『記憶術』で記憶力の活性化、思い出す力を鍛えよう

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人的資源マネジメント

 

今回は、リスキリングを助ける『記憶術』についておはなしします。あなたの記憶力が活性化されます。

 

1. 記憶力は誰もが欲しい能力。あなたはどう伸ばしますか

覚えられないのではなく、思い出せないだけなのです。ならば、思い出す力も鍛えましょう。

 

私は、マインドマップの父、トニーブザン氏から直接『記憶術』を教わりました。20分で、20個の単語を暗記するだなんて、到底無理だと思っていたのですが、彼から教わった『記憶術』を使うと、いとも簡単に単語を覚えられてしまうのです。それも、忘れること無く覚えているのです。

 

社会人の学び直しと言われる「リスキリング」の重要性が叫ばれる中、この『記憶術』は、あなたにとって大きな武器となることでしょう。また、組織の「人的資源有効活用」にも一役かうことになります。

 

2. 思い出すきっかけを脳内で作り上げる

私たちの脳は、その記憶しようとしたことは、ほぼ覚えることができます。でも「あれ?何だったけ?思い出せない・・・・」というシーンに出くわすことも。そして「私は、記憶力が悪いから。」とあきらめ感を抱いてしまう方も多いと思います。

 

実は、これ、記憶力が悪いのでなく、あなたの「起想力」が鍛えられてないから思い出せないだけなのです。たとえば、こんなご経験はありませんか?

 

カレーライスの匂いをあなたの臭覚で感じ取ったとき、幼い頃お母さんが作ってくれたカレーライスのことを思い出したり、学食のカレーを思い出したり。特に臭覚は、記憶を起想する”きっかけ”として強く作用することが解っているのですが、この思い出す”きっかけ”さえ脳内で作り上げてしまえば、記憶しようとしたことのほとんどを暗記することができ、思い出すことができます。

 

私がインハウスで開催しているリーダーシップ研修では、研修生のリスキリングを促すひとつの『技』として、記憶術のコンテンツを含めるようにしています。研修生達は、問題解決時に必要な「問題解決を促す用語100個」を暗記するのです。

 

おまけに、100個暗記できていないと、修了証が発行されないというストレスも与えられます。ところが、記憶術を身に付けたメンバー達は、全員、目標を達成してしまいます。また、研修を終えたメンバー達からは「仕事をしていても、記憶力が高くなった!」という嬉しい報告も続々届きます。恐るべし記憶術です。

関連解説記事:記憶力を向上させるにはイメージ力と連想力を高める

 

3. 効率良く記憶し起想させる 『記憶術』

私たちの記憶は、海馬という大脳辺縁系にある器官が関係すると言われています。この海馬に同じ情報を複数回インプットすることで、記憶が深まることが解っています。つまり、何度もなんども、おなじ情報を繰り返しインプットすることで、記憶に定着させているのですが、忙しいビジネスパーソンにとって、時間は貴重です。

 

繰り返し記憶では、効率が悪くなってしまうのです。そこで、海馬に隠された不思議な能力を使って、効率良く記憶し起想させる方法が『記憶術』です。

 

記憶と起想を促す方法として、三つの『技』があります。

 

1つ目は【誇張したイメージ】です。

 

たとえば、真空という言葉を記憶する場合、単純にその言葉で覚えようとしても、後になって「あれ?なんだったけ?」といった感じで、思い出すことができなくなります。この場合、真空という言葉を、あり得ないイメージで作り上げると確実に思い出すことができるようになります。

 

例えば「直径50㎝の鉛筆を抱えて、ガリガリと芯を食う!」(しんくう)こんなイメージでは、いかがでしょう?もちろん、あなたが、直径50㎝の鉛筆を抱きかかえて芯を食べる。そして、ガリガリという音も含め他イメージを脳内で描きます。このように、現実...

