○低コスト・軽量などで注目のペロブスカイト太陽電池を材料開発の観点を中心に解説!
○原理や特徴などの基礎から、様々なアプローチによる高効率/高耐久化技術
大面積化や鉛フリー等の最新技術動向および現状課題・展望まで。
セミナー趣旨
太陽光発電技術は再生可能エネルギーの代表的な存在として広く知られていますが、コスト面での課題や設置場所の制限から普及に障害があります。有機・無機ペロブスカイト結晶を用いたペロブスカイト太陽電池は、従来のシリコン太陽電池に匹敵する発電性能を持ちながら、印刷技術を用いた低コスト製造や軽量太陽電池としての実用化が期待されることから注目を集めており、今後のゼロエミッション社会の中核を担う技術となることが期待されています。本講演では、ペロブスカイト太陽電池に関して基礎的な知識と、近年の研究動向について材料開発の観点から解説します。
受講対象・レベル
ペロブスカイト太陽電池についての知見を得たいと考えている方、これから研究を始めようとする方など、
本テーマに興味のある方なら、どなたでも受講可能です。
必要な予備知識
特に必要ありませんが、半導体のバンドギャップなどの基礎知識があると原理を理解しやすいと思います。
習得できる知識
ペロブスカイト太陽電池の基礎知識、基本的な作製方法、近年の研究動向など
セミナープログラム
1.ペロブスカイト太陽電池の特徴
1)太陽電池に用いられるペロブスカイトとは
2)ペロブスカイト太陽電池の何がすごいのか
3)ペロブスカイト太陽電池の作製方法と注意点
4)ペロブスカイト太陽電池の課題
2.ペロブスカイト太陽電池の高効率化技術
1)最初の色素増感型ペロブスカイト太陽電池
2)全固体化による高性能化
3)ペロブスカイト太陽電池に使われる材料
4)ペロブスカイト層の均一性と性能
5)ペロブスカイトの製膜手法の違い
6)ペロブスカイト結晶の組成
7)界面修飾技術
3.ペロブスカイト太陽電池の高耐久化技術
1)ペロブスカイト太陽電池の劣化要因
2)ペロブスカイトへの金属イオンドープ
3)ペロブスカイトの表面処理
4)二次元ペロブスカイト
5)正孔輸送材料の高耐久化
4.ペロブスカイト太陽電池の将来展望
1)実用化に向けて解決しなくてはいけない課題
2)大面積化技術
3)鉛フリーペロブスカイト
<質疑応答>
*途中、小休憩を挟みます。
セミナー講師
産業技術総合研究所 ゼロエミッション国際共同研究センター 主任研究員 古郷 敦史 氏
■ご略歴
2014年 東京大学大学院工学系研究科 博士課程修了
2014年-2017年 桐蔭横浜大学工学研究科 博士研究員
2017年-2021年 産業技術総合研究所 研究員
2021年- 産業技術総合研究所 主任研究員
セミナー受講料
【オンライン受講:見逃し視聴なし】 1名36,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき25,300円
【オンライン受講:見逃し視聴あり】 1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
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