相手をひきつける「話し方」とは

投稿日

人的資源マネジメント

 

研修やwebセミナーを受けていて「”ひきつけられる”様な感じで、時間も短く感じた。」という経験はありませんか?

 

私たちの心は、ひとつのことを考え続ける事が苦手で、何かひとつのことを考えていても、ふと他の事を考えてしまいます。それなのに、その講師の話に集中して耳を傾け、その話に関連する考えや思いが次々と湧き上がってくる状態になると、集中力が継続し、メモを取る行動も増えてきます。この状態下では、脳内学習がスムーズに進み、高い学習効果を得ることができます。

 

そう、”ひきつけられる”とは「見て・聞いて・感じる」状態が続くことで感じることのできる感覚なのです。

 

もしも、あなたが研修講師や講演を頼まれたのなら、聴講する人の「見て・聞いて・感じる」状態を継続させる様なパフォーマンスを発揮しなければなりません。今回は、トレーナー の必須条件として相手をひきつける「話し方」についておはなしします。

【この連載の前回:動機付けでチームの安全意識を高めるにはへのリンク】

【連載記事紹介】・あなたも一瞬で「技術が伝わる」エンジニアになれる

【関連記事】・やろうと思っているけど できないことばかりの克服

【関連記事】・社長と社員のコミュニケーション術

【関連記事】・話し方 改善、プレゼン成功の法則とは

 

1. 見せる!聴かせる!体感させる!この三つが集中力を継続させます。

マウスやサルを使った行動実験では、餌にありつくまでのプロセスにおいて、単純に餌にたどり着くよりも、簡単なゲーム要素や遊び要素をクリアしながら、餌に到達することを好むことが解っています。本来なら、ストレートに餌に到達すれば最も少ないエネルギー消費で済むのに、わざわざエネルギー消費量が増える行動を好むのです。

 

これはヒトでも同じで

  • 楽しみながらゴールへ到達することを好む。
  • 単純さよりも「楽しさ」を求める。

といった基本行動があるようですあります。

 

あなたが社内 トレーナー を頼まれたときは、この行動特性をぜひ使って欲しいと思います。

 

一方、聴講者は、研修というと

  • 学校の授業のようなもの。
  • 自分に理解できるかどうか不安。
  • メイン業務が優先で、研修自体をムダと捉えている。

などなど、ネガティブな感情を抱くことがほとんどです。

 

そう、研修前から「楽しむ」といった感情がほとんどないのです。これでは、集中力も継続するはずありません。研修では、トレーナー であるあなたが、このネガティブな感情を取り除くコトが大切です。だからこそ、聴講するヒトに「思いっきり楽しんでもらう。」工夫をしなければならないのです。

 

2. 相手をワクワク楽しませる方法とは?

では、どのようにして聴講するヒトを楽しませれば良いのでしょうか?

 

私たちは

  • 楽しみながらゴールへ到達することを好む
  • 単純さよりも「楽しさ」を求める

特性を持っています。

 

これを具現化する様な話の内容にすればよいのです。

 

例えば

  • ゲームやクイズ型式で一緒に考えてもらう(参加型研修)
  • 聴講するヒトの経験と知識に紐付ける(記憶想起型研修)
  • 15分に1回くらい、軽い笑いを誘うジョークを言う(お笑い型研修)

 

そして、最も大切なことは、講話するあなた自身が楽しんでいることです。あなた自身のモチベーションが低け...

人的資源マネジメント

 

研修やwebセミナーを受けていて「”ひきつけられる”様な感じで、時間も短く感じた。」という経験はありませんか?

 

私たちの心は、ひとつのことを考え続ける事が苦手で、何かひとつのことを考えていても、ふと他の事を考えてしまいます。それなのに、その講師の話に集中して耳を傾け、その話に関連する考えや思いが次々と湧き上がってくる状態になると、集中力が継続し、メモを取る行動も増えてきます。この状態下では、脳内学習がスムーズに進み、高い学習効果を得ることができます。

 

そう、”ひきつけられる”とは「見て・聞いて・感じる」状態が続くことで感じることのできる感覚なのです。

 

もしも、あなたが研修講師や講演を頼まれたのなら、聴講する人の「見て・聞いて・感じる」状態を継続させる様なパフォーマンスを発揮しなければなりません。今回は、トレーナー の必須条件として相手をひきつける「話し方」についておはなしします。

【この連載の前回:動機付けでチームの安全意識を高めるにはへのリンク】

【連載記事紹介】・あなたも一瞬で「技術が伝わる」エンジニアになれる

【関連記事】・やろうと思っているけど できないことばかりの克服

【関連記事】・社長と社員のコミュニケーション術

【関連記事】・話し方 改善、プレゼン成功の法則とは

 

1. 見せる!聴かせる!体感させる!この三つが集中力を継続させます。

マウスやサルを使った行動実験では、餌にありつくまでのプロセスにおいて、単純に餌にたどり着くよりも、簡単なゲーム要素や遊び要素をクリアしながら、餌に到達することを好むことが解っています。本来なら、ストレートに餌に到達すれば最も少ないエネルギー消費で済むのに、わざわざエネルギー消費量が増える行動を好むのです。