人的資源マネジメント

 

今回は、リスキリングを助ける『記憶術』についておはなしします。あなたの記憶力が活性化されます。

 

1. 記憶力は誰もが欲しい能力。あなたはどう伸ばしますか

覚えられないのではなく、思い出せないだけなのです。ならば、思い出す力も鍛えましょう。

 

私は、マインドマップの父、トニーブザン氏から直接『記憶術』を教わりました。20分で、20個の単語を暗記するだなんて、到底無理だと思っていたのですが、彼から教わった『記憶術』を使うと、いとも簡単に単語を覚えられてしまうのです。それも、忘れること無く覚えているのです。

 

社会人の学び直しと言われる「リスキリング」の重要性が叫ばれる中、この『記憶術』は、あなたにとって大きな武器となることでしょう。また、組織の「人的資源有効活用」にも一役かうことになります。

 

2. 思い出すきっかけを脳内で作り上げる

私たちの脳は、その記憶しようとしたことは、ほぼ覚えることができます。でも「あれ?何だったけ?思い出せない・・・・」というシーンに出くわすことも。そして「私は、記憶力が悪いから。」とあきらめ感を抱いてしまう方も多いと思います。

 

実は、これ、記憶力が悪いのでなく、あなたの「起想力」が鍛えられてないから思い出せないだけなのです。たとえば、こんなご経験はありませんか?

 

カレーライスの匂いをあなたの臭覚で感じ取ったとき、幼い頃お母さんが作ってくれたカレーライスのことを思い出したり、学食のカレーを思い出したり。特に臭覚は、記憶を起想する”きっかけ”として強く作用することが解っているのですが、この思い出す”きっかけ”さえ脳内で作り上げてしまえば、記憶しようとしたことのほとんどを暗記することができ、思い出すことができます。

 

私がインハウスで開催しているリーダーシップ研修では、研修生のリスキリングを促すひとつの『技』として、記憶術のコンテンツを含めるようにしています。研修生達は、問題解決時に必要な「問題解決を促す用語100個」を暗記するのです。

 

おまけに、100個暗記できていないと、修了証が発行されないというストレスも与えられます。ところが、記憶術を身に付けたメンバー達は、全員、目標を達成してしまいます。また、研修を終えたメンバー達からは「仕事をしていても、記憶力が高くなった!」という嬉しい報告も続々届きます。恐るべし記憶術です。

関連解説記事:記憶力を向上させるにはイメージ力と連想力を高める

 

3. 効率良く記憶し起想させる 『記憶術』

私たちの記憶は、海馬という大脳辺縁系にある器官が関係すると言われています。この海馬に同じ情報を複数回インプットすることで、記憶が深まることが解っています。つまり、何度もなんども、おなじ情報を繰り返しインプットすることで、記憶に定着させているのですが、忙しいビジネスパーソンにとって、時間は貴重です。

 

繰り返し記憶では、効率が悪くなってしまうのです。そこで、海馬に隠された不思議な能力を使って、効率良く記憶し起想させる方法が『記憶術』です。

 

記憶と起想を促す方法として、三つの『技』があります。

 

1つ目は【誇張したイメージ】です。

 

たとえば、真空という言葉を記憶する場合、単純にその言葉で覚えようとしても、後になって「あれ?なんだったけ?」といった感じで、思い出すことができなくなります。この場合、真空という言葉を、あり得ないイメージで作り上げると確実に思い出すことができるようになります。

 

例えば「直径50㎝の鉛筆を抱えて、ガリガリと芯を食う!」(しんくう)こんなイメージでは、いかがでしょう?もちろん、あなたが、直径50㎝の鉛筆を抱きかかえて芯を食べる。そして、ガリガリという音も含め他イメージを脳内で描きます。このように、現実離れしたイメージを作り上げると、記憶力と起想力が活性化されるのです。

 

そして、そのイメージの中には【体感覚】を含めるとよいでしょう。例では「ガリガリ」という耳で感じる感覚を表現しています。また、イメージには【ストーリー性】をもたさえることも大事です。「私は、直径50㎝の鉛筆を抱きかかえて、ガリガリと芯を食べている。」といったストーリーがさらに、記憶力と起想力を高めます。

 

言葉や単語をそのまま覚えるので無く、誇張したイメージを作り上げて記憶しませんか?

 

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この記事の著者

坂田 和則

現場を見る目が違うからリピート率90%超え。 等身大の言葉で語るから現場ウケしてます。 問題/課題解決モチベーションに火を付けるのなら!

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