モードを解析するツールとしてFTAが有効ですが、今回は、トップ事象から展開した各事象、さらに対策までを一目で鳥瞰できる「全体俯瞰型FTA」を記事内で提案しています。 

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