 

これはヒトでも同じで

  • 楽しみながらゴールへ到達することを好む。
  • 単純さよりも「楽しさ」を求める。

といった基本行動があるようですあります。

 

あなたが社内 トレーナー を頼まれたときは、この行動特性をぜひ使って欲しいと思います。

 

一方、聴講者は、研修というと

  • 学校の授業のようなもの。
  • 自分に理解できるかどうか不安。
  • メイン業務が優先で、研修自体をムダと捉えている。

などなど、ネガティブな感情を抱くことがほとんどです。

 

そう、研修前から「楽しむ」といった感情がほとんどないのです。これでは、集中力も継続するはずありません。研修では、トレーナー であるあなたが、このネガティブな感情を取り除くコトが大切です。だからこそ、聴講するヒトに「思いっきり楽しんでもらう。」工夫をしなければならないのです。

 

2. 相手をワクワク楽しませる方法とは?

では、どのようにして聴講するヒトを楽しませれば良いのでしょうか?

 

私たちは

  • 楽しみながらゴールへ到達することを好む
  • 単純さよりも「楽しさ」を求める

特性を持っています。

 

これを具現化する様な話の内容にすればよいのです。

 

例えば

  • ゲームやクイズ型式で一緒に考えてもらう(参加型研修)
  • 聴講するヒトの経験と知識に紐付ける(記憶想起型研修)
  • 15分に1回くらい、軽い笑いを誘うジョークを言う(お笑い型研修)

 

そして、最も大切なことは、講話するあなた自身が楽しんでいることです。あなた自身のモチベーションが低ければ、研修会場にそれが必ず伝搬します。あなたのモチベーションを高めて、研修会場に伝搬する工夫が必要です。普段の話し方でなく、元気いっぱいのあなたを表現することが大切です。

 

人の行動は

  • 単純よりも楽しさを感じることでモチベーションがあがる。
  • 楽しさを感じることで集中力がたかまり飽きない。
  • 心理的安全性を確保することでさらにモチベーションがあがる。

 

見せる!聴かせる!体感させる!この三つが集中力を継続させます。 相手をひきつける「話し方」とは、相手をワクワクと楽しませることです。

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

坂田 和則

現場を見る目が違うからリピート率90%超え。 等身大の言葉で語るから現場ウケしてます。 問題/課題解決モチベーションに火を付けるのなら!

現場を見る目が違うからリピート率90%超え。 等身大の言葉で語るから現場ウケしてます。 問題/課題解決モチベーションに火を付けるのなら!


「人財教育・育成」の他のキーワード解説記事

もっと見る
ものづくり現場の体質改善から人財育成を考える(その3)

【ものづくり現場の人財育成 連載目次】 1.人が育てば相互にベクトルが合い、企業の体質が強くなる 2.仕事を覚えたい気持ちにさせる 3.品質...

【ものづくり現場の人財育成 連載目次】 1.人が育てば相互にベクトルが合い、企業の体質が強くなる 2.仕事を覚えたい気持ちにさせる 3.品質...


記憶力を向上させるにはイメージ力と連想力を高める

  歳と共に衰える 記憶力 。若くても 「 なかなか覚えられない 」 といった悩み。ときおり、 ため息と一緒にでるあきらめ感。よしっ! と...

  歳と共に衰える 記憶力 。若くても 「 なかなか覚えられない 」 といった悩み。ときおり、 ため息と一緒にでるあきらめ感。よしっ! と...


物流マンへの期待値 物流人財育成(その1)

  【物流人財育成 連載目次】 1.物流マンへの期待値 2.物流IEを育成する 3.物流技術スタッフを育成する 4.物流現場管理を...

  【物流人財育成 連載目次】 1.物流マンへの期待値 2.物流IEを育成する 3.物流技術スタッフを育成する 4.物流現場管理を...


「人財教育・育成」の活用事例

もっと見る
‐能力開発のシステム創り 製品・技術開発力強化策の事例(その43)

◆能力開発のシステム化に必要不可欠の条件。   前回の事例その42に続いて解説します。    (1) 情報伝達の仕組み創り   (2) 目標を明確...

◆能力開発のシステム化に必要不可欠の条件。   前回の事例その42に続いて解説します。    (1) 情報伝達の仕組み創り   (2) 目標を明確...


人材の課題 伸びる金型メーカーの秘訣 (その20)

 今回、取り上げる金型メーカーは、I 精機株式会社です。同社は、高い職人技術で、金型製作から試作板金、部品加工まで幅広く手がけてきましたが、今後はその職人...

 今回、取り上げる金型メーカーは、I 精機株式会社です。同社は、高い職人技術で、金型製作から試作板金、部品加工まで幅広く手がけてきましたが、今後はその職人...


製造業におけるコミュニケーション講座

【目次】 1、製造業におけるコミュニケーション講座 (1) 良好なコミュニケーションをとるための3つのプロセス (2) リアクションの重要性...

【目次】 1、製造業におけるコミュニケーション講座 (1) 良好なコミュニケーションをとるための3つのプロセス (2) リアクションの重要性...